マレー半島の沿線は単調に思う 東南アジアの海岸部は中国南部の広東省あたりからやってきた華人の経済力で発展してきたところ。 それに現地のマレー人、インド系の人。 宗教的にはイスラム色が強い。石油成金の人たちと違い、貧しくとも戒律を守った暮らしですから、ふだんは外で酒を飲んだりしません。 次いで仏教。日本とは違い大乗仏教といっても現世利益的な腹の肥えた金満仏像です。華南から渡来した商人が信仰しているのでしょうか。それにヒンズー寺院が少し。 機械力を利用した大規模な自然改良によるヤシなどの単一栽培。景観的には単調です。 マレーシアで見るべきものは、交通不便な領域の自然。半島東海岸や離島、巨大な原生林の残る山間部の暮らしでしょう。初めての海外旅行では難しいように思います。 タイ族が海岸部に勢力を拡大したのは近世でしょうから、ルーツは北タイの山間部。しかし、これを追うのもなかなか難しいです。 チェンマイ、スコータイ、アユタヤ、バンコクと一通り定番コースを歩いてみるくらいでしょう。ガイド本に依存しないほうが興味深い印象が残ります。 タイの中でも外国人の多い町は、宿代もそれなりに高いです。外国人の少ない町のほうが文化的に興味深いのですが、地元の人とコミュニケーションは難しい。 ふだんなら予約がなくても大丈夫そうですが、これから旧正月。東南アジアでは中国系の旅行者が観光地にあふれて宿探しに苦労します。2月後半になればOK。