レポート

スペインから帰って来ました

公開日 : 2006年12月06日
最終更新 :

(その一)
ちょっと遅くなって気が引けるのですが、スペインから帰ってきたので、報告します。
その前に色々と貴重な助言や情報を頂いた方たちにお礼を申し上げます。特にみどりのくつしたさん、旅くまさん、かっぷさん、シトラスさん、bonbon0181さん、JORGEさんたちに感謝します。その他にも大勢おられるんですが、大変失礼ながら割愛させてもらいます。怒らないで下さいね。
さて日本を出たのは9月25日で、帰ってきたのが10月25日です。約1ヶ月の旅行を、例によって妻と二人きりで、思い切り珍道中をしました。行きたかった場所の内、3分の1ぐらいカバーできたでしょうか。スペインを知った方から見られると、ここが下手だよ、効率が悪いよ、こんな所を見損なっているよ、という個所が山ほどあるでしょうが、そこはこらえて読んで下さい。
ほんの概略だけ今日は書きます。いずれ暇が出来たらもっと詳しく、なんて去年イタリアから帰ってきた時も同じことを言ってましたが、そのままになっています。今度もどうか自身がありません。
9月25日(月) KLM航空アムステルダム経由でマドリードに入りました。空港からホテルに入っただけで、この日は何もしていません。
9月26日(火) マドリード観光。プラド美術館に4時間かけて、あとはマヨール広場、ビリャ広場、デスカルサス・レアレス修道院でこの日は終わりです。
9月27日(水) マドリード観光。王宮と付属の武器博物館で2時間。王宮はブルボン時代で華やかですが、空虚。武器博物館は16世紀以後が主体で、意外に平凡。23年前に見たときはもっと印象的に感じました。あとはティッセン・ボルミネッサ美術館で4時間使ってしまいました。ここは大物画家もありますが、あまり知られていない画家の作品がものすごくあります。楽しむというより、大いに勉強になりました。そのあとはエスパーニャ広場とデボッド神殿に行っています。
9月28日(木) マドリード観光。ソフィア王妃芸術センターで1時間半。ピカソ棟が閉まっていたので、端折ってます。国立博物館は失望でした。西ゴート時代に関する展示が多いというので行ったのですが、たいしたことはなく期待外れでした。そのあとバスに乗って、郊外のラス・ロサス・ビレッジというアウトレット(実はただのショッピングセンター)に行ってこの日は終わりです。家内のリクエストで行ったのですが、期待外れでした。
9月29日(金) トレドへの一泊旅行。列車で行きました。タベーラ病院を初めとして、グレコ探訪の一日です。堪能しました。宿泊はパラドール。トレドの眺めが素敵でした。
9月30日(土) バスでコンスエグラに行って風車を見ました。風車もそうですが、砦が拾い物でした。けっこう見せる工夫をしています。バスでマドリードに帰って、マドリードで宿泊。
10月1日(日)エル・エスコリアルの日帰り観光。バスで行きました。この王宮(修道院)はフェリーペ2世の抹香趣味か、装飾を抑えた重厚な造りで気に入りました。それに比べて地下の霊廟の最初の部屋はキンキラキンでした。あとはウロウロしただけですが、皇太子の館への並木道が気に入りました。館は休みでした。
10月2日(月) クエンカの日帰り観光。列車で行きました。カテドラルの立派なのにびっくりしました。13世紀か14世紀ごろにこの町はこんなカテドラルを建てる金をどうして持っていたのかが不思議です。知っている方は教えて下さい。「宙づりの家」は失望でした。見る角度が悪いせいか、あまり宙づりとは言えません。辺りの断崖絶壁の景色もメテオラやアジャンターを連想させますが、迫力が足りません。時間を持て余しました。
10月3日(火) セゴビアへの一泊旅行。バスで行きました。ここのカテドラルには感銘を受けました。同じような寺院の中で、ここは重厚さで群を抜いているように思います。水道橋には驚嘆の一言です。建てたローマ人も立派ですが、それを今まで使っているスペイン人も立派です。ヨハネ騎士団の教会だったベラ・クルス教会も気に入りました。小さな教会ですが実に変わっています。子豚の丸焼きはそれほど感心しませんでした。
10月4日(水) セゴビアの2日目。アルカサルは良かったのですが、思ったほどボリュームがなくて、時間を持て余す原因となりました。カテドラルにもう一度行ったり、セゴビア博物館というマイナーな(面白かったですが)所に行ったり、時間をつぶすのに苦労しました。バスでマドリードに帰り、マドリードで宿泊。
10月5日(木) アビラの日帰り観光。列車で行きました。ここは城壁に尽きます。城壁の上から、外から眺めを堪能しました。カテドラルはあまり良いとは思いませんでした。マドリードに帰って食べたコシードは最高でした。

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1件のコメント

  • 06/12/07 16:56

    すごく参考になりました。

    ものすごく行程に悩んでいるのですが参考になりました。上の方にも質問しているのですが、12/25マドリーIN 1/7リスボンOUTで自由旅をする予定です。当初、北の巡礼地を周り、サンチアゴデコンポステーラからポルトガルに入ろうと思っていたのですが皆さんの意見を聞いているとアンダルシアも良さそうだしなぁ・・・とか色々考えています。またマドリッド界隈の町もどこをチョイスするか、どこは日帰りでどこは1泊にするか、1日くらいパラドールに泊まろうと思っているがどこがいいかなど悩んでいましたがそれらの参考になりました。

    もし上記日程で行くとしたら(既に書かれている内容から街の取捨選択がかなりできるのですが)どこに時間をかけたらいいとか、ここは日帰りでいいとか追加情報がありましたら是非教えてください。

    ありがとうございます。

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    参考になるかどうか

    今回の日程の中で、率直な事後感を書きます。あくまで私一人の独断と偏見ですから、そのつもりでフィルターをかけて下さい。
    あらかじめお断りして置きますが、私は強烈な歴史マニアで、特に古代史にはすぐはまりこんでしまう方です。だから、感想には強い歴史バイアスがかかっています。
    行かなくても良かったなと思ったのは、カルモナとクエンカです。
    カルモナは書いたとおり、ほんとうに見るものがなくて困りました。ペドロ残酷王とマリア・パディーリャの名前に釣られて行ったのですが、見事に当てが外れました。
    クエンカは月曜で美術館などが開いていなかったせいもありますが、「宙づりの家」を外から眺めても、ちっとも面白くありませんでした。断崖絶壁も、ここでなきゃというようなものではありません。
    宮殿がお好きだったら、エル・エスコリアルとアランフエスはお薦めします。
    城壁がお好きでしたら、アビラ、トレドが良いですね。
    お寺がお好きでしたら、セゴビア、レオン、コルドバのメスキータ(これをお寺と考えるべきかは好き好きですが)、モンセラートなどが私は気に入りました。これは好みが分かれるところでしょうね。サンティアゴは、歴史の重さが素晴らしいですが、あまりにも商売上手な感じがちょっと感興を殺ぎます。
    一泊したのですが、日帰りでもよかったなと思ったのはセゴビアです。ここのカテドラル、アルカサル、水道橋はどれも見応えがありますが、頑張れば一日で行けます。私の場合は子豚に惹かれて泊ったんですが。
    それからモロッコは絶対お薦めしません。書いたとおりこれこそ時間の無駄でした。
    時間が足りなかったなと思ったのは、グラナダ、コルドバ、メリダでしょうか。
    今回行かなかったところで、行きたいなというところは、書くと口惜しくなるので書きません。
    これでほんとうにお役に立ちますかね。