甲府の駅前の通り、平和通りに面したとある建物にそのお店はある。・・・・
寂れた地方県庁所在地の典型(?)みたいな甲府の街も金曜、土曜の夜の中心部の飲み屋はさすがに混んでいる。私はいろんな事情があって、予約なしの状態で土曜日の夜に1人~10人程度で飲みに行くことがあるのだけど、1人2人ならともかく、10人近い人数が入れるお店は満席でなかなか見つからないことが多い。で、仕方なくその店に行くと・・・必ず空いているので、その店で飲むこともままある。
某国の西洋料理がメインのお店で、特にびっくりするのは日本ワインも含めたワイン類の多さである。3000円程度で泡の山梨ワインのボトルが飲めるお店は、山梨ワインを置いているお店の多い甲府でも、そんなに多くはない。しかも一升瓶ワインも置いているし、一つのワイナリーのワインも複数おいている場合が多い。
料理も悪くない。特別においしいという訳ではないが、コスパは悪くないし、こちらで考える必要はあるが、当然のことながらワインに合う料理も多い。
では、なぜ、土曜日の混雑時に行っても必ず空いているのか・・・・まず間違いないと思われる理由が分かっていて、店員の愛想があまりに悪すぎるから、だと思う。それ以外には考えられない。
が、もう何年も、特につぶれそうな風でもない。東京(でなく、他のところでもそうだが)だったら、半年も持たないのではないか、と思うのだけど、でも、なぜか残っている。さすがに甲府でもチェーン店飲み屋の栄枯盛衰はそこそこ激しいにも関わらず、である。
先日、このお店を後にする時に、電話番号を知らないことに気付いた。店内のパンフかカードをもらおうとあたりを見回して、ふと気づいた。電話番号なんか必要ないや。いつ行ったって空いてるんだから。・・・・どこの街でもいろんな名物飲み屋があるが、こういうお店も珍しい。(皮肉ではなく)私の秘密のリザーブ店として、今後も末永く頑張ってほしい。・・・・