レポート

ブラジルの長距離バスはこんな感じでした(1)

公開日 : 2008年12月10日
最終更新 :

リオ~イグアス(Convencional) 08:30/05:50の予定が 09:00/08:15

Rioのバスターミナル(Novo Rio)に1時間前に到着。しばらく皆が座っているイスで休む。警備員があちこちに目につくので心配なさそう。警備員にどこからバスに乗るのか尋ねる。念のため、バス会社のカウンターで再確認。乗車する人だけが通れる通路を通り、言われた番号のバス停に。

30分前にバス会社の係員がやってきて、トランクに預ける荷物にタグを貼り、半券を渡された。荷物は心配ないと思った。乗車券とパスポートを提示して乗車。座席は2席2席で10列位、約40席。私は2列目の窓側。もう少し後方が良かったと後で思った。(後方は暖かい!)座席は高い位置なので、最前列はカーテンしか見えない。運転席と乗客はしっかりドアで仕切られて、別室になっている。運転手は2人。休みの運転手は空いている席で休んでいた。半分以上空席のまま30分遅れて発車。リオの街から出る時、ひどい交通渋滞だった。

1時間半ほどで次の停留所に止まり、太っちょのおじさんが私の隣に座った。片手に洋ナシとナイフを持って乗ってきた。座席に座ってナシを剥き始めた。結構上手に剥くんだけど、ジューシーで水がしたたり落ちる。おじさん、何気なく濡れた手とナイフを前の座席の頭部カバーで拭く(信じられない)。デカイ声でよく喋る。おじさん、太っちょだから、座席が小さい。おじさんの体が私の方へ出っ張ってくる。肘掛はすっかりおじさん専用。脚も私の方へ堂々と伸ばしてくる。おかげで私は非常に狭苦しい。でも我慢。安全第一だから。

後方に冷蔵庫と飲料水(無料)があったけど、乗客が増えてくるとすぐ無くなった。トイレもあったので安心だった。全部で10回位停車したかな。ドライブインみたいな所(レストラン、ファストフード、スーパー)やバス会社の停留所で点検をしていたようだった。私はほとんどバスから降りなかった。出発時間がよくわからないし、人数確認しているのか心配だった。置いて行かれたら困るので、座ってさえいれば目的地に着くだろうと思ってた。十分な食料品をリオで調達しておいて良かった。

バスの中に丸一日いたけど、退屈しなかった。窓の外の広大な畑(大豆、麦、トウモロコシかな?)を見てブラジルは豊かだなあと感心。ジャングルはものすごくカッコ良くて、見飽きることがなかった。夜は星空が地平線近くまで広がって、南半球の星の図鑑を見てくれば良かったと思った。

夜のバス内は予想以上に寒かった。隣のおじさんは大きい暖かそうな毛布を掛けていて、羨まし~い。そう言えば、現地の人達は大きな枕や毛布を用意してきている。おじさんは猛獣のようなイビキをかくのかと思っていたら、以外と上品にすやすや休んでいた。私はとにかく寒いので、ある布類は全て体に巻いた。その上、狭い座席でタイツを履いた。長距離夜間バスにはマスクが必需品だった。そうこうしているうちに夜が明けて、おじさんはバスから降りて行った。

ふと気がつくと、前の座席の4席のうち、3席の頭部カバーがない。どうしたのかな、気付いて見ると、私の前の人は頭に被ってるじゃない。帽子みたいに。考えられな~い。可笑しい。

バスの安全性、客層、乗り心地、清潔さ、問題ありませんでした。楽しかったです。

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3件のコメント

  • 寝台バスならば降りたくなくなりますよ(笑)。

    僕は1989年、20年前に、南米をほとんどバス移動しました。
    特に覚えているのが、リオデジャネイロからサルバドールへのレイト(寝台バス)でした。

    これは、一列が2席+一席になっていて、
    僕は一席を確保。

    シートが大きくて、余裕で、シートはほとんど水平まで倒れます。
    また、シーツ、毛布、枕がビニールパックに入って、
    シートの上のラックに置いてあります。

