19/04/04 01:01

「ホモと間違えられる」とは?

「ホモと間違えられる」ことによるどのような不都合を想定されているのでしょうか?

・滞在中に冷遇されるということでしょうか?
今どき、それはないと思います。同性愛者に対する差別が批判される世の中です。実際に同性愛の客だからと差別的な扱いをすれば、ホテルの実名があっという間にSNSで拡散される恐れがあります。それをも恐れないホモフォビア(元来同性愛者に対して強い反感を持つ人)がいる宿なら注意する必要がありますが、それを露わにできる宿屋は皆無でしょう。もし、理由はわからないけれども「ちゃんと掃除してくれない」とか「スタッフにお願いごとをしたけれども無視された」とかいう目に遭ったら、SNSや口コミサイトで発信すれば先方はそれに見合った憂き目に遭うでしょう。「ホモと間違えられて」という枕詞を付け加えれば、なおさらです。

・ヒソヒソと噂されるとか、差別っぽい眼差しを向けられるということでしょうか?
上の例のように客がホテルのスタッフから直接指摘されるのでなければ、何について噂されているのか、何についてジロジロ見られているのか知る術がありません。「ホモがいる!」と噂されているのかもしれないし、日本人であることを嫌っているのかもしれないし、他のアジア人と思われて嫌がられているのかもしれないし、「醤油臭い」と言われているのかもしれないし、髪の寝癖を笑われているのかもしれません。「なんだか視線が気になる」とは思っても、気のせいということにしてやり過ごすのが普通だと思います。「何をヒソヒソ言ってるんだ?」「なぜジロジロ見るんだ?」と尋ねても、真実はわかりません。

一般的に、もし本当に差別的な扱いを受けたとしても、「何に関する差別だったのか」は不明のまま終わります。不明なのに「ホモと間違われた」と思うのは勝手ですが、それを口に出すと差別を受けた貴方自身が「同性愛に対して差別的」として扱われかねません。

結局、今どき「ホモと間違われて」ということを気に病む必要はないと思います(たとえ同室の男性2人を「ホモだ」と騒ぐスタッフがいたとしても)。そのような世の中なので、ツインだろうとダブルだろうと2名で泊まれる設定になっている部屋であれば、気にせず男性どうしで利用する人が多いし、増えていると思います。あとは、「2名1室だから宿泊費が半分で済む」「一緒に過ごして楽しい」というメリットと、あるとすれば「一人で過ごしたい」とか「男性には肌を見せたくない」とか「襲われるかも!」というデメリットを天秤にかける、ということだと思います。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント