昨今、ドイツも不景気で、そのうえ、ギリシアやスペインの支援で、貧困層はかなりかっかしている。とくにトルコ系が大量に流入しているミュンヘンやベルリンは、右傾化がひどい。このため、政府はネオナチのツィッターを遮断するなど、かなり強硬な措置を行っているが、事態は好転していない。
従来の右巻き鍵十字を使っていると、ドイツでは、それだけで逮捕される。それで、最近、連中はケルト十字を使っている。丸に+をつけただけの簡単なマークだ。恐いのは、あまりに簡単なマークであるために、知らない人には、ふつうのイタズラ書き、スプレーの試し書きくらいにしか見えないこと。だが、壁などにスプレーでこのマークがタギングされているなら、その周辺地域にはネオナチがいる、と思っていい。そういう地域に下手に入ると、挑発していると思われる。かならずしも彼らは観光客の日本人を嫌っているわけではないが、増大する移民の中国人や韓国人は、トルコ人とともに彼らの中心的攻撃対象だ。
クリスマスマーケット巡りなどで、夜に街中をへらへらと歩いていると、その途中や帰りに、とんでもない路地裏に迷い込む危険性がある。このマークがやばいことくらい、旅行者も知っておこう。