レポート

ルーブル美術館・・・・・今まで行った中でサイテーの美術館・・・・

公開日 : 2016年06月26日
最終更新 :

というのは、収蔵物のことではなく、客のマナーである。

帰国日は15時過ぎの便だったので、午前中にルーブルを観て、あわよくば昼ご飯に「牡蠣とシャブリ」で締めようと考えていた。(でも、もし、あたったら飛行機に乗れるのだろうか、というリスクは考えていなかった。フランス人も牡蠣にあたる人は少なからずいるらしい。)

二月のオフシーズンでもあったので、8時40分くらいにピラミッド口に行ったらそこそこの列。それでも9時20分頃には入れた。初ルーブルで勝手が分からず、チケットはてっきりピラミッドのところで買うと思っていたら、地下にチケット売場があることが最初は分からなかった。最後のJCBカードを切った。

やはりモナリザ、なのだけど、1974年に国立博物館に来た時に、幼い私(?)を家に置いて、母親が見に行ってる。その時の半券を今でも持っているが、モナリザ自身もこの1974年に東京とニューヨーク、ワシントンに行ったのがシャバに出た最後で、それ以来ルーブルから門外不出となっている。母はガラス越しだったけれどもそこそこ近くで見られたという話をよくしていたが・・・・あの時の留守番の代償は、まあ、時間がかかった上、こちらから伺うことになった。

が、観だしてすぐにいらだったのは、写真撮影、である。絵の写真を撮るというのは、何のためなのかよく分からない。あとで見たいなら、それなりの写真集なり目録を買えばそっちのほうがきれいだし、絵葉書だったうってるじゃない。さらに絵と一緒に写る人たちというのは、常軌を逸している(?)。しかもその撮影に何でこちらが「遠慮」しなければならないのか・・・普通の観光地なら、譲り合って写真を撮りましょうというのは分かるが(ちなみに私はカメラを持たず、海外旅行では原則写真を撮らない。例外はスマホで撮るワインのエチケットくらいか・・・)美術館では、絵を見る客が一番大事だろう。・・・・有名な絵は必ずそうで、写真撮影客に邪魔されるのがとにかくうざったい。で、こんな美術館は記憶にない。みんな文句は言わないのだろうか。

 モナリザ、のコーナーに行ったときは、愕然とした。警備員が一人いるのはともかく、あんなに遠くでは良く見えん。・・・母は「油絵っていうのは、絵の具が凸凹していてそれが分かるのよね。」と話していたが、この距離ではそんなものは分からない。特別展で「モナリザを1メートルの近さで観る会」なんてやってくれないだろうか。喜んでパリまで行くけどなあ。

 フェルメールハンターではないが、やはり「レースを編む女」、あとはミロのヴィーナスとハンムラビ法典が私的には必見だったのだが、ハンムラビ法典の発見が少し手間取った。本物は教科書の挿絵写真とは違う。・・・・あと絵の感想を言ってるときりがないので省くが、あらためてもう一度来よう、という気になるかどうか。私は勘違いしていて、ナポレオン三世が持ち帰ったロゼッタストーンを探したのだけど、館員に聞く前に、それは違うということをグーグル先生に指摘され、危うく、世紀のばか質問をする一歩手前で留まった。

 帰り方もよく分からない。・・・あのピラミッド下のホールから外界、もしくはメトロの駅にいくにはどう行けば近道なのかが未だ謎である。おかげで「牡蠣とシャブリ」どころではなくなり、「ギャルデノール」に急ぐことになってしまった。

  • いいね! 0
  • コメント 6件

6件のコメント

  • Re:ルーブル美術館・・・・・今まで行った中でサイテーの美術館・・・・

    >かんべえさん
    パリの美術館はどこも同じなんでしょうか?

    >sattさん
    中国人客は確かに多いのですが、この日、写真撮影に熱心だったのはスペイン語をしゃべる人たちで、なに人かは分からなかったのですが、この人たちがサイテー賞、でした。

    >ドンバスマキシムさん
    さすがにルーブルでゆっくり落ち着いて観よう、とは思わないのですが、天王寺の美術館でフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を見たときでさえ、こんなにひどくはなかった(?)ですよ。

    >tetsuloveさん
    詳細な説明ありがとうございます。ダビンチもモナリザの手前にある一連の絵はすぐ近くで観られるのに、モナリザはあまりに物々しすぎます。写真撮影可能な美術館は昔からあったと思うのですが、久しぶりに行ったせいで「異様」に感じたのかも知れません。フィルムの時代はそもそもスマホがなかったし、邪魔になるほどパシャパシャ撮る人もいなかったような気がします。

    >ときどきClioさん
    シャブリはトラウマをひきずっていて、先日、エノテカで同じ生産者、ヴィンテージでシャブリとシャブリ・プルミエ・クリュを売っていて、違うのかなあ、と思わず買ってしまいました。私がパリで目指していたところは、ブルターニュとノルマンディーの牡蠣と二種類で売ってましたが、産地はもうちょい細かく分かれるんですかね。夏の三陸の牡蠣と合わせてみるか・・・と思っています。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 私まで読んでいて息切れ..........

