香港には金曜日の朝に着いたのだが、滞在の三日間、デモも集会も起きず、平和な日々を過ごして、選挙当日もふーんという感じであったのだが、お金の事情はちょっぴりびっくりしたことがいくつかあった。
空港には「BOCペイ」という中国銀行(香港)が始めたQRコード決済の宣伝をしていたが、そんなもの香港人が使うはずないだろう・・・それでも、店名は忘れてしまったが一か所ほど使えるところを見た。また、サムスンペイも盛んにやっていたが、これも日本では見たことがない。が、NFC端末がなくてもクレカ決済ができる「磁気カードリーダーに読ませる」と言うのは、どんなものか・・・韓国に通っている人には当たり前の仕組みなのかも知れないが。
今回、スーパーでびっくりしたのは・・・ウエルカムで三井住友銀行デビットカードで「タッチ決済」をしたときのことである。オクトパスカードを出せ、と言う。決済はコンプーリートしているでしょ?と聞くと、列の後ろのおばさんもオクトパス・・・と言うので、出して見ると、別の端末にかざして「ノーポイント・・・」そりゃそうだろう。ポイント制度があるの?・・・私も香港歴は長い方と思うが、香港のスーパーで「ポイントカード」を求められたのは初めてである。
ウエルカム、パークンの二大スーパーのクレカ利用は「タッチ決済」が主流になっていて、ICカードで暗証番号を入れる方式は「古く」なっている。セゾンカードで支払うため、クレカを渡したら、レジのおばさんは自分で「タッチ決済」端末にかざそうとする。それには付いてない・・・と言うのも面倒だったので黙っていたら、諦めてIC端末に入れてくれた。これが二回続いたので、以後は全てオクトパスカードに変更。先日、VISAのCEOが来日したときに、「オーストラリアは決済の6割が「タッチ決済」になっている」と言っていたが、まんざら大げさでもないかも・・・と思った。
で、ビザ、マスター、アメックス、銀聯が対応しているのに、JCBが対応してない。「ガラパゴスQUICPay」を早く止めて、「JCBコンタクトレス(ジャックスなどで対応カードがある。)」に移行すべきと思うのだが、本当に負けるぞ、と言いたい。
https://www.jcb.jp/products/contactless/index.html
(このリストを見ると、そこまでひどくはないみたいだが、いかんせん、「本国」で対応カードをほとんど発行してないのだから・・・ビザと異なり「かざし決済」になっている。)
ちなみにマーケットプレイス、M&Sフーズ、シティスーパー、ワトソンズワイン(5,000HKD(500ではない)台のワインを平積みにして売っているが、一体どんな人達が買うんだろう?)等の高級スーパーも冷やかしたが、消費に結びつかなかった(!)。・・・・
三井住友銀行デビットカードとセゾンカードの差がざっと2%くらいあり、これだと3.05%と1.63%の手数料の差とまあ理論値的には合っているか。これもセゾンが2.2%に値上げすれば、実務上、「タッチ決済」だったら、わざわざクレカを使わなくても、デビットカード一枚持っていればいい。
香港で8回ほどカードを使ったのだが、一回だけ「勝手円貨請求」があった。4.53%手数料込み、とご丁寧にもレシートに書いている。この手の「客は何も言ってないのに勝手に円貨で請求された場合」はカード会社にも円貨しか飛んでこないため、(カード会社経由で)文句の付けようがないとのことで、使う前に「香港ドルで」と常に言い続けて(それは面倒)、円貨決済していたらその場でやり直させる(今回はそこまで見ていなかったが、仮に分ったとしてもやり直させるのは面倒・・)かのどちらかしかないとのこと。(カード会社談)ジョルダーノだけは「香港ドルか日本円か?」と聞いてきたが・・・・。
キャッシングは東急カードマスターで生レートで13円台(その日のクレカのレートが14.1台)だったので、やはりレートがいいことには違いない。もちろんATM使用料もこのカードはかからない。ATMについては特に他の実験はしなかったが・・・街中利用でオクトパスカードの増値を案外やったので、ついにHSBCでオートチャージの申込書をもらってきたが、「タッチ決済」の普及を見ていると、どうなのかなあ・・・。
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29620/