レポート

フランスへ行ってきました 2010

公開日 : 2010年05月30日
最終更新 :

5月の連休を挟んで、フランスへ行ってきました。
コースは、以下のように取りました。

日本

パリ(パリ南部郊外Essonne県の知人宅に投宿、散歩)

トゥール Tours (ソミュールの戦車博物館、ソミュール城見学)

ボルドー

トゥールーズ
(エアバス社A380工場見学、ポー、ルルド、サンシルラポピー観光)

モンプリエ

アルル(サントマリードラメール、エグモルト観光)

アヴィニョン(ゴルド、ルシヨン、アプト、オランジュなど観光)

パリ(上記知人宅に投宿、散歩)

帰国

以下、続けて若干の情報など、レポートします。

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11件のコメント

  • Re: フランスへ行ってきました 2010

    mamoruさん、楽しく拝見させて頂きました。

    「バスク」と云うと、民族的にも歴史的にもヨーロッパの中では異色(失礼)ですよね。
    (行った事はありませんが「バスクとバスク人」と云う新書版を読んだ事があります)

    娘婿の実家がアプトにあり、2度訪れましたがプロヴァンスの片田舎って感じでした。

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    10/05/30 22:17

    めーじむらさん

    レスありがとうございます。

    Aptは、3時間ほどいて、商店をぶらぶら見た程度です。
    フリュイ・コンフィ(果物の砂糖漬け)が名産品らしいですが、
    あまり甘そうなので、結局買わずじまいになりました。
    Aptに2度行かれたのでしたら、おそらく、買って食べられたでしょうね。

    そういう目で見ると、アビニョンにも、フリュイ・コンフィが相当並んでいますね。

    パリあたりで、フリュイ・コンフィっていうと、ケーキを作るときに細かく切って入れる
    赤や黄色の、果物の砂糖漬け(丸ごとではなくて切って容器に入っている)を言うみたいです。
    (私は、ケーキ作りはしませんが)

  • 10/05/30 02:42

    10) 昔、パリへ水を引く水道橋があった

    パリ郊外のアルクイユという町にパリに水を引いていた(部分的には今でも使っているらしい)水道橋があるというので、見に行った。
    1600年代に切石で構築した上に、1800年代に割石を積み上げて、30m程度の高さになっている。立派なものだった。
    末端までたどっていくと、丘の上の住宅地の中で地表と同じ高さになって、周辺の住宅と林で囲まれ、フェンスがあり、立ち入り禁止になっているので詳細よく分からないが、末端部から先はこの地区では地下水路になっているらしかった。

    投宿先の知人の家でこの話をしたら、その水道橋はたいへん長い1本の水道橋で、Essonne県(投宿先の町のある県)を横切ってもっと遠くから建設されていたと言うことだった。
    投宿先からあまり遠くないGrignyという町にそれの一部があるはずで、家の人が昔行ったことがあり、車で連れて行ってくれるというので、行ってみることにした。

    大部分は撤去され、遊歩道になっているところが多いが、昔の水道橋のまま残っている所もある。アルクイユの水道橋の上層と同じ構築法で、高さ10~15mくらい、地平線あたりまでずっと上下差なくまっすぐなのは壮観だった。

    文献によると、複数の水源地から1本にまとめるまでは分岐のある形だっただそうだが、水源地付近でまとめた後はパリまで1本で、総延長156km(そのうち集める部分は20km)あったそうだ。
    156km!!
    http://www.arcueilhistoire.fr/lieux/lieux-anciens/aqueducs-aqueduc-romain-medicis-vanne/Toutes-les-pages.html?9b819331f904e56ab77704040139327a=51db0f006311e6f514dc50cd8cb17496&9b819331f904e56ab77704040139327a=51db0f006311e6f514dc50cd8cb17496

    156kmというのは、例えば、東海道新幹線で言えば、東京駅から静岡県の新富士まで146kmとなっていて、ほぼこの距離を水を引くために水道橋を作ったと言うことだ。
    昔は、パリは、近くには飲み水がなかったようだね。