    道路もいいので、大型バスがスーッと走って快適でした。
    もちろんトイレもあります。

    途中でミールストップもトイレストップもありました。
    あまりに快適なので、バスから出たくなくなりましたよ(笑)♪

    僕は、インドや中国の寝台バスに乗ったことがありますが、
    ブラジルの寝台バスが、一番快適でした。
    道路がいいせいもあるんでしょうけれどね。

    このあとも、フォルタレーザ、ベレンと20時間以上のバス旅を
    続けましたが、とても快適でした。

    南米の旅行は宿泊費を節約するためにも、バス移動がオススメです。

    http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/south_america/sm_route.htm
    >>リオデジャネイロからレイト(寝台バス)で、バイーア(サルバドール)(28時間)。
    >>バイーアからフォルタレーザ(21時間)。
    >>アマゾン河口の町ベレン(25時間)。

    いまはもっと、快適になっているでしょうか?
    あれ以上は、出来ないと思うんですけどね(笑)。

    みどりのくつした

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  • Re: ブラジルの長距離バスはこんな感じでした(1)

    ブラジルの長距離バスの運転手の責任感は凄いものが有ります。
    子供を一人で預けても責任を持って送り届けてくれます。
    去年、リオ~サントス街道のサンセバスチャンで事故に遭い左腕を骨折した時に、たまたま通り掛ったバスの運転手は
    次のターミナルまで70kmの道のりを無料で乗せてくれ、救急車を手配し、バスの出発時間が過ぎても
    救急車に乗るところを見届けるまで出発しませんでした。
    この責任感には脱帽します。

    4列席なら普通のバスですね、といっても日本のバスより大きいですが。
    リオ~イグアスでしたらレイト(寝台)がオススメです。
    豊かな大陸を宝石箱を散りばめた様な満天の星を眺めながらゆったり旅行されるのが一番かと思います。

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    シロカイーナさんだ!

    シロカイーナさん その節はお世話になりました

    おかげ様で 9月にマナウス・レンソイスを堪能してきました。
    いやいや ブラジルは広いですね~
    両替情報は助かりましたし、リオデジャネイロ情報も役立ちました。
    TAM航空も気に入ったし、公衆電話の当りハズレの見分け方も上手くなったし・・
    ブラジルにまた行きたいです!
    こんどは、パンタナール・ブラジリア、うーんいついけるかな?

    ブラジルのバスの運転手さんの責任感は、すごいですね。
    といいますか 事故にあってしまったのですか?!
    大変でしたね、1年近くたつので完治したことは思うのですが。
    気をつけてくださいね・・・

  • 安全管理がしっかりしているのですね

    ふーくんさん こんばんわ
    ブラジル広さと滞在期間の短さから、陸路の移動を避けていた私ですが、レポートを拝見して「乗ってみたい!」と思いました。

    思ったよりも安全管理が徹底していますね(2人体制・点検・運転席が隔離されているなど)
    飲み物やトイレまであるのですか! サービスもいいのですね。
    日本の長距離バスは人件費削減から、2人体制をとらなかったことが原因で痛ましい事故につながったのですが。

    >現地の人達は大きな枕や毛布を用意してきている。
    そういえば、南米の人ってバス・飛行機にMYマクラを持参する人が多いですね。
    私のビニール製のU字型のマクラ(膨らまして使うの)は、めずらしがられます(笑)

    >夜は星空が地平線近くまで広がって、南半球の星の図鑑を見てくれば良かったと
    私は南十字を見たい一心で、星図版(南半球用)を持参して行きますが、星の数が多すぎて??です。
    南半球用は、天文台や科学館のミュージーアムショップで見つかります~

    楽しいバスの旅レポートありがとうございました。

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