イギリス婦人と家庭料理

>要するに今までイギリス人は代々料理とは縁がなく、美味しいと感じるDNAが欠如しているのか?と思ってしまいました。

と、よく言われますが、私の知るロンドン在住の典型的イギリス婦人は、今年で御歳約80才位にもなりますが、昔から、手の入った家庭料理がお得意で、お味もとてもおいしいです。うちの母が料理手抜きをしない方だったですが、食生活や栄養摂取バランスへのマメさでは、うちの母以上と思いました。
日本人の食生活について、日本人は自画自賛することが多いですが(実際そうでしょうけど)この方から伺える、イギリス家庭の極一般的な食生活は結構な水準にあるとおもっていましたけどね。それが証拠に、この方は見かけが実年例より20才位若いです。食生活がしっかりしてると、かわらないんだなと思いました。ロンドンでも比較的良い住宅地にお住まいの方です。もしかしたら、そういう要素もあるのかもしれませんが。

先日の夏に訪れた時も(何も連絡せず、ふらっと行った)「今、ペストリー作ってるのよ~」と言って、手を粉で真っ白にして玄関に出てきましたから。典型的日本のお母さんだと、ペストリーなら、神戸屋とかサンマルクとかで買って来ちゃいますよね。

レバノン料理は、中近東の本場、パディントン駅界隈一帯からマーブルアーチにいくエジウェア・ロード沿いに、めちゃくちゃいっぱいありました。海のものから野菜から肉まで、バラエティ豊富なお料理項目があるようです。良心的価格のテイクアウト屋さんも、ありましたよ。

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1件のコメント

  • 素敵な御夫人ですね。

    確かにイギリスは小麦粉の質が違うのでしょうか、スコーンやトーストはおいしいですね。
    そのペストリー、おすそ分けしてもらいたくなってきました。

    随分と昔に読んだ物語で、「塩漬けの肉を食卓に吊るして、それをみながら家族4人が芋を食べる」描写と挿絵があり、そういう階級の方とはまた話も変わってくるのかもしれません。

    お袋の味がおいしいのは、脳が「これは安全」と判断し、一番安心するからだそうです。
    ということは、今問題化している若い女性の食の変化(カレーにプリンをトッピング・一日タバスコ一本消費・デパ地下ケーキを主食にする等)を考えると、日本食の将来も恐ろしい。

    ま、我家のブームもキムチ納豆なので、偉そうなことは言えないんですけど。

    レバノン料理の情報、有難うございます。
    次回はマークス&スペンサーのアボカドサラダ(バルサミコソースが美味しい)と一緒に、テイクアウトして試してみます。

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    『クラス』とか収入には関係ないような。。。

    doubletreeさん、ダヴィンチコードさん、

    ちょっと拘りますが…

    恐らく古きよきイギリスでは、doubletreeさん知己の女性のような方が普通だったのかもしれません。フランスもイギリスも(また日本でも、またことの善し悪しは別にして)女性の社会進出と核家族化が進んだ結果、食事面が疎かになっていることは否めないと思います。

    ただ、それでも、フランスも冷凍食品(専門のスーパーもあるくらい)やレトルト食品が多いのですが、これがまた、イギリスのそれより大分マシなんです。

    この差はなかなか縮められません。

    生活実感として、仏日に比べた英国の食の貧弱さは否めません。

    4年間二人の子供を通じてイギリス人家庭との交流がありました。
    Teaと称して、軽食に呼ばれたり呼んだりするのですが、子供たちは、たいてい、白身魚のフライ(冷凍されたものを電子レンジで再加熱)、市販瓶詰ソースをかけたパスタ、甘いだけのアイシングたっぷりのバタークリームケーキを食べさせないと満足しません。間違っても、トマトと挽肉からラグーを作ってはなりません。

    学校給食がない学校でしたが、二週間試行したことがありました。このときのメインディッシュは毎日サンドウィッチです。しかも、クリスプスの具はさすがにありませんでしたが、マーマイトやジャムなどを挟んだ簡単なもの。

    親はそこそこのクラス&/OR収入の人たちです。

    もちろん、フランス人がみな美食家だとは言いませんし、イギリス人のすべての味覚が未発達だとは言いません。その婦人のような方は今でも少なくはないのでしょう。わたしが10数年前フランス某地でお世話になったホストファミリー宅での夕食の貧弱さも忘れられません(本当にひどかった)。

    一方で、幼少期の味覚形成(ひいては健康)にとって、上のような英国での食生活は大きな障害になっていることも事実だと思います。

    また、フランス人は同じ金を払うのなら徹底的に吟味する習性をもっており、金離れのよいイギリス人を相手にする英国外食業界に比べて、フランスのそれは業界内競争だけでなく、消費者とのガチンコ勝負に晒されています。

    素材の話は前レスでしましたが、小麦粉にしても、自宅でパンを焼く知人はフランスから粉を仕入れているそうです。みなができることではありません。

    いつもながらロンドン・英国の食事情について親の敵のように忌み嫌っているかの言動をしていますが、もう一度ロンドンに住みたいと思っているのも事実なんです。

    街中ではなく南の韓国人が集中して住む界隈の韓国料理、スパニッシュ、インド料理、これらは今味わえないものですし、何より暮らしやすかったので。