12月25日「セルチュク一日観光②エフェスの遺跡&セブンスリーパーズ」

エフェス遺跡の南側入り口でタクシーを降りると、土産物屋がすぐさま寄ってきてエフェス遺跡の図録を勧めてきました。

手馴れたものです。

図録の品質はお世辞にもいい物とは言えませんでしたが、日本語版が10リラと手ごろな値段に感じたので購入。

エフェスの入場料は15リラ。
前評判通りの高さですが、これも遺跡の修復に使われると思えば。

入場してから地図を持っていない事に気付き、(ガイドブックを忘れた)
慌てて入り口付近を見渡すも、無料はもちろん有料の地図さえなさそう。

テレホンガイドの小屋があったので、パスポートを預けて20リラを払い(内12リラデポジット)テレホンガイドと簡単な地図を借りてエフェス観光スタート。


遺跡の保存状態は入場料が高いだけあってか、さすがにいいです。
ポンペイ遺跡に次ぐくらい、よく残っています。

所々わずかに残っているフレスコ画やモザイクタイルが白眉。

観光客も多く、ここでやっと日本人団体観光客に出会いました。
日本人がウジャウジャいるのはさすがに引いてしまいますが、全くいないとなりますと辺境の地にいるようでなんだか寂しいものです。


今回エフェスで最も見たかったテラスハウスは現在大掛かりな修復中のようで、屋根で覆われていて見学不可能でしたが、冬の日差しを浴びるケルスス図書館や石柱の並ぶ大通り、大劇場などを見ながら歩くのは世界史好きの僕には歴史のロマンに浸る事ができる至福のひとときです。



北側出入り口に出る前に脇道にそれて聖マリア教会を見学、すると草刈りの男が寄ってきて、日本人は好きだ、とか話をしてきて人気のないところに連れていかれ、包みから数枚の砂まみれの銅貨を取り出し、

「僕の父親は遺跡の発掘作業(掘る方)に携わっているんだ。
 そこで発掘された昔の貨幣を買わないか?」

呆れてしまいました。

まるっきりガイドブックに書いてある手口じゃん。
買う奴がいるからこういう人が未だにいなくならないのかな?

貨幣はもちろん偽者でしょうし、なによりも考古学的発掘品を無許可で国外に持ち出すのは良識のある国であるなら禁じているはずです。

「駄目駄目、捕まっちゃうじゃないか」
「大丈夫、20キロまでならノープロブレム」

どういう理屈やねん。

断固断り、北出入り口でテレホンガイドを返してパスポートとデポジット金を受け取り、エフェス遺跡を後にする。

しかし道が北側と東側に分かれている。
セブンスリーパーズはどっちの道だろう?

物売りを捕まえて買うフリをして道を尋ね、「やっぱいらない」と斬り捨てる。普段観光客を騙してるような奴等に遠慮無用。

道すがら、再び道が分かれていてグロッタ・セブンスリーパーズの方角を示す看板が目に付いたので、そっちに曲がってひたすら歩く。

たいした距離じゃない、と信じこんでいたのですが、メチャクチャ遠いです。
左手にみかん畑、右手に遺跡の残る山の斜面を眺めながら片道二十分以上は歩き、諦めて引き返そうと思ったところでようやく到着。

洞窟の下にはカフェレストランがありましたが利用客は少ないようでした。
へんぴな場所にあるマイナー観光地のカフェレストランははたして採算が取れるのか微妙。

観光客はシンガポールからの夫婦の観光客がタクシーで観光に来ていました。

見学可能なのは礼拝堂の跡みたいな所のみで、本命の洞窟の方は金網に鉄条網で見学不可。礼拝堂天井部分にはわずかに彩色された模様が残っていますが、遺跡大好き人間以外は往復何十分もかけて来るような観光地ではないでしょうね。


帰り際、タクシー運転手にマリアハウスへ行かないか?と持ちかけられましたが、残念。もう行ったんだよね。


セルチュクへ戻る幹線道路沿いまで2匹の犬にストーカーされつつ歩いて戻り、団体客が大勢食事していて賑やかなトゥサン・ホテル付属のレストランでビールと煮込み料理の昼食。

午後1時30分、遅めの昼食になってしまいました。

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