レポート

インドの鉄道あれこれ情報(1)

公開日 : 2009年05月15日
最終更新 :

酷暑のインドを旅行してきました。
鉄道に何度か乗りましたが、多少有益な情報になればと思い以下の点をレポートします。

●E-TICKETの利便性

インドの鉄道は航空機のE-TICKETのように簡単にPCで予約・発券ができます。乗車する際もプリントアウトした紙を1枚持っていってそのまま乗り込むだけです。検札が回ってきたときもそれを見せるだけで、ほかにパスポートの呈示を要求されるくらいです。駅で直接買うよりも何十円か高くつきますが、駅へリキシャーで往復すること/貴重な時間を消費すること/駅の分かりにくい外国人用チケット販売所を探すこと/その際に別の旅行会社へ連れて行こうとする性質の悪いインド人と格闘すること/などを考えたら、かえって安上がりなくらいです。あらかじめ移動の予定が決まっている人にはE-TICKETは大変お勧めの方法と言えます。なお、クレジットカードがハジかれるという話を聞くこともありますが、これはクレジットカードをインターネットで利用する際にパスワードを入力するように設定してあるかどうかによって、ハジかれるかどうかが決まる模様です。設定していないと、安全対策のためにハジかれる。これは利用者があらかじめそのクレジットカード会社のWEB上でパスワード設定しておけば済む話です。

PCとプリンターさえあれば、任意の便の任意のクラスのE-TICKETを発券できて、おまけにベッドの上段か下段かの希望や食事はVEG.かNON-VEG.かの希望まで出せるようなシステムというのは、世界を見渡してもあまりありません。この点においてはインドの鉄道のE-TICKETシステムは大変発展していますね。

●E-TICKETと、駅で買うTICKETの、席数の割り当ては異なる

これはヴァラナシでよくお客さんから頼まれて鉄道のチケット手配をする人から聞いた話ですが、E-TICKETでの席の数の割り当てと、駅で買う席の数の割り当ての数というものは、違うようです。つまり、E-TICKETでは売り切れもしくはWaiting Listに載るような形であっても、駅であればまだ取れる可能性がある。これと逆なことも言えるわけで、駅で売り切れやWaiting ListであってもE-TICKETでは買える可能性もあるということです。従って、どうしても乗りたい便があれば、駅で売り切れであってもあきらめずにぜひWEBでもダブルチェックすること、逆にWEBで売り切れ・Waitingでもぜひ駅でチェックすることをお勧めします。

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3件のコメント

  • クレジットカードにWEB上でパスワードを設定してチャレンジしましたがはじかれました。

    e-tiket の購入で、カードとgate way をそれぞれ変えてやってみたがはじかれて途方に暮れていた所、
    上記の投稿を読み、さっそくタイトルの事を何回か試みましたがいずれもはじかれてしまいました。
    解る方はいらっしゃいませんか。


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  • Re: インドの鉄道あれこれ情報(1)・・・参考になりました !!!

    K28さん  こんにちは

    いつもお世話になっております。
    役立ちます、ありがとうございました。

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    09/05/15 18:48

    彝驫靉さん、こんにちは

    こんにちは。
    彝驫靉さんにとっては、「わかってるよ~そんなことは」っていう情報も多いかとは思いますが
    一応いろいろ書いてみたくなりました。

    それにしてもインドは、鉄道のE-TICKETなど
    驚くようなことが発展しているところですね。

    世界のどこにいても、インターネットが通じるところであれば
    特定の日にちの特定の便のインドの列車のチケットが買えるというわけです。

    新幹線もそうなったら便利でしょうね~。

  • 09/05/15 15:47

    インドの鉄道あれこれ情報②

    ●遅延しやすい便と、そうでない便がある

    実際の体験や、駅のボードを見たりしていて感じたことですが、遅延しやすい便と、そうでない便があるように感じました。遅延を避けるためには、あらかじめそれがどんな便なのか調べておくと賢明かと思います。一般的に言って、(1)始発が近い駅である場合、②停車駅の少ない急行、ほど遅延は起きにくい、といえるかと思います。その列車がどのようなルートできて、どのような駅に停まってくるかということは、事前にインド列車予約サイトで調べられます。たとえばヴァラナシJN駅からガヤー駅まで移動する場合、遅延を心配するのであれば、ムンバイ始発の列車や、細かく停車してくる列車などに乗ることを考えるのは少し危険です。といっても、ヴァラナシから東を目指す場合、ヴァラナシ付近が始発の列車というのはほとんどない。デリー始発の停車駅の少ない急行などは、その意味ではわりと安全です。自分はアグラー近郊のTUNDLA JN駅~VARANASI JN駅までの2382/POORVA EXPRESSというのを利用しましたが、到着時間も予定通りでした。2382/POORVA EXPRESSはその先ガヤーなどにも停まるので、朝早いですがお勧めです。

