米の北限 日本の北海道が北限と言われています(陸稲はもう少し北でしょうが)。 ようするに欧州では地中海沿岸でないと収穫できない。 できないものは、交通網の発達した現代ならいざ知らず、食文化が形成された時代には 食べたくても食べられない。主食なので、大海洋時代の胡椒のようにはならなかった のでしょう。食べる習慣がないので。 さらに言えば、アミロースの少ないジャポニカ米のほうが寒さには強いようです。 リゾットやパエリアのように水分を含ませる調理法になったのもそれなりに意味の あることではないのでしょうか。 米は収穫効率が抜群に良いので、仮に米作が欧州で盛んになっていたら、欧州の人口 密度は多くなり、人類の歴史も変わっていたでしょう(もっと早く滅亡していたりして)。 北限を越えている地域では、所詮外来の料理なので、味もそれなり、レストランで 見つけることが困難でしょう。やはり、中国系の店を頼るしかないと思います。
主食 ときどき、ヨーロッパ料理の主食って何?って考えてしまいます。 イタリアはパスタ? ドイツやポーランドはジャガイモ?
Re: 主食 ドイツですが、主食は「肉」です。 ジャガイモは食べますし、麺類(特に南ドイツのシュペーツレ)、米、もちろんパンも食べますが、あくまで付け合わせ。「主」は肉(たまに魚)です。 ただ朝食や夕食ではパンにハム、ソーセージ類、チーズなどを載せて食べます。 聞きかじりですがイタリアのパスタは確かスープと同格ではなかったですか?
パスタの歴史は浅い まず、主食とはなんぞやから始めると、多分、エネルギー源の炭水化物。 現代のイタリアでは、パスタの他に、米、トウモロコシ(ポレンタ)、 何処に分類されるか良くわからないピザ。 何処までをパスタと呼ぶかによって変わりますが、今の主流であるトマトソースを 絡めるようなものは、たかだか400年弱、恐らく300年強の歴史しかないはず。 それまでのものは団子汁とかで、食べられていた地域も限られていたようです。 ピザとなるとさらに歴史は新しい。原型は古いのですが。 一方、パンの歴史は古く、ポンペイの遺跡の中のパン屋は有名なもの。 すでにエジプトから(直接はギリシア?)発酵法が伝わっていたので、 現在のパンと同じはず。 ということで、やはり気候に恵まれ、交通の要所であったイタリアは変化に富んでいる。 ドイツもパンとイモが主流でしょう。決して食物栽培に適さない土地で人々の栄養源と なったイモは優れもの。 先の書き込みで一部間違い。 パエリアの米は、先入れ(リゾットのように必ずスープよりも先)か後入れで 論争?(実際は好みらしい)があるように、米もインディカ米を好むのとジャポニカ米 を好む人がいるようです。もともとはインディカ米だったのでしょうが。 トルコがパンの国で、しかもパンがとても美味しいのは面白い。 トルコライスは天津麺(丼)同様に日本発。 ピラフの語源とされるピラウはもともと脇役。 以前から面白いと思っているのが、何故、日本と朝鮮半島だけが白いご飯として 食べるのか(ご飯が独立している)? 今は他のハイテク製品や電子・映像機器に地位を奪われてしまったのですが、 台湾をはじめとする米喰い文化に住む住民が、こぞって重い炊飯器を買って帰った。 やはり白いご飯を食べる文化が米を美味しく炊ける装置を生み出し育んだので しょう。 ということで、食文化は一朝一夕に変わらないでしょうが、欧米でも米を 食べるようになれば、日本の農業も再生の道が開かれるはず。 赤ワインが健康に良いと信じさせれば、決して美味しいと思わない 人でも喜んで赤ワインを飲むのですから、米が健康に良いと宣伝すれば (少なくとも省エネ、環境維持、雇用確保には適している)、爆発的に 売れるかも知れません。”タバコを吸わず米を喰うビジネスマンでないと 信用されない”とかにすれば・・・・