    フランスには、そのほか、モンプリエなどいくつか現役の水道橋がある。

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  • 10/05/30 02:38

    9) エアバスA380工場見学

    トゥールーズ郊外の空港に隣接してエアバス社の工場がある。
    二階建て機体の大型航空機A380の工場見学に行った。

    見学する工場は、胴体を6つに輪切りにして建造したものと翼を別の場所から運んできて接合して一体の飛行機の形にし、装備を完成させる工場だった。
    (フランス以外では、ドイツ、英国、スペインから運んでくる。スペインで造るのは胴体のしっぽの部分と尾翼だけ、スペインは大して技術力を頼りにされていない印象だった。)
    工場内には3機、既に飛行機の形になったものが建造中だった。

    商業運転時には総重量500トン程度にはなるようで、その重量を支える翼の上面には相当な圧縮応力がかかると思われ、また、翼の付け根の上面の取り付け部分は胴体内側から突っ張っていないと翼上面が胴体にめり込んでしまう。
    そのあたりはどのようになっているのか、興味あるところだったが、翼の付け根の長さが異様に長いのと(翼の付け根の部分の巾が広い)、胴体の翼の付け根の部分が盛り上がった形になっているのが特徴的だった。
    強度を持たせるために、そのような形になったと思われ、内部に何か工夫があるようだったが、構造の中身は見られなかった。

    輪切り部分については、ビデオで、輪切りを工場へ運んでくる状況を上映し、それを見る形だった。
    飛行機の形は長さに比べて胴体が太く、ずいぶんとずんぐりした印象だった。

    数多く就航すれば、A380も、ごく普通の飛行機になるのだろうけれど。

    工場への行き方は、市中心部から、トゥールーズ空港行きのバスで空港まで行き、後はタクシーで行った。(行き方は、市内の観光案内所で聞いた。)
    地下鉄の延長が郊外で地上電車になる工事中で、現在レール敷設中だったので、近いうちに、近くを電車が通るようになるものと思われる。(ただし、工場から鉄道まで1~2km程度ありそう)


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  • 10/05/30 02:29

    8) ボルドーのトラム

    ボルドーのトラムは架線がない。
    (と言っても、市の中心部直径5~6kmの範囲だが。路線は3系統ある。郊外に出ると、架線になる。)

    電気の供給は、二本のレールの真ん中に、もう一本のレールがあり、そこから供給する。
    ただし、三本目のレールは、一本の長さが10mくらいで、相互には5mくらい隔たっており、繋がっていない。次のレールまでの間には、セラミックのようなタイルが貼ってあり、その上を車輪が走った跡が付いている。(レール、セラミック、レール、セラミックの繰り返し)
    電気は、そのレールが完全に電車で覆われたときにのみ通電され、電車が通過したら、そのレールの電気は切れる仕組みになっているそうな。
    地面に、70㎝ぐらいの間隔の場所を電気が流れていたんじゃ危ないからね。

    それにしても、なんとまあ、複雑なことを考えたものだねぇ。
    地中の、電車の位置を検知する装置や、電流のコントローラーなど、コストは相当かかっただろうね。
    雨の日は、レール間で漏電しない工夫は何かしているのだろうけれど、よく分からなかった。それとも、何百ボルト程度だったら、大したことはしなくても、雨に濡れても漏電しないのだろうか。

    たしかに、架線のないのは、青空を遮るものがなくて、気持ちはいいけどね。

    ニースも、マセナ広場付近は、トラムの架線がなくて、きもちがいい。
    (その間、バッテリーで走るそうだけど、500mくらいの距離だったと思う。)

    フランスの街では、重要度の順番が日本とは違うのだろう。
    1番目・・・景観(変えないこと、又は、大切にする)
    2番目・・・そのための費用(公共設備だから、税金又は利用者に負担してもらう)
    と言うところでしょうか。

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  • 10/05/30 02:26

    7) marmite と言う料理

    地中海に面した町、サントマリードラメールに行った。
    町外れの港には漁港になっている区画もあり、漁師が網を手入れしたりしている。
    その朝上がった魚を漁師が売る専用スタンドもあり、魚を売っている。

    昼近くになったので、町のレストランのある通りに行った。
    魚料理の店の前で、メニューを見ながらどれにするか思案する。
    ブイヤベースは量が多すぎるし値段も張る、パエリヤも今はそう食べたいと思わないし、アイオリもそう食べたい感じもしないし、普通のセットメニューにするか、、、

