先日バンコクへ夫婦二人で行ってきました。
中国在住経験のある私たちでも何度か詐欺・ぼったくりの危険にさらされてきました。素敵な街なのに、残念なことです。
一番手が込んでいたのが「国立博物館前の集団詐欺」でした。
まず、王宮方面より徒歩で移動し、そろそろ博物館だと思われる入り口があります。(そこは実は大学の裏門なのですが・・・)
そこの警備員がまず一人目。英語で話しかけてきて、こちらが聞き返すと「あの男に詳しくは聞いてくれ」と、ブース内に居る男を指差します。その二人目の男は日本語がそこそこ話せ、日本の話題にも明るい。「日本大好き」といった雰囲気を漂わせています。そして、「今日は博物館は掃除中。なぜなら明日、ロイヤルファミリィーがくるからだ。開館は1時だ。」といいます。そしてもっているガイドマップを開かせ、「こことここの仏像はみたか?これを見て帰ってきたら丁度一時だからいいぞ!!トゥクトゥクで50バーツ払えば回ってくれる!」と、トゥクトゥクまで限定しまくるのです。余りに親切すぎる対応に嫌な気を感じつつ話を聞いて外に出ると、すかさず三人目の男が話しかけてきます。「お?お前たちも博物館にきたのか?俺はチェンマイからきたのだが閉まっていたから観光に行ってきたところだよ。お前たちはどこに行くんだ?」とまたガイドマップを開かせます。そこには二人目の男が書き込んだ「タイシルクはここが名門店だ」という店の場所もマークしてあり、男はそこにびっくりします。「おおー!昨日私もそこに行ったぞ!ほら、会員カードだ!」とカードを見せにこやかに話をした後に去って行きます。「何かおかしい・・・でも、博物館の場所はあっているはず」・・・と途方にくれていると今度は4人目の男出現。この男はネームカードを首から提げ「私は観光相談員だよ。博物館は1時まで開かないんだ。おまえら、どうするんだ?あ!!トゥクトゥクがきたぞ!あのトゥクトゥクは良いトゥクトゥクだぞ!乗らないのか?」といかにもいい人そうな人の振りをします。それでも私たちが動かないと今度はトゥクトゥクの運転手がのこのことでてきて「この辺回るのに乗らないか?」と声を掛けてきます。そう、5人目の男です。あまりのタイミングのよさと、周りの人の冷たい視線に「詐欺だよなあーー。」と確信をもち、きっぱりと「no thank you」を言ったとき、全ての人はクモの子を散らすかのように周りから去っていきました。
国立博物館はその先わずか5mほど先にしっかり開いていました・・。
噂には聞いていましたが・・・・ここまで組織的だとはびっくりしました。みなさんも気をつけてくださいね。
話しかけてくる親切な人は・・・・・・・。危ないかも・・。