バンコクに今年の5月に言った時の話です.ぼくはバンコクのワットプラケオの前のごちゃごちゃしたところを歩いていました.ただぶらぶらしていただけなのですが、僕が道に迷ったとでも思ったらしい、色黒の背の小さい男が話し掛けてきました.彼は、バンコクのいろいろな観光地に着いて、巧みとは言わないまでも、なれた感じの英語で教えてくれます.そして親切にもトゥクトゥクを捕まえてくれて乗っけてくれました.僕は特にいくあてもなかったので、そこに行ってもいいかなと、ある黄金仏が立ったり座ったりしているお寺に行きました.そこにいき、おくにはいっていこうとすると、信心深そうに丁寧に仏を拝んでいる中年の男が話し掛けてきました.彼は、そっちは和尚さんがいるから入ってはいけないんだよと注意をし、そしてタイでの仏の拝み方を教えてきました.今度は、何かいかがわしい仏が無数にある小屋に入っていき、そこで、彼はありがたい仏の話とか、彼が歯医者であることなどを話し始めました.今考えると無数の仏の仲に、辺なのが混じってると思ったら、それはヒンドゥー教の像だったりと、かなりおかしな寺であったのですが、その男の温厚そうな話方と、旅の浮かれにより、その男をすっかり信用してしまいました.彼はおもむろに今日はタイファクトリーと言う場所で、一年で一度だけ、一週間のセールをやっていて、今日はその最後の日だと言います.彼は、買ったと言うスーツの生地の見本を持っていて、5着も買ったと言いました.そこで、彼にお礼を言い僕はのこのことその店に行ってしまったのです.その店の名前は、"VENUS HOUSE" といいました。一年に一度のセールの最終日だと言うのに客はちらちらとしかいません.その店には日本語を器用にしゃべるかわいらしいお姉さんが、僕にスーツを見せてくれました.その店は何かのチャンピオンになったとか言うので証拠を見せてと頼んだのですが、安っぽいトロフィーを見せられただけでした.また、プラダやアルマーニにも卸しているというのに、どっかから切り取ったらしいカタログを見せただけでした.僕は、何か魔法にもかかったように興奮していました.それは、それまであったランダムとしか思えないような人々が異口同音にその場所を推薦していたからです.そこで茶色のスーツを400米ドルで一着新調することにしたのです.しかし、帰ってからなぜか不安な気持ちがこみ上げてきました.そこでインターネットをなんと無しに見てみると、バンコクのスーツ詐欺のことがかかれていました.