レポート

珠江デルタ一周旅行・・・香港の高鐵と大橋を行くその1

公開日 : 2018年12月07日
最終更新 :

今回の旅行は最近の深圳をじっくり見たい、というのがあったのだけど、香港の高鉄と港珠澳大橋を渡って・・・というのは香港滞在実質1日では両立出来ず、諦めて乗り鉄、乗りバスに徹することになった。と言えども、この辺は数年ぶりなので、勝手も分らずだが、とりあえず、香港→深圳→広州→珠海→香港と回るのは何とかなりそうである。ということで名付けて「珠江デルタ一周の旅」・・・・
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/
(12枚目以降の写真)

西九龍站(正式名称は香港西九龍だが、紅磡と区別するつもりなのだろうか。紅磡の方がどうなっているかは見なかったけど。)はMTR西鐵の柯士甸に隣接しているので、九龍側にいれば何とか西鐵に乗る方がよい。また、九龍站にもつながっているので、香港島にいれば香港站から東涌線に乗った方が早い。

西九龍站は案内に従っていけばいいのだが、切符を買うために外国人は有人窓口に行くことになる。MTRが委託されているみたいなのだけど、ここの窓口はいろんなカードも使えて便利がよい。もちろん大陸ルールに従い、「実名制」なのでパスポートが必要。(どっちにしろ出国するから必要だが)出てくる切符は・・・そう大陸高鉄のあの様式の切符である。一瞬、唖然としてしまった。

ここで一番難しいのは、窓口に着いた時間の何分後に発車する列車の切符を買うか?ということである。私は香港も中国もe道は使えないので、超用心して一時間後の列車にしたが、実際、出入国に時間がかかって乗り遅れた人は何人もいる(!)そうで、この判断力が問われる。私は結局早すぎたのだが。・・・なぜか北京西行きの列車、多分、大陸で最も「優等」列車ではなかろうか・・・で深圳北までの切符を購入。85HKDというのは高いというか、まあそんなものかというか・・・。

香港を出国、免税店を過ぎると中国イミグレがある。この辺は羅湖と同じだが、入国カードがおいてなく、一度イミグレの管理官のところまで取りに行った。たまたまかも知れないが外人イミグレは人が全く人がいない。例の指紋採り機械で大音量日本語音声が流れる前にOKを取った。「西九龍」のハンコが押される。尖沙咀のすぐ隣なのに中国に入国というのは、民主派が最後まで反対した気持ちも分る。

待合室も大陸式なのだが、1~8号車と9~16号車で改札が全く違うところにあるので注意が必要。それを整理する係員が大勢いる。改札が始まり、ホームに降りて・・・私は一度だけ紅磡から広州に4時間かけて行ったことがあるが、あのワクワクさはない。普通のCRHのように見える。

定刻に出発・・・近頃思うのだけど、ダイヤの正確さと言う点ではTGVやICEよりCRHの方が優れているのではないか。しかもドイツやフランスとは比べものにならないややこしい路線網と頻度で走っているのに・・・おっと「一帯一路」に感化されてしまったか。

定刻に出発して、20分もしないで深圳北に到着。途中福田があるがここは地下駅で「北京行き」はもちろん通過する、深圳北の直前までずっと地下である。これは・・・早い。TSTを出て20分で深圳のかなり北まで着くのである。多分、この感動は今後品川から甲府まで15分に行くときまで味わえないのではないか、というくらい驚異的である。特に羅湖で苦労して越境していた世代にとっては、着いてみたら確かに大陸・・・というのは、感動的ですらある。

深圳北は一応地鉄がつながっているので、市内のどこにもそんなに苦労せずに行ける。かの有名な華強北まで行ったのだけど、昔のガラガラの地鉄とは打って変わって大混雑である。ちなみにラッシュアワーには上海の人民広場でさえやってない「入場制限」をやっている。

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4件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    19/01/05 22:24