    ご報告、楽しく拝見させていただきました!
    そんなんだったのですね~私がルーヴルに行きましたのは、2007年かな?もうずいぶん前のことになりましたが、そのときは誰も写真なんか撮っていませんでしたものね。

    このときは、案内してくれた子どもが、その日は祝日扱いで夕方に閉まるのを忘れていてのんびり4時頃はいったため、ローマ(でしたっけ?)の彫刻群を駆け抜け、ニケに投げキッスをしてダ・ヴィンチまで辿り着き、しかし、モナリザまでは達しないまま、早々に退出、以来ご縁がありません。

    日本の展覧会では写真撮影は一般的ではないように思うのですが、外国は意外と別料金を取って許可されているところもあったように思います。
    いったいに、特別展の場合は、網羅した図録が売られていますが、その他の所蔵品については膨大過ぎて、どうしても有名どころのみの図録になってしまいますよね。
    あまり有名じゃないひとの、でもとても気に入った絵など、記憶だけでは不確かなため写真を撮ったことは私もあります。
    まあ、最近ではweb上での公開も増えてきましたので、作家さえ覚えておけば調べるのは楽になりましたが。

    しかし、大挙しての自撮りは問題ですよね。
    ルーヴルが禁止していないのは驚きです。
    http://www.cnn.co.jp/showbiz/35061695.html

    この論評は、穏やか過ぎるように思います。
    もっと厳しく制限してもいいのではないかしら。
    その代わり、例えば展示に番号を振って、その番号で後刻写真を購入することが出来るようにしたらどうでしょうね、そのとき希望次第で自分の写真とミックスする加工も頼めるとか?
    うーん、有料だとだめかな?


    牡蠣は残念でございました。
    次回に期待、ですね☆

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • むしろオルセーのほうが多かった(フランスは写真撮影可)

    帰国日15時過ぎの便でルーブルとは、、、私ならせいぜいサクレクール寺院とかノートルダム寺院とか、1時間もあれば十分なところにします。ルーブルは1日でも見切れないし広すぎて迷うことも考えられるし・・・
    ということはさておき。ルーブル、オルセーなど、フランスの美術館はフラッシュをたかなければ写真撮影可能なところが多いです(スペインのプラドなどは撮影不可でした。お国柄でしょう)。おっしゃる通り、プロによる、画集のカメラの美しさには到底かないません。私も画集や本で読みます。写真を撮るのは8割中国人(RPC)、2割韓国人ですが、『フランスのルーブルに行った』と故郷の人々に自慢するためであって絵には興味ありません。ダビンチなど超わかりやすい絵にしか奴らはいませんので、ジェリコーとか、ボチボチ有名な絵を見るようにするといいかもしれません。
    モナリザは10年以上前に行ったときは至近距離で見れました。その時は絵具もよく見えましたので、やっぱりダビンチは実物を見ないとよくわからないな~すごいな~ と感じました。現在は5メートルは離れておりますね、あれではすごさが分かりません。緻密に塗り重ねているのがよくわかる、複雑で緻密な『黒』なのです。ルーブルでもウフィッツィでも、他にもダビンチはありますので是非見てみてください
    事前にいろいろ本なども読んだのですが、やはり所蔵量がけた違いに多く、1日あっても見切れません。また行くことになるのかなと思います。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • その多くは盆踊りにでも行く感覚で芸術鑑賞のホンモノの客ではない

    今度の連休に、お盆休みに、気候がいいからとりあえず出かけて有名な絵や彫刻を見る。もちろん悪いことではないし今後の人それぞれの何かに於いて生かしたアイデアにでも成るのなら推薦したいが、ルーブルに限らず、自然史、文献、歴史をただの暇つぶしに訪れる輩が多過ぎる。キャンペーンなのか生誕・没後記念の特別拝観には行きたくないのは私も同じ。そのうちTVでモナリザの世界なんていう特番を放映する日を待っていたほうがましです。朝8時のウイークデーのラッシュアワーみたいな館内をマスクの中から無意味な咳払いで早足で歩かされるより

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 16/06/26 22:47

    絵の前で写真を撮るのは中国人か?

    今晩は

    自撮り棒を持った東洋人は、ほとんど中国人。絵のまえで写真を撮るのはへっちゃら。目の前に割り込むのは彼らにとっては何のこだわりもない。

    韓国のおばちゃんはなかなかどかない。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • Re: ルーブル美術館・・・・・今まで行った中でサイテーの美術館・・・・

    このトピ名はいただけない

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    今年のルーヴル美術館はそれでも空いている方なんです

    tetsulovさんもおっしゃっていますが、その日の15時の飛行機なのにルーヴル美術館、そしてシャブリで牡蠣、なんて、土台無理なスケジュールでしたね。

    テロの影響でますますセキュリティが厳しくなって時間がかかるし、ルーヴルは、そうでなくても毎日ものすごい人が詰め掛けるところ。
    今年はそれでも、人が少なかったと思いますが。
    並んで待って入って、セキュリティ超えてから、ガイドなしなら早足で見るとしても、迷いながら2時間はかかるでしょう。
    リシュリウ出口がセキュリティのため?閉められてしまったので、外に出るには遠回りしなければいけなくなりました。
    それで12時近くになるのですから、ランチは到底無理でしたよ。
    (万が一11時に出たとしても、レストランがやっていませんし^^)

    モナリザ前の人だかりは・・・残念ながら、あれが現実です。
    でも、絵を近くで見たいなら、一つだけいい手があります。
    身体障害者として、車椅子に乗っていると、当人と、それを押す人があの群衆を仕切っている枠の内側には入ることができるのです。
    とはいえ、狙ってそれをするのは実現できにくいとは思いますが。

    ところで、ルーヴル美術館がサイテーというのは、取り消していただけないでしょうか・・・?
    ルーヴルのせいではないんです。しょうがないアリバイ作りのお上りさんばかりだから。

    • いいね! 0
    • コメント 0件