レポート

氷河急行事故報道について・・・

公開日 : 2010年08月07日
最終更新 :

ご覧になった方も多いとは存じますが あの氷河急行の事故報道の舞台裏が6日付のM新聞朝刊に載っていました。

私たちにとってはなんともまだるっこしい報道姿勢ではありましたが、 あれでも現地スイス側では異例づくめの対応であったのだとか・・・。

スイス政府観光局の日本アジア支局長(日本在住7年)が事故の前日にたまたま帰国していて、当日23日は休暇にでかける途中でこの事故を知り、ただちにブリーグのマターホルンゴッタルド鉄道本社へ直行、その対応に終始付き添ったのだそうです。

そのときに頭にあったのはあのエレベータ事故(スイスを代表する企業の一つです)の対応の失敗だったそうです。

迅速なマスコミ対応と事故の究明・・はその調査中の段階に応じてきちんと発表すること、調査中であっても企業の代表者の謝罪・・・社長が制服にネクタイを締めての挨拶も彼のアドバイスだそうですが、これにはスイスの人たちがかえってびっくりしたそうです。

事故調査のついても原則非公開で時間をかけて結果を後日発表するやり方を、つど、しかも州政府(株主でもありますが)などの行政も立ち会っての記者発表に現地側マスコミがびっくりしたそうです。

事故原因がわかる前に社長が謝罪する・・。連邦政府の公共事故調査局もこうした助言(あくまで観光局は第三者なのだそうです・・あたりまえですが)を受けて早め早めに対応、責任者による記者会見を再三行い、現場および当該事故車輌の公開をするなど・・・はまったくの異例のことだったとか。

事故原因の「暫定発表」の席上には 地元のバレー州代表、事故調査局の担当者はもちろん、事故当事者のMGB社と捜査当局(州警察)および検察官まで顔をそろえていたとか・・。

もちろん政府観光局日本アジア支局長さんも影の同席・・のようですが・・。

あんな方言丸出しの田舎社長にしっかりした対応が出来るのか・・・とご心配の方もおられましたが、もすでにあの時点で連邦政府まで巻き込んだ体制が出来上がっていたのは・・・さすがと感じるのは、チト身びいきが過ぎるでしょうか。

もっとも あんまりしっかりしすぎていていささか<鼻白む感がないでもない・・・>という方もいそうですが・・。

新聞の受け売りでした・

  • いいね! 0
  • コメント 5件

5件のコメント

  • ある話…

    スイスインターナショナルは、ありがとうございます。母との旅、不安だらけだよ―。さて、ある話。かなり、くわしい方と氷河急行の話になりました。で、あのスピードの出しすぎ・・・は、ウソだというのです。日本のマスコミむけですと・・・。たしかに、あれから静かになりましたが・・・。どう思われますか?

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • スイスエアーと熊公園のこと

    まず、スイスエア―のこと。前、スイスエア―て国営なのに、倒産しました。あの時、スイスにいました。デモ があり、ベルンの駅前は大騒ぎでしたが、他の人は知らん顔で、テレビも新聞も飛行機が、飛べないことばかりニュースにしてて、空港閉鎖かと思いました。倒産は、日本で知りました。そうだ、同時多発テロのすぐ後でした。                                              ベルンの熊公園が、引越しましたね。川に近く、広いらしいけど・・・。自然に近いかな?考え方の違いは、おもしろい?       

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    Re: スイスエアーと熊公園のこと

    くまたびさん

    またまたおこがましい知ったかぶりですみません。

    スイスエアーは国営というわけではありませんでした。スイス財界(もちろん主要銀行筋)が出資する会社でしたが時の代表がすごいやり手で、ひっくり返ったベルギー航空を抱え込み、オーストリー航空と連合、デルタ航空とも・・とかなりな意欲的な拡大経営を押しすすめていました。

    それを危ぶんだスイス財界が、経営悪化を理由に外部?からのクーデターを行ったというのが真相のようです。 ですから 今のスイスインタナショナルはそのときのスイス航空の近距離運行の子会社なんです。

    ですから スイスの人たちはあんまり驚かない・・・いえ驚いても一種の内輪もめと受け止めていたようです。


    熊公園・・の移転は、いえもともと今の場所も熊公園?だった場所です。公園エリアの入り口にあった熊の場所が熊が新しくなったのを期に置くに引っ込んだ・・・ということのようです。

