旅行しかしたことのない常連は現地直輸入情報が大嫌い

昔はさ、言葉はぜんぜんわかんないけど、海外に行ったことがある、っていう程度で自慢できた時代があって、『地球の歩き方』自体が、そのころの遺物なわけだ。

いまは、在住者だの、長期駐留者だの、語学堪能者だのが、世界中にわんさかいる。だから、日本に住んでいて、かたことの英語しかできなくて、たまに海外に旅行に行く程度の編集者や常連ごときでは、細かな現地情報に関して、まったく太刀打ちできなくなってきている。でも、まだそれを絶対に認めたくないんだ。プロとしての存在価値、アイデンティティにかかわるからね。でも、それまでのプロの旅行ガイドたちを叩きつぶして伸びてきたのが、『地球の歩き方』だぜ。こんどは、自分たちが乗り越えられる番なのに、わかってないのかな。


ひとことで言えば、嫉妬だよ。人間の嫉妬ほど、恐いものはない。海外なんて、住んでみれば、どこもそれぞれ。知っている人からすれば、当たり前のことばかり。それを教えるのに、なんの面倒もない。ところが、日本から離れられない連中は、海外が、すっごくすてきなところで、海外に行くのは、すっごくうらやましいことで、それを直接に知っているのは絶対に許せないことらしい。それで、真実を否定して、自分の妄想でウソの情報を捏造しちゃう。昔、欧米人は、毎日、人の生き血を飲んで、ステーキ肉を食べ、豆をフォークの裏に乗せて喰う、とか言っていた連中からあまり進歩していないんだろう。知らないなら、無理して答えなきゃいいのに、と思うんだけど。

まあ、知らないということがわからないくらい、現地も知らないということか。でも、質問した人が現地で困るような、いい加減な情報は、そのうち『地球の歩き方』そのものの売れ行きにしっぺ返しで帰ってきて、まったく別のところに人が集まるようになってしまうのかねぇ。もったいないね。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    12/02/02 21:10

    コメント有難うございます。

    貴方様がおっしゃられている通り、出版業界は厳しいのにこんなことをしていたら自分の首を絞めるってわからない管理人って何と思いました。

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