レポート

円安

公開日 : 2008年04月16日
最終更新 :

今週号の週刊ダイアモンドの特集が為替。とくに面白いのが各国の給与比較。

一般労働者の賃金。なんとフランクフルトのホテル受付の賃金は1150万円。
組立工、建設工が750万円、タクシードライバーで1200万円。北欧やオランダ
が続きます。高度な専門職となるとさらに多く、プログラマーで1200万円、コンサ
ルタントで3300万円、大学教授で1400万円など。日本の2-3倍。歯医者や
弁護士となれば、2割程度の差になります。

銀座の三越は客の半分が中国人という時もある。彼らは100万円を軽く使う。
今や日本は「格好のショッピングセンター」だとか。一方で英国留学は150万円、
マクドナルドが1200円、ビジネスホテルが3-4万円。

実は、欧州への日本人観光客は激減。昨年比10-20%減。東欧だけが増えて
いるが、もともと少ないので、減少の相殺とはならない。これは記事には書かれて
いないこと。

ついでに面白い記事をもうひとつ。

東洋経済の鉄道特集。
欧州では鉄道が盛り返している。特にユーロスターは飛行機に完勝。
ドアツードアーではロンドンとパリの間は鉄道の方が早い。
値段はプレミアで4.5万円もするが、0.77から3.6万円の飛行機に勝っている。
このクラスなら10分前に乗れば良く、その前はラウンジで、乗車後はPC電源がある
ので仕事が続けられる。食事も出るし、時間の有効性が全く違う。無駄な時間の
多い飛行機を嫌う人が多い。空港への移動、面倒な検査、短すぎるフライトなど
で、結局何もできない。

一方アジアは日本と欧州とが激しいつばぜり合い。安全性やその後の運行には
日本企業(JR)が圧倒的に信頼されているが、欧州の売り込みが激しいらしい。
始めの値段につられたのが台湾だとか。ベトナム、タイ、インドなどで計画されている。


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3件のコメント

  • ・・・・

    ダイアXXX社は 最近では一応経済雑誌とされていますが もともと株などの利殖雑誌?が母体ですから 記事などもかなりセンセーショナルな事は否めません。

    ですから お話の種程度で受け止めた方が良さそうです。

    まあ 最近はたしかにヨーロッパ各国の人々のフトコロ具合がかなりアタタカクなっているように感じますが これというのもこの国の住人のフトコロの底冷えがきついからなのでしょう。

    ですから 読者の期待する記事を書きたくなるので・・。

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  • 眉唾です

    週刊ダイアモンド!所詮雑誌です。記事を読んでいないので
    何とも言えませんがこの会社の記事は結構いい加減が多いと
    感じています。

    ホテル受付の賃金!ホテルと言ってもピンきりで根拠が見えない。
    またレート160円!で円換算でしょう。

    1200万は彼らの感覚では7百万円前途な筈で日本と差ほど
    変わりはないでしょう。

    日本で発表されている日本の平均月給もマトモとは言えない
    と思います。其の時々で都合の良い様に発表されています。

    ビッグマックセットの価格が1100円相当なのは事実ですが。

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  • ドイツの賃金の部分で偏っているデーターだと感じてしまいました

    こんばんは

    物価の安いドイツですが、ブルーカラーの人達の給料は決して高くないようです。
    ドイツの現地のTV放送など見たりシュピーゲル誌を読んだりしていると月給1000ユーロ以下も満たない人も結構ブルーカラーでは多いようです。なかには手取り600ユーロの月給で生活している人もいるようです。
    フランスからもドイツに働きにいっている人が多いようですが、スーパーの定員など特別の技能を要しない職種では、最低賃金が存在するフランスに比べて(手取りで1000ユーロ)8割くらいの給料しか貰えないと言われています。彼らの給料はひと月800ユーロ前後らしいです。

    ホテルの受付も年収1150万円は恐らくマネージャークラスだと思います。ホテルのようなサービス業で月給を単なる受付に1150万円も払っていたら破産すると思います。またタクシードライバーの1200万円も一番稼いでいる人達だと思います。平均すればかなり低いと思います。
    月給が1000ユーロに満たない人も結構いるドイツですが、役職付きの高度専門職の給料は結構良いようです。

    この雑誌に書かれているようにドイツ人が高給取りならば恐らく去年から定期的に行われているストは存在しないと思いました。

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    08/04/17 07:31

    ドイツでなくてフランクフルトです

    確かにほとんど全てでフランクフルトが一位なので、何か変だな
    とは思いましたが。ただし、ここが突出しているわけではなく、
    時にはシドニーやストックホルム、ヘルシンキなどが一位になった
    り後に続きます。また同じ国でも都市によって数倍の開きがあり
    ます。「ホテル受付」とマネージャーが同じ分類になることはあり
    得ないし、一応きちんとした経済誌です。この分類も一般・肉体
    労働者ですから、マネージャーは恐らく、弁護士クラスの2千万以上
    でしょう。このクラスになると、東京(日本ではありません)との差が
    ほとんどなくなります。

    米国の都市(ニューヨークやLAなど)は一般に部類ではやはり下位
    だし、専門職とりわけ資格職はやはり高い。むしろシドニーが一位
    になると思っていました。これまで海外旅行もできなかった層が、
    今では日本へ豪遊ができるということで、大量に押し寄せています。

    恐らくベルリンなどは東京の下に位置すると思います。香港などは
    (漢字は目立つので)一般労働者は下位、専門職は上位というように
    予想通りです。北欧でもコペンハーゲンは下位だったので、面白い
    なあと思って見ていました。

    まあ、円安バブルで輸出産業がぼろ儲けしている間に、一般国民は
    貧乏になったということが少しでもわかれば良いのでしょう。