ご覧になった方も多いとは存じますが あの氷河急行の事故報道の舞台裏が6日付のM新聞朝刊に載っていました。
私たちにとってはなんともまだるっこしい報道姿勢ではありましたが、 あれでも現地スイス側では異例づくめの対応であったのだとか・・・。
スイス政府観光局の日本アジア支局長(日本在住7年)が事故の前日にたまたま帰国していて、当日23日は休暇にでかける途中でこの事故を知り、ただちにブリーグのマターホルンゴッタルド鉄道本社へ直行、その対応に終始付き添ったのだそうです。
そのときに頭にあったのはあのエレベータ事故(スイスを代表する企業の一つです)の対応の失敗だったそうです。
迅速なマスコミ対応と事故の究明・・はその調査中の段階に応じてきちんと発表すること、調査中であっても企業の代表者の謝罪・・・社長が制服にネクタイを締めての挨拶も彼のアドバイスだそうですが、これにはスイスの人たちがかえってびっくりしたそうです。
事故調査のついても原則非公開で時間をかけて結果を後日発表するやり方を、つど、しかも州政府(株主でもありますが)などの行政も立ち会っての記者発表に現地側マスコミがびっくりしたそうです。
事故原因がわかる前に社長が謝罪する・・。連邦政府の公共事故調査局もこうした助言(あくまで観光局は第三者なのだそうです・・あたりまえですが)を受けて早め早めに対応、責任者による記者会見を再三行い、現場および当該事故車輌の公開をするなど・・・はまったくの異例のことだったとか。
事故原因の「暫定発表」の席上には 地元のバレー州代表、事故調査局の担当者はもちろん、事故当事者のMGB社と捜査当局(州警察)および検察官まで顔をそろえていたとか・・。
もちろん政府観光局日本アジア支局長さんも影の同席・・のようですが・・。
あんな方言丸出しの田舎社長にしっかりした対応が出来るのか・・・とご心配の方もおられましたが、もすでにあの時点で連邦政府まで巻き込んだ体制が出来上がっていたのは・・・さすがと感じるのは、チト身びいきが過ぎるでしょうか。
もっとも あんまりしっかりしすぎていていささか<鼻白む感がないでもない・・・>という方もいそうですが・・。
新聞の受け売りでした・