    上海イミグレ

    高島さま、こちらにも失礼いたします。

    上海入国審査の指紋採取、苦労しました-。私は指紋が全然はっきりしていない体質(?)で、いくら押しつけても全く認識せず、係官も面倒になって「もう行け」と言われたのですが、その後また別の係官につかまって戻され再度試みましたが結局駄目で「もういい」となりました。多分半時間ぐらいかかったと思います。しかし中国政府に私の指紋を記録されずに済んだので良かったです。
    その後外に出るのにもう一度X線検査があるということを知らず、出口はどこだ?!とパニクりました。去年の成都空港にはなかったのに・・。

    ところで、GWに香港に行く予定なのですが、ついでにマカオから珠海に足を伸ばしてみるのも悪くないかなと考え中です。果たして珠海には見るべきものはあるのでしょうか?なければ止めておきます。

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    具体的工程が記したあって参考になります。

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  • 珠江デルタ一周旅行・・・香港の高鐵と大橋を行くその3

    ロビーに出るとバスの切符売場がある。今でも分らないのだが、その切符売場は直通バスしか値段が出ておらず、シャトルバスの切符は申し出れば良かったのかどうか分らない。私は図らずも直通バスの切符を買った。九龍の太子站までが120元。シャトルバスだと香港口岸までが65元、そこから市内までが33HKDだから、手間を考えてもシャトルバスの方がコスパはいい。

    バス乗り場はロビーを出て左がシャトルバス、右が直通バスと分かれている。シャトルバスを見ていると二階建てバスと普通のバスが同じカラーリングで入り乱れて走っていて、面白い。香港のバス会社は「寿命がきたから、次は普通のバスにしよう。」ではなく、なぜ「ようし、最新鋭の二階建てバスを導入しよう。」と考えるのだろう?

    直通バスはスタッフがブルーシャツの会社とピンクシャツの会社に大きく2つ分かれているのだが、私が買ったピンクシャツの会社のバスが定刻になっても来ない。結局、15分遅れで臨時バスが出ることになった。この辺は中国のバス会社も進歩している。私はずっと応対してくれたスタッフの女の子(中国語しかしゃべらなかったが)がとてもきれいな女の子だったので(トラブル対応に美男美女を配置しておくのは大事なことと個人的には思うのだけど。)それほどいらだつこともなく乗ったのだが・・・

    雨が降っていて、肝心の景色がよく見えない。右側通行なのだが、右ハンドルの香港仕様のバスで、料金所もオートゲートだから特に問題はない。東京湾アクアラインのように一部トンネルになっており、トンネルを抜けるとチェッラッコッ空港がすぐ左手に見える。確かにアクアラインの二倍くらい海の上を走ってた気がするが・・・

    この手の越境バスの難点は、外人はイミグレで手間取り、ジモティは入国検査を終えみんな乗り込んで揃っているのに、最後にのこのことバスに乗り込む・・・というのが最悪である。この前のボツワナ-南アのインターケープバスの時は、真ん中くらいの順位だったが、今回の場合周りはほとんどe道組であり、外人はどこまで戦えるか・・・港珠澳大橋香港口岸に到着と同時にイミグレにダッシュした(自分の乗っているバスのナンバーは控えといた方が良い。香港ナンバーと大陸ナンバーと両方付いているが、香港ナンバーの方がわかりやすい。)

    ところが香港入国カードを台で書くほど(=普通は並んで書くが、列が全くなくてできない)すいていて、楽勝で入国。乗ってきたバスを探すのに若干苦労したが、それでも上位入賞を果たした。ここからはA21のバスとほぼ同じコースである。太子站の近くの彌敦道から1つ入ったところが終点。雨の中の彌敦道を飲み屋に向かった。
    https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/

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  • 珠江デルタ一周旅行・・・香港の高鐵と大橋を行くその2

    問題は深圳から珠海にどうやって行くか?である。自販機で深圳→珠海で検索すると、夕方に一本だけ出てきた。直行列車が(どういうルートか分らないが)一本でもあるのは不思議である。どう考えても広州経由でないと行けそうにないので「換乗」に挑戦してみることにした。昔の話だが、中国鉄道はその站からの指定券しか発行せず、乗り継ぎ指定席は発行しないと聞いたことがあって、往復切符以外は乗車駅以外の切符を買ったことがない。

    ちなみに深圳北站に隣接するバスターミナルの自販機で珠海行きを検索したら1時間おきくらいに出ていたが、びっくりしたのはバス切符自販機もIDカードが必要になっていたことで、長距離バスにも実名制が導入されているのだろうか?

