チロル地方のお勧め地 オーストリアには英国とアイルランドを足した以上に見所があるかも知れませんよ。 100年ほど前までのオーストリア・ハンガリー帝国の時代は欧州最大の国でした。 チェコもスロバキアもポーランド(南部)、ハンガリー、ルーマニア(北半分)、ウクライナ(西部)、クロアチア、スロベニア、ボスニア、北イタリア(南チロル)もみなオーストリアのハプスブルク家のものでした。 その前の神聖ローマ帝国の代々皇帝(有力王家が選ぶ選帝侯)をハプスブルク家がほぼ独占した時代は、婚姻政策でスペインやその領土だった中南米、ベルギー、ナポリ以南の南イタリアなども領有し、日の沈むことのない帝国といわれました。 英国、フランスを除く、ヨーロッパのほとんどがオーストリアのものといった全盛期がありました。 そのときの富の蓄積が本国オーストリア各地に集中したので、「ヨーロッパの宝石箱」と呼ばれるほど必訪の見所が集中しているわけです。 オースリア一周お勧めコースの後半です。 8日目はツエル・アム・ゼーに連泊して9日目は左右にチロル地方のアルプスという絶景の車窓の中を、ヨーロッパで一番美しい村に選ばれたアルプバッハへ。泊。ここでゆっくりします。 10日目はインスブルックを経由し、チロルで一番深く、長い谷のエッツタールへ。伝統民俗も残るチロル一の景勝地です。 バスに乗りエッツかレンゲンフェルト(ウンターレンゲンフェルト下車)の村に泊まるといいかと。谷の奥のオーバーグールグルからリフトで双子氷河が見えるところまで登れます。 11日目はインスブルックから欧州車窓展望ベスト10区間のガルミッシュ(ドイツ)への途中にあるミッテンヴァルトへ。国境のドイツ側にありますが、ミュンヘンからは列車で2時間弱もかかるので、40分で行けるインスブルックから行くのが一般的です。 この事情はベルヒテスガーデンと同じです。 アルプス山中にあるバイオリン造りの町で、郊外の4km(タクシー10分)のBuckelwiesenはお花畑の周囲360度がアルプスという絶景です。街中かここに1泊。 12日目はインスブルック泊、13日目は特急列車で4時間20分のウイーンにもどります。泊。 これで13泊14日のオーストリア一周の旅が終わります。 インスブルックには泊まらず、半日観光程度で、エッツタール連泊もいいかと。