2019年開業予定のバンコクの建築中のあるホテル。建物の途中から屈折させて傾いたように見せるデザインをしているらしい。
http://www.newsclip.be/article/2017/08/16/33855.html
奇をてらった周囲にインパクトを与えるデザインを狙ったらしい。実際バンコクは沖積平野の地盤の悪いところだから、ある高層ホテルが傾いているという話は聞いたことがあり、それは事実なのだろう。
チョンノンシーには建物の表層から崩壊しつつあるように見える新しい高僧ビルもあった。そういう建物はバカ者受けするかもしれないが、良いデザインとは言えないのではないか。
東京の都心にも下の階より上方が大きくて不安定な感覚を与えるビルがあった。
その建物が建った頃、建築家の話としてアンバランスな周囲に不安を与えるようなデザインのビルは町に不調和で、そのような奇をてらったデザインは間違っているという趣旨の文章を読んだ記憶がある。
砂漠の中に一棟のビルが建っているというならはた迷惑ということもないのだろうが、わたしは日本の建築家の話に同意する。
建築家には時代の新鮮さを感じさせつつも、周囲と調和した優美なデザインを考えてもらいたいものです。