    ところがこの深圳北站、有人切符購入窓口が見当たらない。仕方が無いので、有人窓口である払い戻し、変更窓口に並ぶことにした。順番が来たら、係員が中国語で何か言うのだけど、こっちは「変更」するチケットを持ってない「確信犯」である。メイヨウと言いながら、旅程を書いた紙を無理矢理出した。回っていたリーダーみたいな女の人が見かねて「buy ticket?」と聞いてきた。イエス、で売ってくれることになった。あんたら若いから知らないだろうけど、昔の窓口はこの程度の「いい加減さ」のレベルじゃなかったのよ。と中国語が出来れば説教したかったが・・・・が、本当の購入窓口は謎のままである。

    チケットはきちんと深圳北→広州南、広州南→珠海と二枚売ってくれた。へえ、ちゃんと売ってくれるんだ・・と思いつつ、先方の努力に感謝して、こちらも先方の勝手の分った微信支付で支払うことにした。初鉄路だったが、これも成功。その結果、微信に連絡が来て、鉄路12306というネット販売(えきねっとみたいなもの)が微信で「あなたの位置情報について許可を求めてます」と仲間になりたがっているが、今も保留している。位置情報を知ったらきっとがっかりするぞ。

    深圳北から広州南も20分くらいで、信じられないスピードである。と言っても上海近郊のCRHと変わらないのだけど。・・・広州南はあまりに田舎站で周りで一生懸命開発をしているが・・・・ホームでトランスファーの方に進み、待合室に入れてもらうが、チケットのチェックがあり、断られていた人もいた。空港並みである。

    広州南から珠海までも20分おきくらいに出ていたか・・・9両編成のミニCRHで車両も旧型。それでも1時間で到着だから、やはり画期的なのだろう。珠海は澳門の拱北口岸から入ったことがあるだけで、大陸側から行くのは初めてである。珠海站は拱北口岸に隣接しているという話だったが・・・

    着いてへえと思ったのは、まずは珠海站が行き止まりになっていて、これ以上延ばす意思がないこと。香港と澳門の「差」を感じる。本当に拱北口岸のすぐ横に站が出来ていて、これは感心したけど。

    ここから港珠澳大橋珠海口岸に行かなければならないが、駅前のバスターミナルからその名も「口岸巴士(Port Bus)」というシャトルバスが走っている。(拱北口岸と港珠澳大橋珠海口岸を行き来する、というのがバスの名前の由来と思う。)5元だが20分くらい走ったような気がする。

    余談だが、このバス「乗車券」と書かれた紙を渡されるのだけど、「乗車券」というのはまるで日本語で、中文だと車票だし、「乗る」というのは「上」のような気もするが・・・。よく言われるのが、~ingを日本語では~中と言うが、中国語では「正在」と書くのだけど、これも日本語化した用法が使われるらしい。鉄路はさすがに「検票中」とは書かずに「正在検票」となっているが、いずれ日本語化(?)するかも・・・上海の「空港巴士」に至っては、「機場汽車」が「日本語+広東語」になってるし・・・。

    港珠澳大橋珠海口岸と港珠澳大橋澳門口岸は人口島内に隣接して作られており、拱北口岸のように歩いて渡れるそうなのだが、澳門をうろつく気力はなく(何度行っても大陸というのは疲れる。・・・)早く尖沙咀で飲みたかったのもあり、珠海からそのまま出国することにした。中国の出国カードがわかりにくいところにある以外はスムーズに出国。
    https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/

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