珠江デルタ一周旅行・・・香港の高鐵と大橋を行くその2

問題は深圳から珠海にどうやって行くか?である。自販機で深圳→珠海で検索すると、夕方に一本だけ出てきた。直行列車が(どういうルートか分らないが)一本でもあるのは不思議である。どう考えても広州経由でないと行けそうにないので「換乗」に挑戦してみることにした。昔の話だが、中国鉄道はその站からの指定券しか発行せず、乗り継ぎ指定席は発行しないと聞いたことがあって、往復切符以外は乗車駅以外の切符を買ったことがない。

ちなみに深圳北站に隣接するバスターミナルの自販機で珠海行きを検索したら1時間おきくらいに出ていたが、びっくりしたのはバス切符自販機もIDカードが必要になっていたことで、長距離バスにも実名制が導入されているのだろうか?

ところがこの深圳北站、有人切符購入窓口が見当たらない。仕方が無いので、有人窓口である払い戻し、変更窓口に並ぶことにした。順番が来たら、係員が中国語で何か言うのだけど、こっちは「変更」するチケットを持ってない「確信犯」である。メイヨウと言いながら、旅程を書いた紙を無理矢理出した。回っていたリーダーみたいな女の人が見かねて「buy ticket?」と聞いてきた。イエス、で売ってくれることになった。あんたら若いから知らないだろうけど、昔の窓口はこの程度の「いい加減さ」のレベルじゃなかったのよ。と中国語が出来れば説教したかったが・・・・が、本当の購入窓口は謎のままである。

チケットはきちんと深圳北→広州南、広州南→珠海と二枚売ってくれた。へえ、ちゃんと売ってくれるんだ・・と思いつつ、先方の努力に感謝して、こちらも先方の勝手の分った微信支付で支払うことにした。初鉄路だったが、これも成功。その結果、微信に連絡が来て、鉄路12306というネット販売(えきねっとみたいなもの)が微信で「あなたの位置情報について許可を求めてます」と仲間になりたがっているが、今も保留している。位置情報を知ったらきっとがっかりするぞ。

深圳北から広州南も20分くらいで、信じられないスピードである。と言っても上海近郊のCRHと変わらないのだけど。・・・広州南はあまりに田舎站で周りで一生懸命開発をしているが・・・・ホームでトランスファーの方に進み、待合室に入れてもらうが、チケットのチェックがあり、断られていた人もいた。空港並みである。

広州南から珠海までも20分おきくらいに出ていたか・・・9両編成のミニCRHで車両も旧型。それでも1時間で到着だから、やはり画期的なのだろう。珠海は澳門の拱北口岸から入ったことがあるだけで、大陸側から行くのは初めてである。珠海站は拱北口岸に隣接しているという話だったが・・・

着いてへえと思ったのは、まずは珠海站が行き止まりになっていて、これ以上延ばす意思がないこと。香港と澳門の「差」を感じる。本当に拱北口岸のすぐ横に站が出来ていて、これは感心したけど。

ここから港珠澳大橋珠海口岸に行かなければならないが、駅前のバスターミナルからその名も「口岸巴士(Port Bus)」というシャトルバスが走っている。(拱北口岸と港珠澳大橋珠海口岸を行き来する、というのがバスの名前の由来と思う。)5元だが20分くらい走ったような気がする。

余談だが、このバス「乗車券」と書かれた紙を渡されるのだけど、「乗車券」というのはまるで日本語で、中文だと車票だし、「乗る」というのは「上」のような気もするが・・・。よく言われるのが、~ingを日本語では~中と言うが、中国語では「正在」と書くのだけど、これも日本語化した用法が使われるらしい。鉄路はさすがに「検票中」とは書かずに「正在検票」となっているが、いずれ日本語化(?)するかも・・・上海の「空港巴士」に至っては、「機場汽車」が「日本語+広東語」になってるし・・・。

港珠澳大橋珠海口岸と港珠澳大橋澳門口岸は人口島内に隣接して作られており、拱北口岸のように歩いて渡れるそうなのだが、澳門をうろつく気力はなく(何度行っても大陸というのは疲れる。・・・)早く尖沙咀で飲みたかったのもあり、珠海からそのまま出国することにした。中国の出国カードがわかりにくいところにある以外はスムーズに出国。
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/

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