比較的物価の安いヨーロッパの国

旅クマさん、

確かに、都心に広いマンションを借りてもらったりする欧米企業の東京駐在員の生活を考えると東京が高くなるかもしれませんね。

「でも」と言われちゃったのでちょっと説明しますと、一口に駐在員と言っても、日本企業の海外駐在員って、海外関係の掲示板では(時に親の敵のように乃至蛇蝎の如く)嫌われますが、そんなに大した待遇ではありませんよおおおお。こんなことを言っていると益々嫌われますが。

比較の対象は、子供のクラスメートの親である欧米企業の駐在員です。
借上げ社宅の広さ、危険地手当て(テロの恐れがあるので、西欧でもハードシップ手当てが出たりする)、一時帰国制度、教育費補給、どれをとっても欧米企業に比べるとかなり劣後しています。フランス企業に出向した某社の駐在員は、派遣先フランス企業の海外駐在員の福利厚生制度が適用されたため、派遣元日本企業の制度に比べると遥かに待遇が良かったそうです。

尤も、派遣の考え方・仕方・人数が違うのかもしれません。それに日本企業では国内も含めた横並びを大きく崩せませんし。


これ以上嫌われないうちに物価の話に戻ると、確かに、ユーロ導入時、便乗値上げもあったと思います。

EU15カ国のインフレ率は年率2%ですから、5年で10%物価が上昇することになります。
フランスではこの7年で消費者物価は13%上昇している一方で、民間部門の基本給は同じ期間に17%上昇しています。いろいろ社会問題が噴出していますが、正常な経済発展だと思います。

でも30%-50%アップというと、確かにそんな気もしますが、だとすると「正常」とは言い難いですね。それに不動産は恐ろしくバブリーですね。

時にマイナスになる日本のインフレ率・物価水準は羨ましい反面、上がらない給料は悲しくもあります。
10年くらい前ですか「価格破壊」という言葉が持て囃されましたが、その後漸く自らの首を絞めるようなものだと気が付いて、「デフレスパイラル」ということばを使って批判的になっているように見受けます。

ポルトガルは一度行ったきりですが、確かに現地での出費は少なかったような気がします。
一食あたりの費用は、マルタ(ヴァレッタ)、ギリシア(アテネ)、ポルトガル(リスボン)、フランスの田舎が安かったですね。イギリスの田舎も同じような出費水準なんですが、いかんせん、お味の方が・・・

それにしても、Cityのレストランで食事をすると天井知らずですが、毎日レストランが満員御礼なのは何故???

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2件のコメント

  • 数年上がらない給与・毎年上がる税金負担

    先ほどから、地震でゆ~らゆ~ら、揺れまくっている東京下町
    からの、決死レポートで~す~(ゆーらゆーら)。

    デフレスパイラルというと、4年間上がらなかった給料
    (因みに成果主義なので、毎年昇給なんてありえません)、
    調整給廃止、普通預金0.01%利率、ホリエモンに投資しちゃうと
    あなたまで無一文の日本で、上がっていくのは税金です。

    給料が上がらないので、残業1時間づつ、手取りが毎年減って
    いくのが、よ~~くわかりました!

    このテキトーな税率だけ上がる日本の現状を引っさげて、スペイン修行に
    出かけると、英語が出来るスペイン人に、Euro導入後の物価水準に
    ついて、互いに質問しあっています。

    <スペイン>
    因みに珈琲価格は、Bar平均で、Euro導入前は80-100Pts.でした。
    現在は、1.0-1.5Euroなので、20-30%上がっています。
    食事も、100Pts=1Euroで計算しているのでは?、と私は
    勘ぐっています。

    また、土地は北部の海岸から地中海の海岸まで、ポルトガルを含め、
    EUROになってから、国境をまたぐ投資が盛んになったので、1年で
    うっかりすると、1.5-2.0倍上がっています。

    因みに、この物価水準に追いつく為に、スペイン人の平均的調整給は
    2-3%上がっていっているそうです。

    <ヨーロッパ飯>
    MaltaはMaltaでも、Imdina/Vittoria/Slimaの方が、食費は安く、
    レストランは多かったです。ここは、元々の中東系の料理法が
    実に気候と合っていて、美味しかったですね。EURO導入でどう
    なるのか?、と思っています。

    ポルトガルは、ご馳走してもらったお魚料理は、高かったです(苦笑)
    実感として、バスク地方で食べた、魚料理のDinnerと、値段的に同じ
    だったので、ポルトガル感覚ではもっと高いのではないかな、と今は
    思います。

    意外に安かったと思ったのが、Gran Canariaでした。
    でも、一度ジビエを食べに連れていってくれて、そこはそれ、本当に
    狩ってきたジビエの肉なので、それなりのお値段でしたが、納得しました。

    悪名高いロンドンは、Chinatownとインド料理中心に食べていました。
    昼はそう高くないと思いましたが、夜は大変でした。
    イギリス料理って何?と未だに疑問です。

    トベロラカシさんのお膝元は、シテ島でたまたま入ったCafeだったかな、
    そこは高くなく、おまけにフランス語しか通じなかったので、適当に
    スペイン語と米語から類推して頼みました。

    私が未だに一番ブーイングを上げたいのは、スイスの食べ物事情です。
    あれで、とことん、パン食が駄目になりました。

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    不思議

    旅クマさんて、雇われの身で、これだけ毎日終日掲示板で遊んでいられて、なおかつ、お給料や有給までもらえて、十分じゃないですか。アクセス時間と投稿分量からみると、管理人さながらの常駐だし、一体いつお仕事してるんだろうかと、かねがね不思議でした。いい会社ですね。

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  • >Cityのレストランで毎日レストランが満員御礼なのは何故???

    シティのプロパーの年収は、プロフェッショナルなら年俸1500万~2000万円水準が平均相場ではないかと思います。インフレ経済でベアも上がるから、負担感が少ないのでしょう。
    そういう層が海外駐在すると厚遇になるというのは、あるとおもう。出向先がアジア圏だと、プラス、メリットがつくようです。

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    欧米企業(公務員)の海外駐在

    そうなんですよ、稼いでいる人には気にならないレベルですね。昼食が軽く20ポンドしたところで。
    シガナイ日本人駐在員は、ワインは飲まず、スターターとデザートをスキップするという暴挙に出ます。

    稼いでいない人には、パブやサンドウィッチがあるし。

    ロンドンの私立校では、「請求書はご勤務先にお送りすればよろしいですね?」と言われましたが、「いえ、個人宛に」と答えると、事務の人の動きが一瞬止まっていました。そういう学校に子を通わせる外国人は勤務先負担というのが当たり前なんでしょう。いやもしかしたら、全額自己負担?太っ腹だね、と思われたのかな。

    ちょっと違いますが、たとえば、フランス人の公立学校の教師が海外県や海外領土の学校に派遣される場合、年に4回の一時帰国制度(費用の一部は自己負担しているかもしれませんが)があったそうです。さんざん批判されていたので、既に改悪(改善?)されているかもしれませんが。