騒ぎが大きくなってから一週間が経ちますが、メキシコの数も大幅修正された
上に、他国での感染が爆発していないような気がします。
これも迂闊なことを言えないのですが、一次や二次に比べ、その後の感染力
があまり大きくないような。仮に、メキシコ旅行を少しした程度で、感染
したのであれば、感染力は相当なものです。しかし、SARSのように瞬時に
ばらまいていない。あの時は、同じフロアー、同じ病院、同じ機内、同じ
アパートであっただけで感染し、そのうちの一人が世界にばらまきました。
少なくとも、今回はそのようなことがないし、神経質な日本でもぐら叩き
のように可能性を一個ずつ消してこの状態です。他国がそこまでするとは
思えず、当然かなりの数がウィルスを持ったまま入り込んでいるはず。
それなら、一週間で数千人は出てもおかしくない。
あくまでトリ型でのシミュレーションですが、人口5百万の福岡県で見ると、
すでに全県に拡大しています。これがないのです。
変化が激しすぎて、ヒトからヒトに移るさいにより弱毒化(感染力と感染後の
効果とを混同する言い方は本来良くないのですが)することがあり得るのか。
最近よく聞くのが、「スペイン風邪の時も第二波のほうが強力だった」です。
これも良くわかっていないし、例が少なすぎる。また、確かに1918ウィルスは
突然変異で、H1型の弱毒性には違いなかったのですが、その拡大原因は、
単に誰も免疫がないという理由だけではなく、増殖速度と増殖の場所に違いが
あったようです。現存する(季節性とも言われている)ヒト型ウィルスに比べ
ても、病原性が高いのは事実のようです。
今の新型に関しては肺炎が多いのか(1918は肺炎がほとんどだったようです)。
メキシコ以外の報道を見る限り、重篤な肺炎は報告されていない。
やはり謎ですね。ということで、しばらくは水際作戦しか方法がないと思います。
何故、メキシコに調査に行かないか。不思議。
なお、今日から?CDCも呼称を変更しました。
H1N1 Fluです。
しかも犠牲者は米国全土で、
TOTAL COUNTS 109 cases 1 death
世界最高の医療と、医療費が払えないとか、払うために中間層から貧困層に
転落する国ででのこと。この数字をどう捉えるかは難しいところですが、
少なくとも『ばたばたと倒れている』状況にはないことは確か。
New York 50の原因は何なのでしょうか?わかるかたいらっしゃいますか?
ある程度の『騒ぎすぎ』はむしろ危険性の認知には良いのですが、
これが何事もなく収束してしまうと、『狼少年』になってしまい、
本当に恐く、一刻の猶予もならないH5型に対する対応が遅れる、または
国民の危機感がなくなることを危惧します。
もし私が政府中枢に居れば、「これを教訓に、来るべき脅威に立ち向かおう。
我々は第一の危機を乗り切ったのだから。」(米大統領的な言い方)とでも
言うのでしょうか。