    ●時間がかかる便と、そうでない便がある

    同じような区間であっても大変時間がかかる便と、そうでない便があります。たとえば、ヴァラナシ~コルカタ間は、2334/VIBHUTI EXPRESSが、ヴァラナシ近くの駅を始発で、ヴァラナシ駅は18:00発で、乗車時の遅延が少ない便と目され、ガイドブックなどでもよく紹介されています。ただしこの便の難点は大変時間がかかることです。コルカタに翌朝だいたい8時着、14時間の長旅となります。自分はこの便を避け、ムガールサライ駅発深夜1:55発の2302/KOLKATA RJDHNIに乗車しました。この便は翌朝だいたい10時コルカタ着、つまり8時間しかかからないという計算になります。実際に乗ってみたところ2302/KOLKATA RJDHNIは、ヴァラナシ発車時間も、コルカタ到着時間も予定通りでした。14時間と8時間では、全然かかる時間が異なるといえます。ただし2302/KOLKATA RJDHNIに乗るためには、深夜ムガールサライ駅まで移動しなくてはなりません。それがイヤだという人は避けたほうが無難でしょうが、深夜であってもヴァラナシ駅~ムガールサライ駅間は、乗り合いリキシャーがたくさん出ていて1人20ルピー、30分ほどで到着します。2302/KOLKATA RJDHNIはデリー始発ですが、こういう有名な急行は遅延が少ないと考えていいかもしれません。ただし料金はほかの列車に比べて割高です。

    ●スリーパークラス(SL)の下段は避けたほうが無難

    長距離の場合はSLの下段ベッドは避けたほうが無難です。勝手に荷物を置くインド人どころか、勝手にそこで寝たり座ってしまうインド人との果てしない格闘となります。SLは格段に安くてバックパッカーに人気ですが、SLで行くのであれば上段ベッドにしたほうが無難でしょう。

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    09/12/09 02:56

    KOLKATA RJDHNI に乗りました

    K28さんの情報を活用させていただきました。
    おかげで宿で知り合った人ともギリギリまでコミュニケーションがとれたし
    列車内でもとても素晴らしい出会いにめぐりあえました。

    いくつか個人的な経験をシェア。(インドは初でした。)

    ・車番が変更になっています。
    2009年、11月のダイヤ改正で 2306/KOLKATA RJDHN になっています。が発車時刻に変更はないようです。到着は私の場合12時ごろでしたが、遅れたのかどうかはわかりません。私はチケット取得を甘く見ていて、窓口をひいひい半日歩いて探したのですが、やはりネットでの購入が断然簡単ですね。

    ・ムガールサライ駅への深夜移動
    2時発とはいえ、宿の主人には11時には出ろといわれました。そしてゴードウリヤーではなく、ちょっと北にある ベニヤバーグまで行った方がいいとも。K28さんはヴァラナシ駅~ムガールサライ駅間の乗り合いタクシーを挙げられてますね。深夜移動は インドが慣れていない人にはちょっと難易度が高いかもです。有名な列車のほうが、バックパッカーも多く安心かもしれません。

    私は何も考えず、11時半ごろ ゴードウリヤー付近で流れてきたオートリキシャーに乗ったのですが、非常に怖い体験をしました。本来北に進むべきなのですが、間逆のほうに進むのです。逆だと思うのだがと話しかけても何も応えず。
    途中で停まり、道端の老人にお金を渡し(葉タバコを買うのではなく、またお金の数もどうも多い。口止め料と思われる。。)、そのまま逆の方向に突き進んでいきます。地図上では南にも橋があるので、迂回していくのかな?と思いきややはり渡したお金の意味が非常に気になる。。ドライバーがトイレで降りたすきに、頭を冷やし脱出を決意(遅い)。ドライバーが戻ってきたところで、念のため地図を書いてもらったところ、答えられなかったので 隙を見て向かいからきたリキシャーに助けを求めて乗せてもらいました。すでに2人乗っていたのですが、事情を説明して強引に乗せてもらいました。幸い大学生で英語がわかって助かりました。しばらくオートリキシャーのドライバーは真後ろにぴったりつけて追ってきたのですが、途中であきらめてどっかにいってしまいましたが、肝を非常に冷やしました。。。結局ベニヤバーグまで乗せていってもらい、お礼に50ルピー。そこからさらにムガールサライまで150ルピーでした(高いですね。。)。
    * 運転席のハンドル部分に白いガネーシャをライトアップして飾っているオートリキシャーには注意です

    ・プラットホーム、リタイアリングルーム
    主要駅のように、わかりやすい電光掲示板はありません。enquiryのホワイトボードもすべてヒンドゥー語。。読めない。。1番線か2番線のどちらかに着くそうで、リタイアリングルームもそこにあります。インドナマリの英語に耳を澄ませる必要があります。