レポート

香港のお金事情

公開日 : 2019年11月29日
最終更新 :

香港には金曜日の朝に着いたのだが、滞在の三日間、デモも集会も起きず、平和な日々を過ごして、選挙当日もふーんという感じであったのだが、お金の事情はちょっぴりびっくりしたことがいくつかあった。

空港には「BOCペイ」という中国銀行(香港)が始めたQRコード決済の宣伝をしていたが、そんなもの香港人が使うはずないだろう・・・それでも、店名は忘れてしまったが一か所ほど使えるところを見た。また、サムスンペイも盛んにやっていたが、これも日本では見たことがない。が、NFC端末がなくてもクレカ決済ができる「磁気カードリーダーに読ませる」と言うのは、どんなものか・・・韓国に通っている人には当たり前の仕組みなのかも知れないが。

今回、スーパーでびっくりしたのは・・・ウエルカムで三井住友銀行デビットカードで「タッチ決済」をしたときのことである。オクトパスカードを出せ、と言う。決済はコンプーリートしているでしょ?と聞くと、列の後ろのおばさんもオクトパス・・・と言うので、出して見ると、別の端末にかざして「ノーポイント・・・」そりゃそうだろう。ポイント制度があるの?・・・私も香港歴は長い方と思うが、香港のスーパーで「ポイントカード」を求められたのは初めてである。

ウエルカム、パークンの二大スーパーのクレカ利用は「タッチ決済」が主流になっていて、ICカードで暗証番号を入れる方式は「古く」なっている。セゾンカードで支払うため、クレカを渡したら、レジのおばさんは自分で「タッチ決済」端末にかざそうとする。それには付いてない・・・と言うのも面倒だったので黙っていたら、諦めてIC端末に入れてくれた。これが二回続いたので、以後は全てオクトパスカードに変更。先日、VISAのCEOが来日したときに、「オーストラリアは決済の6割が「タッチ決済」になっている」と言っていたが、まんざら大げさでもないかも・・・と思った。

で、ビザ、マスター、アメックス、銀聯が対応しているのに、JCBが対応してない。「ガラパゴスQUICPay」を早く止めて、「JCBコンタクトレス(ジャックスなどで対応カードがある。)」に移行すべきと思うのだが、本当に負けるぞ、と言いたい。
https://www.jcb.jp/products/contactless/index.html
(このリストを見ると、そこまでひどくはないみたいだが、いかんせん、「本国」で対応カードをほとんど発行してないのだから・・・ビザと異なり「かざし決済」になっている。)

ちなみにマーケットプレイス、M&Sフーズ、シティスーパー、ワトソンズワイン(5,000HKD(500ではない)台のワインを平積みにして売っているが、一体どんな人達が買うんだろう?)等の高級スーパーも冷やかしたが、消費に結びつかなかった(!)。・・・・

三井住友銀行デビットカードとセゾンカードの差がざっと2%くらいあり、これだと3.05%と1.63%の手数料の差とまあ理論値的には合っているか。これもセゾンが2.2%に値上げすれば、実務上、「タッチ決済」だったら、わざわざクレカを使わなくても、デビットカード一枚持っていればいい。

香港で8回ほどカードを使ったのだが、一回だけ「勝手円貨請求」があった。4.53%手数料込み、とご丁寧にもレシートに書いている。この手の「客は何も言ってないのに勝手に円貨で請求された場合」はカード会社にも円貨しか飛んでこないため、(カード会社経由で)文句の付けようがないとのことで、使う前に「香港ドルで」と常に言い続けて(それは面倒)、円貨決済していたらその場でやり直させる(今回はそこまで見ていなかったが、仮に分ったとしてもやり直させるのは面倒・・)かのどちらかしかないとのこと。(カード会社談)ジョルダーノだけは「香港ドルか日本円か?」と聞いてきたが・・・・。

キャッシングは東急カードマスターで生レートで13円台(その日のクレカのレートが14.1台)だったので、やはりレートがいいことには違いない。もちろんATM使用料もこのカードはかからない。ATMについては特に他の実験はしなかったが・・・街中利用でオクトパスカードの増値を案外やったので、ついにHSBCでオートチャージの申込書をもらってきたが、「タッチ決済」の普及を見ていると、どうなのかなあ・・・。
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29620/

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    19/11/30 16:51

    こんにちは

    近年様々な決済方法が生まれ(メインランドから普及され)始めていたため、たとえ政府が背景から支援されているオクトパスでも、時代の流れに乗っていなかったら、段々取り残されるでしょう。当面は主流としでも、そのうち伝統のカードと決済端末も使わず、携帯のアプリとワイファイだけで済みます。JCBね~、何年も前にも使いましたが、受け入れる店の探しにはちょっと。(笑)

    実際的に、「QRコード」などの決済はコンビニやマクみたいな飲食チェーン店に日々よく使われてます。勿論今の段階ではオクトパスよりちょっと手間が掛かりますけど、選ばれる理由は主にディスカウントでしょう。

    ウエルカムでポイントを貯めるオクトパスについて、何年も前から始めただが、予め登録が必要な制度になります。もし既にオクトパスで決済する場合には、「出せ」より「ポイントを使いましか」って聞きます。ウエルカム側のポイント制度には、ほとんど「牛奶國際」グループの店(例え:マーケットプレイス、マンニンMannings)で貯められます。パーキンショップ側にはワトソンズなとにも通用します、M&Sとシティスーパーは別々です。

    高級スーパーともかく、普通のデカイウエルカムとパーキンショップも小型ワインセラーが設置し、5桁金額のワインもよく並んで置きます。買う人を見たことはないですが、ただの飾りではないでしょう。^^

    「外国通貨請求」に関して、恐らく店員の訓練不足になるかもしれませんが、敢えて無視する場合も言い切れません。残念ながら、この町多いのところで「丁寧さ」より「効率」が求めているんそうです。例え地元の人としても、厳しく指摘しなかったら、間違いことはモヤモヤされます。

    ご機嫌ように。

    • いいね! 0
    • コメント 0件