    いえよくご存知のお方に・・・あいかわらずのいい加減な与太話、失礼しました。

  • 退会ユーザ @*******
    10/08/08 23:11

    Re: 氷河急行事故報道について・・・スイスでは狼も健在なのですね

    ぼうふらおじいさん、こんばんは、

    今度の事故ではじめてスイスの報道をしばらく追いかけました。
    重大な列車事故と捉えて、過去の列車事故を振り返るメディアも
    ありました(そこまでは付き合わなかったですが)。

    報告の記者会見には、聞き間違いでなければ日本の副領事も同席して
    いたようです。発言はフランス語、ドイツ語、英語。
    おおむね一人が二ヶ国語で発言していたのはさすがというか。
    あと一か国語分を通訳が引き受けてました。

    事故原因に関する調査委員会の責任者(コルベ氏だったかな)
    の報告が中心。いくらか訛りがあるように聞こえましたが、
    スイス訛りがどうのこうのはどうでもよく、しっかりした
    スイス・ドイツ語であればそれで十分のはずです。

    おかげでふだん聞こえてこないスイスのニュース
    を読みましたが、なかでもおもしろかった?のは、
    何頭かの牛や羊が狼にかみ殺されたニュースでした。当局が
    狼駆除の許可が出したとか、許可を出すのは行き過ぎだという批判が
    でたりとか。
    スイスでもいろいろ事件、事故があるんですね(当たり前か)。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    ついでに熊の話題・・・

    るりしジみさん

    狼の話は現地では結構論争になったとか・・。そんなに増えているわけではないのだから・・と言うおおらかな?意見もあるようです。 もっとも それぞれの家には銃も、家によっては機関銃もあるみたいですが。

    自由に撃っても良い訳ではなさそうですが・・。

    ところでスイスの東南部の唯一の国立公園(ここでは護岸工事も最小限・・という文字通りの保護区)でここ4-5年まえから熊が住み着いたんだそうです。

    あちこちで熊をシンボルにしている州や町が多い割には野生の熊が絶滅して久しいんだそうです。

    でもこの熊はどうもオーストリア方面から迷い込んだものらしく、その後頭数が増えるかどうかが心配の種だとか。 

    でも野生の狼がまだ居るんですね。ヨーロッパ中でもかなり数が減ってあちこちで保護活動に入っているとか。  

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 事故の2日後に開通したとして、

    「おかしい!」と騒ぐマスコミやヤジ馬。
    確かに、死亡者を出した事故だけに、しかも、同胞の人間が死亡し、怪我を
    しただけに、騒ぐマスコミやヤジ馬の気持ちも分からんことはないけど。
    朝から晩まで、同じニュースばかり垂れ流しする日本のマスコミと、
    そんなニュースばかり、だまって見ている視聴者。
    世界の情勢、ニュースなどは2の次、3の次。
    芸能人の離婚だ結婚だなどを「ニュース」として報道する日本のマスコミ。
    昔も今も、そして、今後も、きっと変わらんですね。
    (話しが、ちょっとズレましたね・・・・苦笑)

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    Re: 事故の2日後に開通したとして、

    ズレついでに?・・・

    > 芸能人の離婚だ結婚だなどを「ニュース」として報道する日本のマスコミ。
    > 昔も今も、そして、今後も、きっと変わらんですね。
    我が国の学生の学力低下が益々進んでいます。
    その一因に「マスコミ」があると思います。  (アーア、嘆かわしいです)

  • ?????

    記事は読んでいないが、

    偶々スイスを旅行中でした。あのルートも事故の3日前に乗りました。
    乗車日は工事の為とかで20分程遅れました。(珍しいそうです)

    現地のTVは5分?以下程度の放送だけで現場の模様を流し少々の
    コメントだけです。

    後日に於いてもニュースの中で2分程度、一般のニュースと同じ
    扱いです。事故2日後には復旧でした。

    帰国後聞いた話では日本は連日同じ内容の映像と例によって
    評論家?や訳のわからぬコメンテーター達のたわごとや
    被害者家族や旅行会社が現地へ行く様子を報道する等など
    日本のTVはどうでもいい事を垂れ流していたそうな。

    何時のの事ですが事件、事故についてマスコミが今の様な
    報道をしても何の成果や対策にもなりません。

    単に放送時間を浪費しているだけのこと。特に民放は要らない存在!

    • いいね! 0
    • コメント 0件