レポート

元気に戻って参りました。旅のご報告。

公開日 : 2006年02月10日
最終更新 :

こんにちは。
旅を終えて無事戻ってきました。
今回あちこちウロウロしたのですが、
イタリアでもほんとうに楽しく過ごせました。

イタリアでの日程は
ピサ1泊。フィレンツェ2泊。
スポレート2泊。アッシジ1泊。
フィレンツェ2泊(1日コルトーナ日帰り)です。

心配していた寒波は、全く問題ありませんでした。
ちょうど、春のようなとてもいいお天気に恵まれて、
(コルトーナ以外ですが・・・。)
去年の冬よりはずっと暖かく感じました。
出発まで日本がとても寒かったので、
免疫がついていたのかもしれませんね。

はじめて行ったスポレート。
まず、フィレンツェから普通列車でペルージャへ。一番早い乗り継ぎは
5分後。まず無理だろうと思っていたら、なんと3分くらい早く
ペルージャに到着。余裕で乗り継ぎ出来ました。
結構飛ばしてるなぁって感じだったんですけど。
何でもありだなぁ。イタリア!と、笑っちゃいました。
それにこの普通列車、各駅ごとにアナウンスまで入っちゃって・・・。
耳を疑いました。この意外性が楽しいですね。

スポレートの駅前に立つと、なにやら大きな黒いオブジェが。
麒麟のような巨大なオブジェのお腹の辺りから、
スポレートの旧市街が望めます。
これって、パリのエッフェル塔のように
馴染む(馴染んでいる)ものなんでしょうか?疑問を感じながら
バスに乗り込み坂道を上がっていきます。
バスをリベルタ広場で降り、(運転手さんが教えてくれます。)
広場側のホテル HOTEL AURORA にチェックイン。
今回、ダブルのシングルユースで
1泊45EUROと言う魅力的なお値段です。(残念ながらシャワーのみ)
ゆったりとして、かわいらしいお部屋に大満足です。

 早速、町を散策すると、なんとも渋い町並み。”渋すぎるスポレート!”
小道好きの私は、うひゃひゃ状態です。
石畳と言い、建物と言い、全てが”苔むしたような”風情があります。
 この町の一番の見所はフィリッポリッピのフレスコ画のある
ドゥオモですが、町自体にそれに劣らない味があります。
その苔むしたような町に、シンプルな淡いピンク色のドゥオモ。
計算され尽くしています。ぴったりです。
 夏のフェスティバルの時には熊川哲也さんが、この広場の前で
舞ったと聞いて、何だかとても嬉しい気持ちになりました。

 出発前にブーツの底に滑り止めを張って来た甲斐がありました。
心置きなく町中の階段を歩き廻りました。
町のはずれにある『塔の橋』に向う道からは
ゆったりとした田園風景も見られます。
 夜になるとオレンジ色の街灯があちこちに灯り、サンドベージュの壁を、
細い路地を照らします。その色合いは、暖かくて、しっとりとして、
幻想の世界に入り込みそうです。

 スポレートでの食のお楽しみですが、
私はストロンゴッツィと言うパスタにはまってしまいました。
ピチよりも少し細身でもっと”こし”があります。
アッラビアータで感激し、次は黒トリュフで感涙しました。
パスタと、黒トリュフのソース、オリーブオイルはしっかりお土産に
持って帰りました。(この週末はストロンゴッツィのお披露目です。)

 小さな町なので、観光客の少ないこの時期、ウロウロしていると
何度も同じ人に出会います。そして、にこにこ声をかけてくれるのです。
BARのお姉さんも顔を覗かすと、手招きしてくれたり、おなじみさんが
隣の席を空けてくれたりと、ちょっとだけ住人になったような気分を味わいました。


  • いいね! 0
  • コメント 2件

2件のコメント

  • 06/02/11 08:59

    コルトーナ

    旅行文を見て、思い出しました。細い坂道を上がった上にある、コルトーナ。

    97年だから10年も前で、ガイドブックには無く、
    魅力のある小さな町という説明文の切れ端しを、
    観光局でもらって知ったので、受胎告知もぜんぜん知らずに見てないけど、
    町は良かった。外を見下ろす景色も良かったです。

    町の外の駐車場は、崖っぷちの縁で、なんだか恐る恐る駐車したんだ。
    そこから見える、見下ろす景色も良かったです。

    そして、町を降りて次の駅に近づくと、「テロントーナという駅」の看板が見えた。
    ちょうど昼時でお腹が空いていた妻は、「あっ、トラットリアだ!!」
    と、叫んだのを、今でも思い出す。


    旅行の思い出は、旅行した方のレポートを見て、もう一度楽しめる。
    うれしいね。



    • いいね! 0
    • コメント 1件

    きっと、10年前のまま。

    kiyaさん。こんにちは。

    嬉しいコメントありがとうございます!
    楽しんでいただけましたか?

