ケータイを海外へ持っていくと便利です。
たとえ電話機能を使用しなくても、時計として利用したり、目覚ましとして利用できたり、カメラとして利用できる。
しかし、海外で電波のないところに長くいると、もしくは海外での通話機能がない機種で長く海外に滞在していると、思いもよらぬ「障害」がカメラ機能に出ることがこのたびの旅行でわかりました。
自分は、新しい機種にするとき、わざと「海外で通話・通信機能がないケータイ」機種を選びました。海外にいるときに、仕事関連の連絡がきたりメールが頻繁にくるのは煩わしいと思ったからです。
以前は「海外で通話・通信ができる」機種だったのですが、メール受信するだけでも通信料がかかり(短いメール受信だけだったら別ですが)、10回くらいのやりとりだけで5000円くらい請求がきたので、もう「海外で通話・通信ができる」機種はやめよう、と思ったのも理由でした。
今回、「海外で通話・通信ができない」新しい機種を持っていって、旅行を始めてから1ヶ月くらい経ってから、コルカタである日いきなりカメラが使えなくなりました。
カメラボタンを押すと「ネットワーク自動調整を行なうために設定情報をダウンロードしますか?」というメッセージ画面がでてきてしまって、カメラが機動しない。「はい」を押しても当然海外では電波が拾えない機種なので設定情報がダウンロードできない。「いいえ」を押してもう1度カメラボタンを押すと再び同じメッセージ画面が出てくる。
通信機能とカメラ機能というのは、本質的に別のものであるはずです。しかし、どういう理由か知らないが、通信ができない状況に長くいるとカメラ機能にさえも制限がかかる。このため、コルカタやそれ以降の旅程では、カメラ撮影ができない状況になりました。(ほかに持っていったコンパクトカメラでわずかに撮影しただけ。)
帰国後、設定情報をダウンロードするとカメラは普通に使えるようになりました。電話会社に問い合わせて自分が海外で経験したことを伝えると、最初応対に出た女性は「機体の故障では? お近くのショップへ点検にお持ちください」とトンチンカンなことを言い、もっと技術面に詳しい人に代わってもらうと、「交信状態が一定期間ないケータイは、自動的にカメラ機能も制限されるようになる」との説明。
こんな情報は、一切事前に利用者に公表されていません。さらに、「どのくらいの期間交信状態がないとそうなるの?」と聞くと「公表していません」との答え。
USIMカードの悪用などを防ぐセキュリティ対策の一環なのでしょう。ただ、料金もかからないカメラ利用になぜ制限がかかるのか理解できませんし、こういうのはパスワードを入れれば解除できるシステムにするなど改善はいくらでもできるはずです。しかし現状としてはこういう状況ですので、海外にケータイをもっていってカメラ利用を考えている人で、電波の入らない地域に長くいる人や、海外での通話・通信機能のついていないケータイを持っていく人は要注意です。
ちなみに自分のケータイはsoftbankでした。結論からいうと「電波の入らない地域に長くいたり、海外での通話通信機能がないケータイをもって行って長くいると、カメラ利用ができなくなる」ということです。