18/01/13 23:00

ペール・ラシェーズ墓地の見取り図

こんにちは

パリの墓地は正門から入った脇に詰め所があり、見取り図をもらえます。
(といっても、ペール・ラシェーズ墓地は入ったことはありません。入ったことがあるのは、モンマルトルの墓地とルクサンブールの墓地です。パリの墓地はパリ市役所の管理なので、地図の体裁はどこも同じのようです。)

旅クマさんが紹介した墓地のホームページに、入り口事務所でもらえる地図が出ているかと思ったのですが、全体図の見やすいのが見つからないので、別途検索してみました。

で、
ペール・ラシェール墓地の見取り図の出ているサイト↓(他の墓地でもらったと同じカラーの図です)
https://www.appl-lachaise.net/appl/article.php3?id_article=3147

墓地内の通りには小道も含めて通りの名前がつけられていて、小さな標識が立てられています。そのほかに、区画番号(仏語で division)も決められていて、その区画の角にレンガほどの大きさの標識に小さく番号が書いてあります。
見取り図では、区画番号は白抜きの丸の中に番号がついています。

見取り図を見ると、
ショパン(Frédéric Chopin)は11区画の5番のあたり、
ドラクロワは(Eugène Delacroix)は49区画の2番あたり
にあるとなっています。

墓地自体が一辺が650mぐらいの正方形に近い形で、11区画は三角形ですが長い辺は約50mぐらいあり、49区画は30mぐらいあるので、その区画の中で探すことになります。(49区画は rue E.Delacroix 通りを挟んで東側にも80mぐらい広がっているのでご注意ください)

墓を探すには、あらかじめ、その墓の形状をネット等で調べておくことが大変重要です。
墓は平板の形の個人墓が標準ですが、パリの墓地は、お金持ちの家の先祖代々の墓は家の形をした家族墓で、2mをちょっと超すぐらいの高さで、これが林立すると、その区画に行き着いても見通しがつきません。
それで、墓を探すのには、葬られている人の名前の文字を頼りに探すのですが、あらかじめ、墓の形が特徴的な人は、文字以外に墓の形で見つける目安を持つといいと思います。

幸い、ショパンは上部に白い石の彫像が乗っている形で、ドラクロワは黒い石でどっしりした形の将軍などの墓によくある形で前に鎖の柵がある形なので、見つけやすいのではないかと思います。
日本語のサイトにも、墓参りに行ったブログなどがあるので、形状はお調べください。
(墓は必ずしも通りに面しているとは限りません。区画内の踏み分け道をたどりながら奥へ入っていき探すと、ぎっしり墓が並んだ裏にあることもあります。)


墓地への入り口は、正門から入ることをおすすめします。目的とする墓の近くの入り口から入りたいと思うかもしれませんが、墓参も観光で、まず最初は正門からオーソドックスに入り、事務所で地図をもらって、全体の雰囲気を感じ、位置関係を調べるのがいいでしょう。

引用した地図で、
正門は porte principale となっていて、その東側に porte du repos という入り口があるようです。メトロのフィリップ オーギュスト駅は porte du repos の方が近いようですが、正門までそれほどの距離ではありません。
この地図は、北が真上になっていません。左に45度傾いています。右下に方位のマークがあります。
(仏語では、北 N、南 S、東 E、西はouest で、Oで表します) 


墓地内の地図では、こちらのサイトも分かり易いと思います。
https://api-site.paris.fr/images/142855.pdf


パリには、墓地の中をガイドが案内するツアーがあり、10人ぐらいのグループをガイドさんが引き連れて、説明をするツアーを見かけます。後方でそれとなくガイドさんの説明を聞いていると、その墓の人の物語を名調子で語っているようでした。(おそらく、何種類かツアーがあって、音楽家なら音楽家ばかりの墓を巡るのでしょう。)
参考までに。


よい旅を






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2件のコメント

  • お墓

    日本の墓地の感覚では甘いですね。教えて頂いた地図で、しっかり下調べをして行きます。ありがとうございました。

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  • お墓参り

    こんなに詳しく丁寧に教えて下さり本当にありがとうございます。限られた時間しかないので、しっかり勉強して行ってきます。とてもわかりやすい地図ですね。オペラ座近くに滞在しているので、メトロ3でガンベッタで降りて正面入り口に歩いて行ってみます。ドラクロアは諦めようかと思っていましたが、行けそうな気がします。頑張ります。

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    だんだん思いだして来ました--土地の高低差

    ガンべッタから正面入り口へとお墓の外歩くとかなりあると思います。それと墓地の中は平らじゃなくて土地が傾斜しててガンベッタの方が坂の上にあります。だからガンベッタから正面入り口回ると坂下りて、またお墓の中へ入って、坂を上る事になります。

    実はフランス人の友人からガンベッタの入り口から墓地へ入って坂を下りながら行くといいよとアドバイスされていたのですが、何せ私のお目当はジムモーリソン(フランス人にとってあんまり重要じゃない人)なのでアドバイス無視して正面入り口から行ったのでした。その経路で行くとオスカーワイルドの墓近くを通るらしい。友人曰く坂を下るので楽だから結構散策する人には人気なのだとか。

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