    きっと、10年前のそのときと、
    同じ景色が広がっていたんだと、思います。
    それって、素敵ですね。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 旅の報告 その2

     2泊して充分にスポレートを楽しみました。
    次はアッシジに向います。
    移動の前後にフレンツェを挟んでいるので、大きな荷物は
    フィレンツェのホテルに預かってもらっています。
    手荷物ひとつで楽々移動です。
    スポレートからアッシジまで普通列車で約30分。
    以外にも近いんです。(以外なのは私だけですかね。)

     今回アッシジのホテルを予約するのに苦労しました。
    シーズンオフでほとんどのホテルが閉まっていたのです。
    駅の側のホテルなら取れたのですが、やはり旧市街に泊まりたい。
    出発ぎりぎりまで、ホテルを決められませんでした。
    そこへおなじみのVENEREのサイトからオファーが入りました。
    いくつかあったのですが、ひどいところは通常の3倍もする値段です。

    ”JFI HERMITAGE”というホテルがダブルのシングルユースで
    75EUROです。予算よりは高かったのですが、旧市街で位置的にも良いようなのでそこに決めました。ここが大当たりでした。
    若いご夫婦2人で切り盛りされている小さなホテルで、
    B&Bといってもいい感じです。
    お二人はとても感じよく、いつも笑顔で対応してくれます。
    お部屋も木目調でかわいらしく、広さも充分。
    バスタブはありませんでしたが、設備はしっかりしています。
    そして何よりも窓からウンブリアの大地が見渡せました。

    今回3度目のアッシジなのですが、初めてすばらしいお天気に恵まれました。
    まさに、春を思わせるような日差しです。
    今までは1度目は曇り、2度目は雪・・・でしたので。
    気持ち良い日差しの中、鳩の雛を見つけたり、
    青い空に映る街灯のシルエットの美しさに見入ったり、
    今までと違うアッシジの美しさを実感しました。
    初めて足をのばした城塞からの景色は言葉になりません。
    何処までも広がるなだらかな台地。その中に佇む聖堂。
    小鳥のさえずりも聞こえます。
    やっぱりここは神様の降りてくる場所なんだ。
    ひとり、そう納得するのでした。



    • いいね! 0
    • コメント 1件

    旅の報告 その3

     翌日午後の列車でアッシジをたちました。
    ホテルのお兄さんは私の姿が見えなくなるまで
    門の外に立って見送ってくれました。もう、涙出そうです。

    フィレンツェではゆっくりとして食事は近くのレストランで。
    久しぶりに海のものを食べました。
    レストランの従業員さんに日本人のお姉さんがいて、
    ついつい、おしゃべりが弾み7時前から10時過ぎまで
    そのお店に居座ってしまいました。一人旅なので気を使ってくれたのか、
    お姉さんも愚痴を聞いて欲しかったのか。
    外国で生きていくって大変だなぁ。私はやっぱり旅人がいっか。

     翌日は生憎の曇り空。
    コルトーナに向います。フィレンツェから普通列車で
    1時間半ほどでカムーチア・コルトーナの駅に到着。
    無人駅とは聞いていましたが、ほんとにひっそりとしています。
    駅前のタバッキも閉まっています。
    何処でバスの切符を買うんだろう???
    人っ子一人いません。誰にも聞けません。
    とりあえず、バス停でバスを待ちますが、時間になってもバスはきません。
    暫く待っても誰もきません。
    とりあえず誰かいるところに行こう。バスの時刻表のところになんとか言う
    BARで切符を買って乗ってね。と、書いてあるようです。
    坂道をテクテク歩き出した時、
    CORTONAの表示のバスが横を通り過ぎました。
    ぎゃあ~あ。待ってぇ~。必死でバスを追いかけると、
    バスが途中で止まってくれていました。チケット無いけど良い?
    気のいいおじさんで助かりました。

    つづく・・・。