蘭州は、黄河の上流沿いにある街。
1日の滞在となる。
気分的には休養をという気分。
食事をかねて、街に出る。
蘭州火車站 から真北に硬臥に向かうのが天水路。
少し西へ斜めに走るのが平涼路。
平涼路沿いに、長途汽車站が2カ所ある。
天水路を歩いていくと、左手に
入る路地が和政路市場(たぶん)通り。
このマーケットがおもしろい。
とりあえず、その入り口にある清真食堂にはいる。
大同でも路上で販売される羊肉を見てきた。
その羊肉を食べたかった。
それで入ったのだが、羊肉麺の料理を注文する。
白いウイグル帽をかぶった親父と息子たちがやっている店。
親父が中華鍋で、調理をはじめた。
しばらくして、麺が?
注文したつもりだったが、壁のメニューをもう一度見ると、最後の漢字が「片」
あわてて「メェン!」というと、親父は、麺を茹でてどんぶりに入れ、そのまま中華鍋の中身をどんぶりに空けた。
麺と、羊肉炒めががったしたわけである。
これで、7,8元。
味は、普通。
マーケット通りを一通り歩いてみる。
清真食堂が多いが、いろんな買い物ができる店がある。
それと西域に近いだけに、果物が豊富だ。
緑色のぶどうに少し気を引かれた。
途中で、1組3元の靴下を買った。
往復して、もう一度引っ返し、串焼きをやっている店に入った。
「多少銭?」一串5毛。2本で1元。
この店も情勢たちが切り盛りしている。
漢族でない人たち。回族か?
店の子たちと片言で話す。
ひっきりなしに通るひとに呼び込みは「ララララララ!!」
あの銀川の公共ミニバスの車掌の少年と同じ呼び込みだ。
店先のテーブルにどっかりを腰を下ろし、ビールを注文。
ビールはしっかり常温瓶ビール。
ビールの飲みながら串焼きを追加注文。
その間に店の様子や、目の前を通る人たちを観察した。
店の外の右手で串を焼き、左手には、羊肉の茹でた内臓を部位に分けて売っている。
テイクアウトも多い。
客は麺を注文する時、店の女の子が鍋にその部位をこのみで入れさせる。
女の子はそれに鍋から肉スープを入れ、春雨のような麺を入れぐつぐつ煮る。
火力は石炭のようだ。
コンロの横に、天井から電気のコードとスイッチがぶら下がっている。
彼女はそのスイッチを入れる。
すると、ふいごのように小さな扇風機が回って火力を強める仕組み。
これがおもしろかった。
この店には馴染んだので次の日の朝も寄ってみた。
帰りに、緑色のぶどうを買って帰った。
大きな一房で1元だった。
翌朝は、やはり早く目を覚ました。
朝の散歩だ。
今度は平涼路沿いに歩き、途中で曲がって平水路へ。
再び和政路市場(たぶん)通りへ。
まだ、開いている店も人通りも少なかった。
例の店に寄ってみたが、今日はまだ顔を知らない女の子一人で切り盛りしていた。
それで、「ミェ~ン」を注文、たぶん4、5元。安い。
麺を食べていると、彼女が何か言っている。
餅・ピンを食べないかと言っているようだ。
「シー(イエス)」というと、何と隣の店の焼きたてを持ってきてくれた。
これがまた麺スープと合うのだ。
これも1元ほど。
満足した。
中学生が店先を足早に通り過ぎていく。
今日は月曜日。
それも8月15日だった。