レポート

バンコク:国立博物館周辺の詐欺手口

公開日 : 2005年09月05日
最終更新 :

先日バンコクへ夫婦二人で行ってきました。
中国在住経験のある私たちでも何度か詐欺・ぼったくりの危険にさらされてきました。素敵な街なのに、残念なことです。
一番手が込んでいたのが「国立博物館前の集団詐欺」でした。
まず、王宮方面より徒歩で移動し、そろそろ博物館だと思われる入り口があります。(そこは実は大学の裏門なのですが・・・)
そこの警備員がまず一人目。英語で話しかけてきて、こちらが聞き返すと「あの男に詳しくは聞いてくれ」と、ブース内に居る男を指差します。その二人目の男は日本語がそこそこ話せ、日本の話題にも明るい。「日本大好き」といった雰囲気を漂わせています。そして、「今日は博物館は掃除中。なぜなら明日、ロイヤルファミリィーがくるからだ。開館は1時だ。」といいます。そしてもっているガイドマップを開かせ、「こことここの仏像はみたか?これを見て帰ってきたら丁度一時だからいいぞ!!トゥクトゥクで50バーツ払えば回ってくれる!」と、トゥクトゥクまで限定しまくるのです。余りに親切すぎる対応に嫌な気を感じつつ話を聞いて外に出ると、すかさず三人目の男が話しかけてきます。「お?お前たちも博物館にきたのか?俺はチェンマイからきたのだが閉まっていたから観光に行ってきたところだよ。お前たちはどこに行くんだ?」とまたガイドマップを開かせます。そこには二人目の男が書き込んだ「タイシルクはここが名門店だ」という店の場所もマークしてあり、男はそこにびっくりします。「おおー!昨日私もそこに行ったぞ!ほら、会員カードだ!」とカードを見せにこやかに話をした後に去って行きます。「何かおかしい・・・でも、博物館の場所はあっているはず」・・・と途方にくれていると今度は4人目の男出現。この男はネームカードを首から提げ「私は観光相談員だよ。博物館は1時まで開かないんだ。おまえら、どうするんだ?あ!!トゥクトゥクがきたぞ!あのトゥクトゥクは良いトゥクトゥクだぞ!乗らないのか?」といかにもいい人そうな人の振りをします。それでも私たちが動かないと今度はトゥクトゥクの運転手がのこのことでてきて「この辺回るのに乗らないか?」と声を掛けてきます。そう、5人目の男です。あまりのタイミングのよさと、周りの人の冷たい視線に「詐欺だよなあーー。」と確信をもち、きっぱりと「no thank you」を言ったとき、全ての人はクモの子を散らすかのように周りから去っていきました。
国立博物館はその先わずか5mほど先にしっかり開いていました・・。
噂には聞いていましたが・・・・ここまで組織的だとはびっくりしました。みなさんも気をつけてくださいね。
話しかけてくる親切な人は・・・・・・・。危ないかも・・。

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3件のコメント

  • 同じ場所で同じ手口に遭いました。

     つい先月、8/24(水)12:40頃のこと。
     タマラート大学より少し南側のバス停でバスを降り、国立博物館に向かって歩いていたら、ちょうど大学の校門前で最低野郎が登場。「国立博物館に行くのか?それならチケット売り場はそこだよ。」と、校門近くの守衛室らしい小さな建物を指差して言った。
     最低野郎は更にこうしゃべりやがる。「しかし、13:30までは清掃中だ。それまで、トゥクトゥクで他のところを見てくるといい。」そして私の持っていた「地球の歩き方」の地図に勝手に書き込みを始めて「この3つはすばらしい。王宮の入場券を持っているのか?それなら3つとも無料で見られる。」「あのトゥクトゥクで行くといい。40バーツだ。」
     で、私が「でも、ここはタマラート大学でしょ?」と言うと「No!No!」の一点張り。全く怯む様子もない。
     ここまでで無視して国立博物館へ。勿論、清掃中なんてウソだった。

     ところで、このお話は「エリアを特定しない」より、むしろ「タイ>バンコク」のコーナーに掲出されたほうが良いのではないでしょうか? これからバンコクに行かれる方には参考になると思います。

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    両替詐欺にもご注意

    100円玉5枚出し、タイバーツに両替してくれという。
    入国したばかりの日本人は、レートが判らない。
    向うが1500バーツと言うと、そのままその金額を
    渡してしまう。
    実際は150バーツ。
    アユタヤでは非常にありふれた詐欺、一日に何度も会う。
    日本人、本当になめられていると思う。
    これも、大観光地で、向うからこちらのわかる言葉で話しかけて
    くる輩は相手にしないという原則で、避けられる。

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  • 参考になります

    詳細に報告してくださってありがとうございます。いつもその国のこの手の情報を把握してでかける時ばかりではないので、私にとって非常に参考になりました。たまたま前回私達夫婦はそんな人たちに出会わなかったし、近々バンコクへ行く計画はないですが、あなたの情報を知らずに急遽格安航空券が手に入ったからと言って出かけたなら5分5分の可能性で引っかかっていたかなと思います。日頃日本の会社社会にどっぷりと浸かっているとすぐに旅人モードにはなりにくいです。いい情報に出会って良かったと喜んでいます。

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  • 有名な場所ですね、こうした連中がたむろしている

    歩き方やロンプラなどにも、類例が紹介されていますね。

    100万都市、首都、大観光地で、
    向うからこっちの判る言葉で話しかけてくる
    輩は、一切相手にしなければ、
    こうした詐欺にはひっかかりません。

    言葉が判らないふりをすれば良いです。
    韓国人のふりをするのも、一つの手です。

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    05/09/06 19:16

    Re: 有名な場所ですね、こうした連中がたむろしている

    王宮前広場にもいまだにいますよ。自称「学校の先生」が・・・。
    僕は何故か「学校の先生」を名乗る人に「平日の昼間」によく会います。勿論「今日は学校が休みで・・・」とお決まりのウソ。(自称「日系企業に勤める」方は「今日は会社は休み」だったりします。)
    適当に話相手してると案の定「有難い仏様のあるお寺」や「良心的なトゥクトゥク」の話に。まぁ、こちらも承知のうえなんで面倒臭そうに気のない返事をしてるんでそのうち向こうも「ダメだ、こいつは」と悟ったのか諦めて帰ってしまいましたが・・・。

    一見穏やかそうな感じで本当に学校の先生のようにも見えるんで騙される人も多いでしょうねぇ・・・。
    街中で「本物の学校の先生」に声を掛けられたことのある日本人旅行者がいるのなら是非会ってみたいもんだ(笑)