    メニューの下の方に marmite と書いたものがある。(読み方はマルミット、普通ならずんどう鍋の意味。)
    使われる材料に、いくつもの魚の名前や、エビ、ムール貝などと書いてある。

    看板を見ていたら、正午前で、手の空いた給仕人が「ボンジュール、ムシュー」と言ってやってきた。
    私「marmite ってどんな料理ですか」
    給仕人「スープです」
    私「スープ? スープで昼飯になりますか?」
    給仕人「もちろんです、ムシュー。中に魚やいろいろなものが入っています。」
    私「フランス語の単語はあまり知らないので、もう少し説明してください。」
    (そこに書いてある魚の説明を若干してもらった。)
    私「ふーん、じゃあ、それにする」
    そのレストランに入ることにした。

    料理が出てきた。
    堅焼きパンと、薄黄色いペースト、そうめんの形におろしたチーズも付いている。
    料理人が、堅焼きパンにペーストをつけて、チーズをのせ、スープを含ませて食べるんだと、教えてくれる。これは、ブイヤベースのスープの時に出るのと同じだ。

    食べてみたが、美味!!  スープの味はブイヤベースに似ている。
    ブイヤベースのスープと魚を分けずにずんどう型の陶器深皿に入れて出した状態。
    ムール貝やエビ、その他の魚等、中に半分沈んでいる。
    ジャガイモが入っているのも、具としては余計な感じがするけど、ブイヤベースと同じ。
    値段は手頃で、量もちょうどいい。

    サフランが入っているかどうかは知らないが、ブイヤベースが親分なら、マルミットは子分と言うところか。
    機会があったら、また食べてもいい。

    (通は、この料理は良く知っているんだろうけど、私はその辺のことは疎いので、今回初めて知った。)

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    Re: 7) marmite と言う料理

    マルミットは鍋のことですが、地方によって中身が変わるようです。
    ここでの薄黄色のペーストはアイオリ(ニンニクマヨネース)のこと?ルイユなら赤錆色だけど?

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  • 10/05/30 02:12

    6) クスクスに大根が入っていると、、、

    ボルドーで庶民的と思われる通りを歩いていたら、安めのレストランにクスクスの看板が出ていた。
    クスクスの看板があると、ほかのものは止めて、クスクスを食べようという気持ちになる。
    (クスクスは、モロッコなど北アフリカがオリジナルで、フランスでもおなじみの料理となっている。)

    普通のクスクスで8ユーロだった。比較的安い。
    クスクスが来て、食べ始めたが、煮た野菜の中に大根の輪切りが入っている。
    輪切りが二個も入っているから、大根を食べているうちに、味噌汁とか、大根の煮付けとか、おでんの大根とか、日本の庶民的食べ物を思い出してしまった。
    このときは、肉にはマトンを選択したけれど、鶏肉を選択していたら、クスクスの粒に日本の鍋ものを掛けて食べている感じになったかも。

    トマトやにんじんは通常使われていて、時としてナスが入っていることもあるが、これらはクスクスに使われても、なぜか、日本の料理を思い出させない。
    大根は、煮ると独特の風味が出るからだろう。

    料理は量もあり安かったけれど、この日は、あまり得した気分にはならなかった。

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    クスクス大根

    そうですね。クルジェット+人参+大根で、私もいつも日本のお野菜の煮付けを思い出します。
    それにしても、大根の輪切りだと、もろおでんです。普通はそれを四つ切りにしてありますが。

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  • 10/05/30 02:10

    5) スペイン・バスク地方に足を踏み入れることになったが、、、(つづき)

    うーむ、どこかでワインをスペイン語で何というか、仕込んでこなくちゃ。
    早々に店を出て、少し歩いてみると、観光案内所があった。
    ここで、スペイン語でワインをなんて言うか、聞いて紙に書いてもらった。
    さてと、次のBARへ入った。
    (この町には、BARは2軒、ほかには、食料品店1軒、カフェ1軒のみあり、開店中。)

