3月の話ですが年金者のグループでベトナム・カンボジア旅行へ出かけました。60歳から80歳まで18人のグループです。
船でメコン川をさかのぼれるらしいという話を前にベトナムに行ったとき夫が聞いてきて、ベトナム在住の人に頼んでシンカフェで予約を入れてもらいました。結構ハードらしいけど大丈夫かなと思いましたが、みんな元気だ!大丈夫だ!との返事で決行しました。どう大変なのかわからないままに…。
まず、ホーチミンからカイベーまではたいしたことはありません。カイベーで水上マーケット見学や島巡りを楽しんだ後、チャウドックへのバス…。ジャンピングロードを飛び跳ねながら約4時間。みな、昔の日本のバスもこんなもんだったとか、田舎のバスはおんぼろ車の歌をうたったり、昭和30年に北海道旅行で襟裳崎にいったときのバスのゆれ具合と同じだと懐かしがったり。
チャウドックのホテルで80歳の方がエレベーターなしの3階にあたったときは私も気を使いましたが、元気にあがっていかれました。翌日手漕ぎボートで水上生活者の村を訪問。それからカンボジア国境へボート。国境ではボートを降ります。板一枚渡しただけの船着場。大きなスーツケースをどうするかと思うと、子どもたちがワーッと駆け寄って荷物を奪い合って運んでくれました。はだしの子供たちは運び賃をみな親に渡すそうです。
みな、戦後の自分たちの子供時代もこのとおりだったと思い出し、感慨にふけっていました。イミグレーションの手続きを待つ間、子どもと相撲を取る人もいました。それから再び船でプノンペンへ。プノンペンで一泊してトンレサップ湖をボートでシェムリアップ。乾季ですので、船底ががりがり、船着場からは雨季には湖の底になるところを再びジャンピングバスで上へ下へ右へ左へゆれにゆれてシュムリアップにつきました。
アンコールワットもすばらしかったけれど、日本も自分たちも50年前は同じように貧しかったことを思い出させてくれた感慨深い旅でした。