社会支配と宗教

Clioさんって、視野が偏る事なく、何言っても多岐に渡って認識が高いので、ほんと感心しちゃいます。私の趣旨をいつもブレなく理解してくださり語り甲斐を感じます。

昨年、血液型性格占い特番を、あちこちの民放が帯でやりはじめた時、さすがに、国のどこかの機関が「あれは根拠ないデマ話、小学生レベルでは差別感を助長するので、テレビ放映はやめるべし」のお達しがでました。ただ、それは1日新聞で取り上げられただけで、朝の小出しコーナーでは焼け石に水です。5年ぐらいまえに、占いやめろの抗議電話いれたことがあるのですが、どうも、あれをやるやらないでは、視聴率が違うらしく(ホントかな)。要するに、占い情報を心の糧に日々生きてるって、自分に自身がもてない主婦が増えてる証拠って事かな。

>≪民族≫問題など、存在しない。あるのは経済問題であり、社会問題なのだ」

そうですね。
結局、宗教は人を善行や天国に導くのが目的じゃなく、本来の意味でいうカリスマが、現行社会と大衆を、簡単に支配するツールにすぎませんから、宗教紛争は、いわば宗教ネタを利用したわかりやすい権力闘争ですね。カリスマが率いるのが、軍(イデオロギー)か、宗教か、経済エンティティか、の違いで、どれをチョイスしようが、結果は同じ。またはカリスマ自身が誰であるか、の違いかな。祭祀は、おまけのサービス商品にすぎず、亡くなった本人の為というより、残された人間を後悔させない満足感を与えたり、精神ケアの効果=自分達への求心力を養う、という方が本筋だと思います。

日本人が、(「今の若者は~」というミクロな変化はあるが)強い独自性と、社会的整然性を保ってこられたのは、島国だった事、天皇制が脈々と継続されてきた事なんかあるだろうけど、狂信的な宗教に、一時たりとも支配される事がなかったのが、一番ラッキーだったと思います。
中国には、数多の少数民族毎に、それぞれ全体からすれば困った宗教習慣が存在する傾向あり、彼等が数のパワーをもつと国の安定が揺らぐとの認識から(それはそうだとおもう)これを排除しようと、中央が公には宗教禁止の形で強権で弾圧してる形になってるけど、最も、現状だって、党という名の最大派宗教支配の国みたいなものですかね。派生しますが、科学と言う名の宗教、と科学を捉える人もいるようです。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    06/02/23 17:58

    Re: 社会支配と宗教/私の方こそ息切れ.....!

    doubletreeさんは、硬軟文理、本当に知識の幅がお広くて、ついていくのに、息切れしちゃいますよ~。

    ご紹介いただいたページを読ませていただいたり、シバの女王ってはてさて、と調べたりしていまううちに、すっかりお返事が間のぬけた今ごろになってしまいました。

    シバの女王って、ソロモン王と関わりを持った人だったのですね。
    エジプトは古代文明の発祥の地として今でも有名ですが、あとのアフリカ各地は、一般的な印象では、すっかり受身な植民地になり果ててしまった感がありますよね。しかし、古代においては地中海世界を構成するそれなりに力のある地域だったようですね。確か歌劇≪アイーダ≫に出てくるのもエチオピアの王女でした。


    宗教に対しては私は懐疑的です。
    時折、教育改革の案に、宗教心を養うという一項を入れたがる人がいるようですが、そもそも、特定の神を想定しない≪宗教心≫ていったいどういうものだろうと、いつも不思議に思うのです。
    それに、おっしゃるとおり、宗教は決して道徳律でもなければ倫理規範でもないですよね。だいたい、宗教の名をかりてこれまで人類がどんな残虐なことをしてきたかをちょっと振り返れば.......。


    アルメニアは、最近EUにはいろうと鋭意努力中のトルコがらみで、よく耳にはいってきますが、あまりその歴史は知りませんでした。
    あまり経済的に恵まれない層をなしているという印象を持っていましたが、この記事によりますと、商売上手ということなのですから、私の認識不足でしたね。


    古い映画で『日本沈没』ってありましたよね。
    (近々リメイクされるんでしたっけ?)
    あれは、日本人が完全にその帰るべき国土を失ってしまう話ですが、
    まあ、完全に想像のことだとしても、もしもそうなったら日本人は、アイデンティティを失っていつしか≪消滅≫するのか、それとも、しぶとく地縁・血縁?でコミュニティを作っていくのか、どうでしょうね~。

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    大国の栄枯盛衰

    >すっかり受身な植民地になり果ててしまった感がありますよね。しかし、古代においては地中海世界を構成するそれなりに力のある地域だったようですね。

    そうなんですよね。エチオピアにいたっては、これだけ、聖書や伝説や歌曲やら、何にやらに方々登場していながらも、今では世界の最貧国ですからね。

    世界史を大観すると、これ以外でも昔、世界で一大勢力を誇った、トルコ、モンゴル、スペインといった強国だった国々も、今では全部すっかり斜陽もいいとこ。

    アフリカは、今では、内戦以外の要因で、圧倒的に厳しい気候的条件による国の疲弊がクローズアップされてますが、一度、繁栄した国は、地形的、気候的にも、繁栄できるポテンシャリティはあったはずとおもうのですが、一度、没落した国には、セカンドチャンスって無いみたいですね。アメリカの500年後も、そんな感じになるのだろうか????

    「日本沈没」・・・あれは(テレビ番組)は、毎回、面白くて必死に見てましたよ。でも、結構、科学的風味だったので、子供には「本当にそうなるのか?」ショッキングだったなあ。最近では、老人携帯の宣伝してる小林桂樹と、由美かおる、村野なんだっけ?でしたよね。確か、現住所毎に、出国先をアサインされるんですよね。アメリカやカナダにあたったらいいけど、アフリカには行きたくないなあ、とか思ったものです。

    ナウルという太平洋上の珊瑚礁の国が、今、その危機に直面しており、国民の受入国がないということで困ってるようです。日本の沖の鳥島みたいに、アメリカが護岸工事をやってやるべきですよね。

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