    次のBARでドアを開けて、「ボンジュール」と言ったら、「オラ」と返事が返ってきた。
    さっきよりちょっと反応がよさそう。
    食べ物を頼んで、「ヴィーノ(ワイン)」と言って、赤ワインはなんて言うのか、書いてもらった紙を見ようとしたら、女将さんの方からすかさず「ヴィーノ ティント?(赤ワインか?)」と聞いてきた。
    こちらの女将は最初の店より外国人の扱いに慣れていそうだった。

    両店とも料理は総じておいしい。中でも、ムール貝をすりつぶすか何かして、ジャガイモに混ぜてコロッケに揚げたものは、味、風味、共に秀逸だった。
    ハムを入れて、厚めのホットケーキの形に焼いたものも、生地に何か入れて独特の味付けがしてあって、ハムの塩味と合い、なかなかのもの。
    いくつか食べた中で、この2点は、また食べてもいいと思わせるものを持っていた。
    (日本と大して変わらないものもあったが。)

    しばらく歩いたが何もないので、カフェでバスを待って、この町に3時間ほどいてフランスに戻った。
    カフェのお兄さんは、仏語は少し分かるようだった。
    (この町はフランスとの交通があるので、仏語が多少分かる人がいてもおかしくはない。)

    ここのバスの通る道は、コンポステーラに向かう巡礼道のようで、バスの中から、行きと帰りでそれぞれ4~5グループ巡礼者を見かけた。(行きと帰りで同じ人を見たのもあるかも知れないが)

    それにしても、スペインの田舎は、英語はあまり通じないというのは本当のようだった。

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    (^O^) Bienvinido a Pais Vasco (lll)

    Mamoruさん、Hola♪
    13か月ほど前、両バスク超えで、お世話になりました。
    今回このルートだと、ぎりぎり火山灰による、空港閉鎖には引っかからなかったですか?
    聞いてくれれば、アドバイス出来たのに・・・・

    Bayonne~Hendayaは、スペイン語は殆ど通じず、クマりましたね。
    今回はその逆ですね。バスク人(スペイン人と言うと怒る!)にも、英語は通じません。

    >厚めのホットケーキ

    Tortilla de patataか、Tortilla de patata con jamonじゃないですか?
    バスク人の作る方が、しっとりとしていて、わたしは大好きです。
    Pimienteの中程度のスパイスを、隠し味?にけっこう使ってますね。

    あと、ここはワインの生産地、Riojaに近いので、Vino Tintoは美味しい筈だし、
    ボトルで出さなかったですか?Blancoより、こくがあり、黒に近い赤、というのが
    特徴で、チョコレートにも合うんです。

    しかし、フランス語でワインって、Vin(ヴィン)でしたっけ?かなり似ていると思ったんですが?
    フランス・バスク地方の、チャコリも別の味わいで美味しかったですね。

  • 10/05/30 02:07

    4) スペイン・バスク地方に足を踏み入れることになったが、、、

    フランスのボルドーから南に下ったピレネー山脈の麓にポーという町がある。
    ガイドブックによると、遊歩道からピレネー山脈がよく見えるとのことだったが、到着した当日は曇りで、中腹は見えるが上部は雲の中だった。天気予報は、午後から晴れ間となっている。
    また、ガイドブックによると、ポーからオロロンサントマリーへ電車で行くと、そこからスペインのカンフランへ行くバスがあり、山が迫って見える、と書いてある。で、行ってみることにした。

    カンフランに着いたが、けっこう寒い。残雪がある。
    (見える山の標高は2000mくらいか。大した山じゃない。)

    昼前に着いたが、寒いし食事とトイレを何とかしなければ、、、。
    この日は日曜日で、レストランが1軒あるが閉まっていた。それで、BARと書いてある店のドアを開けて入った。
    「ボンジュール」と声を掛けたが、中にいる人からは、はかばかしい返事はない。
    「英語かフランス語を話しますか」と仏語で尋ねると、店員らしい男が、「ノン、カステリヤーノ、ウ、xx」との返答。xxは聞き取れなかったが、英語、仏語は話さないらしい。しばらく沈黙。相手はこちらを無視して客と話している。

    「ジュ マンジュ(仏語で、私は食事する)」というと、店員の一人の男が「マンジェ?」と反応した。
    「ウイ」というと、カウンターの上の料理を指さしてスペイン語で何か言っている。また、値段ボードをさして、何か言っている。

