退会ユーザ @*******
10/06/04 10:37

たぶん「アクセント」の概念も違うでしょうし

このトピックを、この方向で発展させていいのか、ちょっと迷いましたが(汗)

どなたかがおっしゃってた通り、アクセントはとても重要です。
でも日本語には、ヨーロッパ語で言うようなアクセントはないんですね。

ヨーロッパ語は強弱アクセント、日本語は高低アクセントと言われますが
この差はかなり根本的なもののようです。

イタリア語などは、ちょっと高低アクセントに近い、と日本人のわたしなどは
感じることがあるのですが、それは母音が多いために日本語に近いような
錯覚を抱くだけで、やはりあれは強弱アクセントであるらしい。

日本語の「橋」「箸」「端」は、地方によって逆の場合はあるにしても
日本人なら聞いただけでこの3つの音が違うというのは理解できると思います。

でもこれ、ドイツ人もイタリア人も理解できないらしいのです。
3つとも全く同じに聞こえる、と言われました。

強弱アクセントを使う彼らにとって
高低アクセントは理解の外なんでしょうね。

だので日本人が、それなりにアクセントを置いたつもりで発音しても
相手には通じていない、ということは多いだろうと思います。
つまりよほど意識して、口元を緊張させて発音する必要がある。

ドイツ語やイタリア語は、発音が容易だとよく言われます。
英語のように、文字と音との関係が滅茶苦茶に崩れてしまった言葉に比べれば
発音規則はしっかりしているので、それを理解することは容易です。
でもそれは必ずしも、発音が容易だということではないと思いますね。

おそらく人間は、みな自分の母語を元に言葉というものを捉えているだろうから
何かにつけて、どうしても母語の体系が顔を出してしまうようです。

だので日本人がヨーロッパ語を話す場合には、アクセントのある音節は
意識的に大げさなぐらいに強調して発音して、ちょうど良いぐらいなんでしょうね。

話は変わりますが、先日の大噴火でヨーロッパ中の飛行機を止めた
あのアイスランドの火山、最近はニュースでも名前を言わなくなりましたね。
「アイスランドの火山」という程度で。
Eyjafjallajökull と綴るみたいですが、各国のニュースキャスターが
この発音に四苦八苦している様子が YouTube などでも紹介されてました。

自分の母語と毛色の違う言葉って、やっぱり難しいんですよ。

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