先月、オーストリアでの荷物預かりについて情報を求めた(8.8.2005)69歳の半老人(自分では老人と思ってないのに、乗り物運賃や入場料をシニア価格で20-50%割引で通したため)です。年寄りの個人旅行はスーツケース一つと大き目のデイパック(Ruck-Sack)だが、スーツケースは飛行機・汽車以外では持ちたくない。そこで経験者にアドバイスを求めた訳である。
私の質問に対して経験者のアドバイスはきわめて楽観的で気楽なものでした。
今回の旅行は、
(A)ウィーンをハブにしてプラハ・ブダペストへの旅行:ウィーン空港から道路一つ挟んだ空港ホテル(環境・食事・コストパフォーマンスきわめて良し)に一泊し荷物を預かってもらってリュック一つで2日間のプラハ旅行。問題なし。
(B)インスブルックをハブにしての2日間のスチュウバイタール旅行:インスブルックでのホテルに荷物を預け、また同じホテルに帰ったので何の問題もなし。
(C)ザルツブルグに荷物を預けての2日間のザルツカンマーグート旅行:今回は午前ウィーンからザルツブルグへ行き、ザルツブルグ観光後ザンクトボルフガング・ハルシュタットへの2日間の旅行を試みた。ここではホテルを使わず如何にスーツケースを預けるかが問題でした。10年前と違ってヨーロッパでは人件費もさることながら、テロ対策として人のいる荷物預かり所がほとんど無くなったからです。駅の案内所で聞いたらロッカーの在り処を教えてくれた。空きは有ったが24時間預かりで、以後はどこかに持っていくとの注意書き。また案内所へ行くと、2階下に別のロッカーがあると言う。しかし、いくら探しても階段もエレベータも一階までしかない。別の案内所に行くと何とかその在り処を教えてくれて、そこにたどり着くことが出来た。さてロッカーの表の注意書きにはドイツ語・英語・フランス語・イタリア語・日本語で利用法が示されるが、どれも24時間のことしか書いてない。若い学生、紳士などに聞いても親切に調べてくれるが、一日のことしか書いてないという。
そうこうしている内に、サイクリングに出かけるおじいさんが、あったあったといってドアの裏側に小さな字で書かれた24時間以上の利用法を見つけてくれた。荷物を出すときは24時間用のカードを入れて、コンピュータに計算させて不足額がディスプレイに表示されるので、その額を入れると自動的にドアが開いた。
この騒動で英語しか出来ない私と妻が費やした時間は約一時間。暑い夏の日にとんだエネルギーの浪費であった。ザルツブルグ城のカフェでゆっくりするつもりが、忙しいものとなってしまった。
このことを心配して旅行前に質問したのに、若い人の答えは気楽なものでした。でもこれも旅の思い出にはなりますね。旅とはこういうものでしょう。
やはり私のスタイルの旅行をするときは、無駄でもホテルに一泊してそのホテルに荷物を預けるべきです。一日以内のロッカー使用は問題ないと思います。若い人のようにすべて背負って歩けばいいのでしょうが、スーツケースを持ってチロルの谷のロープウエイで3000メートルは滑稽でしょう。
--- 半老人の苦労話でした。