レポート

サラリーマンのためのタンザン鉄道乗車記 その7最後 ザンビア入国~ルサカまで

公開日 : 2017年05月23日
最終更新 :

Nakondeからはザンビア人が二人乗り込んできた。この辺の予約システムはどのようになっているのかよく分からないが、一人はアルコールくさい酔っ払いザンビア人で、もう一人はカピリに家があるというおしゃべりのザンビア人で、大量の商品をいっしょに積み込んでいる。夜中というのにこの二人としばらくおしゃべりが続いた。私は昔から眠い時は英語をしゃべりたくない、のだけど、仕方がない。いずれにしろここでMbeyaで降りたのと同じくらいの乗客が乗り込んだ。

翌朝、朝ご飯を食べた後にチェックしたKasamaは0:11到着のはずなのだが、7時間半遅れ、に広がった。これで今日中にルサカに着くのは難しくなった。ザンビア側も基本的にはサバンナが広がり、所々で熱帯雨林のような森がある。私はコンゴ国境に近づくところを見たかったのだが、夜中に通過していた。Mpikaが13:40出発で9時間遅れ。カピリまではまだ9時間ある。

そろそろカピリから先を考える必要がでてきた。カピリ到着は24時頃になるはず。そこからルサカまでのバスがあるかどうか・・・・。ビッグバスはないと思うが、ミニバスはあるかも知れない。とは言いつつ、夜行バスに乗るのは、さらにミニバスの夜行に乗るのは、ちょっとどうか、というのがあった。旅行会社の人もカピリに遅く着いたら、絶対に夜行バスは使わず一晩明かすように言っていた。JICAの「方針」は前記のとおり。

 同室のザンビア人にその辺の事情を聞くと、ビッグバスは朝6時くらいから、ミニバスはもっと早くから走っているが、そもそもザンビア当局は夜行バスを禁止している、という。そうは言ってもミニバスなんか白タクみたいなものじゃないんだろうか。同室の韓国人ができればルサカまで一気に行きたい派だったので、こっちも彼についていってみるか、とほぽ決定した。

結局、カピリに着いたのが24時半(ちなみに切符は改札口で回収される。念のため。)11時間遅れの到着である。車内放送というのは皆無であった。特に途中で降りる場合は、やはりGPSかなんかで、自分がどこにいるか追っかけとかないと、なかなか大変な気がする。

駅の中をよく見る間もなく、外に出るとミニバスがたくさん止まっている。やっぱあるじゃん・・・韓国人の彼が交渉したのだが、70ZMW。わたしはそんなにこだわらなかったのだが、かれは韓国人のブログで50ZMWだったのでぼられている、と粘っている。が、どのバスも70ZMWで仕方なくダン。あとで車内に料金表が張られているのを発見したのだが、そこにも70ZMWとなっていて、ザンビア人自体も70ZMW払っていたから、単純に値上がりしている、というのが私の結論。

確か9人乗りの日本製のバンに12人(乳飲み子が二人いたがそれでもやや定員オーバーのような気がする。)乗ったので、さあ出発か、と思ったら、何と出発は朝の4時になる、という。ポリスがうるさい、とのこと。結局、ザンビア政府の規制というのはきちんとしていて(!)夜行バスが時々事故るどこかの国よりよっぼとましなのか、と思ってしまった。

時は1時。外に出て駅のベンチで寝てもいいのだが、治安と寒さを考えると、中の方がいい・・・ということで、満席の中じっとしていた。となりがザンビア人のお姉さんだった、というのも今思えば理由の一つかもしれない。・・・・4時に出発、ルサカまでに二回、警察の検問があった。ちゃんとしている(!)、のである。こうして、ルサカに着いたのが9時。ようやく長い列車とバスの旅は終わった。

もちろん、その日の夜のエミレーツのフライトに乗り、月曜日には大手町の改札を通り抜けたのだけど・・・・3日前まで乗っていた列車と駅は何か夢の中で乗っていたような気がした。

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