    私は、カウンターの中の料理を指さして、それを出してもらう。
    相手が、飲み物は何にするのかとの仕草をするので、「ワイン、、、、レッドワイン」と英語で言ったが、キョトンとしている。英語は通じないようだ。
    「ヴァン ルージュ(仏語で赤ワイン)」と言ったら、しばらく考えてオレンジジュースを出してきた。「ノン、ノン」
    「ローミネラル(仏語でミネラルウォーター)」と言うと、「アクア?」と聞き返してきたので、「ウイ」と言ってそれを受け取った。
    トイレをすませて、ミネラルウォーターで料理を食べたが、意外に美味。

    ビールは、おそらく万国共通だろうが、寒かったので、飲む気はしなかった。

    (長くなるので、次のレスに分割します)

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    Re: 4) スペイン・バスク地方に足を踏み入れることになったが、、、

    ピレネー山脈はヨーロッパの屋根ですからねぇ。
    バスク地方のフランスしか知りませんが、スペインバスクではこんな感じなのですね。ヴァン・ルージュがオレンジジュースですか。うーん。Mamoruさん、これこそ旅の醍醐味!

  • 10/05/30 02:04

    3 )サンシルラポピーへ行く

    トゥールーズからカオールを経由してサンシルラポピーへ行くことにしていたが、地図も準備していないうちに日本出発となってしまった。ホテルで借りたおおざっぱな地図しかなかった。(ガイドブックでは、バス停から徒歩30分となっている。)
    カオール駅からTour-de-Faure と言うバス停までのバスの切符はトゥールーズ駅で購入した。(バスは国鉄バス)

    バスに乗る前、荷物をバスの横腹に入れている運転手に、サンシルラポピーに行きたいが、切符はこれでいいかと聞くと、それでいいと言う。
    走り出して、降りる客は停車ボタンを押すようだが、どこで押せばいいか分からない。

    30分ぐらい走った時点で、幼児を連れた若い女性がすぐ前の席にいたので「すみません奥さん、ここの路線について詳しいですか?」と尋ねた。「よく知っていますが、なぜそれをお聞きになるのですか?」との返事、「サンシルラポピー行きたいが、どこでボタンを押せばいいか分からなくて」というと、通路を挟んで私の反対側の席に座っていた中年の女性が、このやりとりを聞いていて「サンシルラポピーに行くなら、運転手さんに言っておいた方がいいわよ。運転手さ~ん、ここにいるムッシュがサンシルラポピーに行くそうだから、Tour-de-Faure で停めてあげてくださ~い。」と大きな声で言った。運転手からは、「わかっていま~す」との返事だった。
    「あら、わかっているんだって。よかったわね。もうすぐトンネルを過ぎると、対岸の崖の上にサンシルラポピーの村が見えますよ。」と教えてくれた。
    言われるとおり右側を見上げると、木の間隠れに崖の上に村が見える。

    そのあと、バスから見える橋を渡ること、バスは橋を少し過ぎて停まるので、歩いて戻ってから橋に至ること、道は単純で道なりに歩けばいいこと、など、詳しく教えてくれた。
    バスの中では、「ジャポネ(日本人)が、サンシルラポピーに行くそうだ」なんて話しているのが、聞こえる。

    バス停に着いて、「メルシーマダム、メルシームッシュ」とお礼を言って降りた。
    「良い一日を、良い観光を」などと言って送ってくれる。
    ふとバスを見ると、何人かが窓越しに手を振っているではないか。
    私は、なぜか、思わす、日本式の会釈をしてしまった。

    サンシルラポピーの村は、見晴らしもいいし、しっとりと落ち着いた、観光ずれしていない、いい村だった。

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    もっとも美しい村

    まだあまり知られていませんが、本当に可愛らしく美しい村ですね。
    確か、アンドレ・ブルトンが戦前に訪ねて大変きにっていたとか。

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  • 10/05/30 02:01

    2) バスの運転手(トゥールーズ)

