Re: インド行ってきました。 ~その12 インドの鉄道(その2)~

第9日め(続き):(ガンジス河ボートツアー&サールナート観光)&またまた夜行

 ムガルサライの駅で列車を待つ。アナウンスもあるが、ヒンディー語なので、よくわからない。列車が入ってくるなどの重要なアナウンスはヒンディー語&英語なので、英語部分はわかるのだが、どこのプラットホームかコロコロ変わるし、プラットホームがすごく長いわりには、それをつなぐ陸橋は1つしかなく、非常に遠い。おまけに日本のように、各車両間を行き来することができない(一部はできるが)ので、異なるクラスの車両の前に待っていたのでは、予約した自分の列車(車両)に乗れなくなってしまう。さらには、列車は入ってくる前に汽笛を鳴らす(非常に大きな音!)ので、アナウンスは聞き取りにくい。
 ホームの売店などで訊いても、「ポーターに訊け。」と言われるし、ポーターに訊いても無料では教えてくれない。おまけに後で経験することになるが、直前にホームが変わっても金を払って運んでくれたポーターは面倒見てくれない。(つまり運び直すのならまた金を要求される。)
 予想していたことだが、もちろん当初の遅れの予定である1時間半経っても列車が来る気配すらない。何度か窓口まで行って確認するが、2時間遅れになり、3時間遅れになり・・・。ついに「もうすぐ来るよ。」と。ようやく、アナウンスがあり、列車が近づいてきているのはわかるが、言われているホームには違う列車(どうやら回送)が止まったままで、空く様子がない。おいおい、どうすんねん?
 僕たちが乗ると思われる列車は駅直前で停車してしまい、今度は動く気配すらない。「ただいま到着」のアナウンスがあった後、(列車は見えているのに!)1時間以上経ってから、ホーム変更のアナウンス。(これも聞き取れたわけではなく、ヒンディー語でアナウンスが入っている間に、自分たちのいたホームにいた他の人たちがざわざわと動き始めたのでついて行った。英語に変わる頃には人の動きと口々にしゃべる声で聞き取れなくなる。)
 結局、4時間半遅れで出発。(夕方6時半頃発の予定だったが、ほとんど夜11時!)

 ところで、この列車待ちは非常につらい。
 まず、いわゆる日本のような待合室といった気の利いたものはなく、スペースは少しあるもののホームレスなどで溢れかえっているし、人通りも多い(どちらかというと大きなスペースではあるが雑踏という感じ)ので、アナウンスも聞き取りにくい。しょうがないので、最初に案内された番号のプラットホームで待つが、前述のように、変更もしょっちゅうあるし、陸橋が少ないのでかなりの長距離移動となるため、荷物を持っての移動はつらい。(僕たちの倍以上の荷物を持ったインド人旅行者はたくさんいるが・・・。また、直前の移動でポーターを頼もうものならボラれるのは経験済み!)
 さらに、ホームで待っていても、物売り、物乞いはウロウロしているし、人間だけでなく、ノラ犬、ノラ牛もウロウロしている。もちろん、エアコン(冷暖房)設備などというものはないので、夜になってどんどん冷えてくる。手持ち用のカバンから薄手のウインドブレーカーを出すが、カバンを開けようとした瞬間に、物乞いなど怪しい人間が一気に寄ってくる。それでも耐えられないくらい寒くなってくるが、少しカバンを開けるだけでこの調子なので、大きなカバンに入っている厚手の方は、とてもじゃないがここでは出せない。
 おまけに、おなかが減ってきた。列車の中での夕食用にと、軽食は用意していたのだが、ここで出そうものなら、それこそ、物乞いの餌食である。寒さと空腹に耐えて5時間以上(早めに駅に着いていたので)も駅で過ごすのは大変であった。(途中どうしても耐えられなくなり、リンゴを食べたが、案の定、1個を物乞いの子供にねだり取られてしまった。彼等は非常に嬉しそうな顔をして、少し離れた場所で食べ始めていたのでホッとしたが、それもつかの間、食べ終わると「今度は金をくれ!」だの、「まだ足りないからもっとくれ!」だの、どんどんエスカレートする。クセになるので、やらない方がいいのかも?と思ってしまう。少なくとも、何かを恵んでやるのなら、その場をすぐに離れられるシチュエーションでなければならないと思う。)

 とにかく、インドでは「移動」が鬼門のようだ。

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