レポート

ニューデリー駅 外国人専用窓口へ行くには

公開日 : 2007年12月03日
最終更新 :

前日、夜(午後7時過ぎだが)、デリーの国際空港から(国内線到着出口からだが)、プリペイドタクシーに、女一人で乗ったのに、何事もなく、メインバザールへ着いた、という、信じられない経験をした私は、次の日、ニューデリー駅の外国人専用窓口へ行ってみることにした。
列車の切符は、他の町で、すでに買ってある。
多くの外国人旅行者が、この外国人専用窓口にたどりつけずに、悪徳旅行会社へ連れて行かれ、えじきになるという。
外国人専用窓口の場所を、確認しておきたかったのだ。

ニューデリー駅の茶色い建物に、外国人専用窓口があると聞いていたのだが、茶色い建物が見あたらない。
ニューデリー駅の建物の上に二重に看板があり
「INTERNATIONAL TOURIST BUREAU」
「RESERVATION FOR FOREIGN TOURIST」
と書いてある。
きっと、この中に、外国人専用窓口があるんだ。
「ENTRY」という所から入った。
大勢のインド人が、切符を買うために並んでいる。
外国人専用窓口はどこだ?
二階だと聞いていたので、階段のそばの売店のおじさんに
「外国人専用窓口はどこ?」
と聞いた。
おじさんは「こっちだ」と、先に立って歩き出した。
駅の建物から出て、構内を横切る。
一分や二分で歩ける距離ではない。
こんなに熱心に連れて行こうとする場所が、公的な所であるはずがない。

インド人が「これほど親切ではない」つまり「金にもならないのに、見知らぬ外国人のために、これほどのエネルギーを使ったりしない」ということは、ちょっとインドを旅行すればわかることだ。
タクシーに乗っていると、運転手が、「あそこは○○で、あそこは○○だ」と、2,3ヶ所説明する。
そして、降りるときに「ガイドしたじゃないか」と、チップを請求する。
これが、インドだ。

おじさんは、道路の向こうの建物を指差して「あそこの2階だ」と言った。
私は、あいまいにうなずき、おじさんと離れて歩き出した。
おじさんは「あそこだ!そっちじゃない!」と叫んでいる。
おじさんの指差した建物は「歩き方」の地図に「道路沿いの旅行会社は要注意」と書いてある、モロにその位置にあった。
悪徳旅行会社をからかってもよかったんだけどね、今回はやめとくよ。

私は、気を取り直して、別の方向から駅の構内に入った。
駐車場があり、係員が座っている。
この人なら、だいじょうぶだろう。
外国人専用窓口の場所を尋ねた。
係員は、道路の向こうを指差した。
・・・
どつも、こいつも!

私は、駅の建物にもう一度入り、階段のところへ行った。
よく見ると、階段を上った先の壁に「INTERNATIONAL TOURIST BUREAU」と書いてある。
なんだ、この上か。
売店のおじさんが、私を見つけて、顔色を変えた。
階段を上る。
「INTERNATIONAL TOURIST BUREAU」
あるじゃないか。

ニューデリー駅の外国人専用窓口へ行き着くための秘訣、それは
「誰にも場所を聞かずに、自分で探し出すこと」です。
階段があるから、そこを上ったらいいんです。

*夜、デリーの空港から、女一人でプリペイドタクシーに乗る、なんてこと、マネしないように。
無事であるためには、いろんなテクニックがあるんです。
機会があったら、また、書きます。

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3件のコメント

  • 写真付きの「ニューデリー駅の外国人窓口までいく」体験記がありますよ。

    ニューデリー駅外国人予約窓口で翌日のジャイサルメール行き寝台車(3A)の切符を購入する@ニューデリー駅/ニューデリー/インド
    http://www.midokutsu.com/west_india/ndls.htm

    ニューデリー駅と、
    外国人窓口へ登る表示
    の写真があります。

    みどりのくつした

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    07/12/05 15:44

    師匠の体験記を読んでおけばよかったです。

    そしたら、うろうろせずにすんだんですね。

    ただ、ニューデリー駅の写真ですが、ペンキを塗り替えて、変わってます。
    外国人窓口へ登る表示も、こういうのは、見当たりませんでした。

    向こうから話しかけて来るインド人には、会いませんでしたけど。

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  • 退会ユーザ @*******
    07/12/04 12:54

    デリー

    ニューデリー駅の2階の外国人専用窓口へのいばらの道はいまだ健在というところでしょうか?
    でも、それほど恐ろしいものでもないような気もします。

    デリーの空港から市内の宿までは、やはり初日のホテルと送迎は頼んでおくのが一番だと僕は思います。
    僕は3年前のひさびさのインド旅行では事前にメールでエコノミークラスのホテルの部屋と送迎を頼みましたよ。そんなに高くなかったです。
    でも、今ホテル高くなっていますね^^;うーん

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    07/12/05 15:33

    やっちゃいました。

    インドに慣れてきたので、やっちゃったんですね。
    「デリーの空港から、夜、一人で、プリペイドタクシーに乗る」
    なんてこと。
    もっと早く、デリーに着くはずだったのに、飛行機が遅れたんです。
    午後7時台だったので、まだ、交通量も多かったです。
    人通りの少ない所へ行こうとしたら、無理にでも降りてやろうと思ってました。

    私は、送迎つきのホテルを予約するのは、気がすすまないんです。
    以前、コルカタの送迎つきホテルを予約して、予約金も払ったのに、迎えが来なかったんです。
    できれば、デリーには、明るいうちに着くように、工夫したいですね。

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  • 最後まで気を抜けない

    デリーの外人窓口でムンバイ(ボンベイ)までのチケットを買ったことがあります。19年前は普通に買えました。よくデリーのひどさを聞くのでそんなにすれてるのかと思います。

    今年ハウラー駅のインド人用の窓口でガヤまでのチケットを買いました。市バスを降りてから「切符を買うのか?」と声をかけてきた男5人をすべて無視して窓口へ到着。割り込みするインド人をちぎってはなげながら2時間近く並んでやっと購入。

    ほっとするやら、ボーとなるやら。しかし、帰り道に駅員につり銭を誤魔化されていることが判明。国鉄職員も信用できないインドです。それ以来外人窓口でも私がしつこく釣り銭をチェックするので係員がむっとすることも。でもインドではしょうがないですよね。

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    07/12/05 15:25

    大先輩、ご教授ありがとうございます。

    デリーの悪徳旅行会社のことは、こんなに知れ渡っているのに、まだまだ、カモにされている日本人(他の外国人も)がいます。

    今回、メインバザールで、ニューデリー駅の外国人専用オフィスへ行こうとして、悪徳旅行会社へ連れて行かれ、ツアーを組まされた、という若い日本人男性に会いました。
    「このままでは、日本人がなめられたままになる」
    と思ったので、他の日本人も誘い、数人でその悪徳旅行会社へ乗り込み、彼の金を取り返してきました。
    キャンセル料は、取られましたけどね。
    「キャンセルしたい」と言うと、体格のいい男が二人、部屋に入ってきました。
    まともな商売ではありません。
    許せないのは、悪徳旅行会社のインド人の手先になって働いている日本人がいることです。
    きっと、不法就労のアルバイトです。

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