    エアバス社の見学に行った帰り、路線バスで帰ることにした。
    見学後、受付で、近くの路線バスの停留所を聞いて、地図を書いてもらい、20分ぐらい歩いて、野中の道路にぽつんとあるバス停でバスを待つと、しばらくしてバスが来た。

    運転手に、「トゥールーズ中心部まで行きたいが、このバスにどこまで乗り、次にどのバスに乗ればいいか教えて欲しい。」というと、「このバスの終点まで乗り、そこで乗り換えのバスを教えます。」と言うことだった。

    いくつかバス停を過ぎて、荒れ地のような所を走って行くと、行く手に、ロータリーが見えてきた。運転手が、「ロータリーの向こうに赤いバスが見えるけど、あれが、次に乗るバスです。あれを止めるから、乗り換えてください。」という。
    えっ、こんな所でどうやって止めるのかと思っているうち、そのバスはロータリーを回って、こちらのバスの対向側の車線に入ってきた。

    運転手が合図をすると、道路の真ん中で相手のバスが停まり、運転手同士で話が出来る程度の距離をおいて、向かい合った。こちらの運転手が、「おーい、ジャック(仮名)、こちらにトゥールーズまで行く客が居るから、のせてくれ。」と言っている。
    ドアを開けて、私に「ムシュー、あっちのバスに乗ってください。」と言う。
    相手の運転手は、「おいおい、それはないだろう。」という感じで何か言いながら、苦笑しながら手を横に振っている。

    私はバスを降りてから一瞬板挟みのような格好になったが、元の運転手が相手の運転手に強く言って、後の運転手が了承し、私を乗せてくれた。

    切符は、最初の運転手から1.2ユーロで買ったが、規定時間内の乗り換えは無料だそうで、最初のバスの運転手から、今は刻印しなくて良いと言われた。
    後の運転手は、切符はどうしたのかと聞くので、買ったけど刻印していない、と切符を見せると、市内で地下鉄に乗るなら、刻印しなくていい、と言われたが、地下鉄に乗る積もりはなかったので、刻印した。

    トゥルーズのバスの運転手は本当に親切だった。

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    Re: 2) バスの運転手(トゥールーズ)

    フランスの田舎ではよくある事ですが、きっとMamoruさんが感じよく自然体だったからでしょう。

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  • 10/05/30 01:58

    1) Prem’s の乗車券(変更不可の切符)でTGVに乗り遅れた!

    ToursからBordeauxへの切符をネットで予約し、駅の自動券売機で受け取った。ToursからBordeauxへは、在来線で一駅の St Pierre des Corps まで行ってTGVに乗る。
    切符に表示されているのは、在来線列車とTGVで、一枚の券面に2行に記載されている。
    (8分待ちの乗り換え)

    Tours駅に行ってみると、この電車は遠方から来て、St Pierre des Corps を経由し遠距離を行く電車で8分遅れの表示が出た。(ここは、遠距離電車のない時間には、ナヴェットと呼んでいる2駅間を往復する電車が走り、ナヴェットなら遅れの可能性は少ない。)

    「う~む、TGVが遅れない限り乗れない可能性が高い。」と思いながら St Pierre des Corps に着くと、案の定、TGVが出て行くところだった。
    窓口に行き、「券面記載のToursからの列車が遅れたので、TGVに乗れなかった、何とかして欲しい。」と言うと、「この切符は窓口では変更不可なので、(Prem’sだから当然)すぐ来る次のTGVに乗って、車掌にその旨言ってください。」と言われた。
    すぐに次のTGVが来たので、車掌に言うと、「それなら、空いている席に座っていてください」と、なんだか、そのようなことは日常茶飯事のようで、別に特別な感じはなかった。
    座っていると、別の車掌が検札に来たので、同じ事を説明すると、「はい分かりました」と言って、パンチを入れて行ってしまった。

    Prem’sの切符でも、券面記載の先に乗る列車が遅れたのが原因の場合、後続のTGVの空席に座ることが通常行われているようだった。
    この区間は、列車の遅れを心配して、そんなに長時間の乗り継ぎ余裕時間は取らなくてもよさそうだ。

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    Re: 1) Prem’s の乗車券(変更不可の切符)でTGVに乗り遅れた!

    列車に乗り込む前に車掌に確認,が基本ですね。

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