レポート

アンコール遺跡群の観光

公開日 : 2017年01月26日
最終更新 :

3日間アンコール遺跡群を観光して感じたことをレポートします。

宿の空港への出迎えサービスは翌日から遺跡観光の足を確保したい旅行者と、車代でも利益を上げたい宿側の打算とのすり合わせ。
特に高くなければそのまま宿のサービスに乗って、顔を見知った運転手を確保するのは悪くないと思います。
バイクにリヤワゴンを付けたトゥクトゥクのような乗り物が主体で、アンコールワット・アンコールトムなどの小回りコース1日14USD。宿からの派遣であれば信頼性も高くなります。

アンコール遺跡観光はアンコールワットに始まりアンコールワットに尽きます。他の壊れかかった遺跡全部よりも価値がある。ここをじっくり鑑賞するのが一番でした。

アンコールトム。
バイヨンもよい。しかしなんとなく既視感があります。
その次のバプーオン寺院はなんだかよくわからないままに入っていきましたが、水平に作られた高さのある参道。上階に上った時の俯瞰がすばらしい。
アンコールトムの外のトムマノンという小遺跡は修復状態が良く、女神像もよかった。その外の遺跡群は崩壊しかかったものを修復しつつあるが、遺跡の価値ははるかに及ばないように思う。

アンコールワットは神々の大神殿です。機械力のない時代にこんな規模の建造物をよく作ったものだと人間の持つ力に感心します。
第一回廊の壁画は既視感があったが、やはり良い。西面南側のは躍動感がある。
第二層に上がると沐浴池がある。水を上げる技術があったのだろう。ここに博物館に行けなかった石像の残骸が残されている。後世のものかもしれません。

第三回廊に上がるのにずいぶん待たされました。約1時間。
わたしのすぐ前に日本語ガイドの男性がいて、何時ごろが良いか教えてもらいました。やはり皆が昼食をとる時間が空いているそうです。二度目は全く列に並ぶことなく上がれました。
第三回廊で見るべきものは各所に配置されたアプサラ、女神像ですね。この掲示板で教えていただいて参考になりました。

初回は待ち時間が長く、そのまま運転手が待つ場所へ急ぎましたが、二度目は余裕があります。
参道を外れてアンコールワットが美しく見えるアングルを探したりしました。蓮池の辺が良いようです。
本殿に向かって左手に今の時代の寺院の屋根が見え、行ってみました。お寺はタイの寺院よりもラオスの寺院に似ていました。現地の人とはラオス語でそのまま通じます。

興味深かったのはバンテアイ・クデイ観光に来た正装した女性たちの話す言葉がまる分かりでした。
クメールの人なの。そうよ。ラオスの田舎から来たような人たちでした。

日本でいえば東北方言と九州方言くらいの違いだったのでしょう。

学校教育で、それぞれの国家が若い世代にそれぞれの標準語を教えるので差異が大きくなってゆきます。
放送メディアもそれに一役買っています。

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5件のコメント

  • アンコール遺跡観光の画像

    歩き方旅行記ではなく、別サイトですが、こちらに旅行写真を投稿しました。
    http://www.bangkoknavi.com/communi/travel/travel_record_list.php

    ありふれたものですが、遺跡ばかりで退屈しないように工夫しています。ご覧いただければ幸いです。

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  • 第3日再びアンコールワットへ

    3日目の朝はシェムリアップ市街を歩いてアンコール国立博物館へ向かう。この時期、朝は比較的涼しい。

    所蔵品展は東京で見た記憶がある。既視感はあるが、人物像、神像などは遺跡のものより状態が良く、やはり良い。

    博物館のショップには日本語のアンコール関係の書籍も置いてある。値段は日本で買う方がお得。買っておいた方が良いようなものは特になかった。
    出てから気づいたが、2階の展示を鑑賞して1階へ降りて、地上階の展示案内もなく出口へ出てしまったが、王朝時代の展示を見逃したかもしれません。観た中にはクメール王の像などが欠けていたように思います。
    名品は東京で観たので、今回は観なくてもよいのですが。

    宿の運転手を利用して正午に出発予定が、運転手の到着が遅れ。20分くらい遅れるというので待ったが30分少しの遅刻。初めから30分遅れると言われたら、その辺に待機している車で行ったのですが。微妙なところ。

    初日に第3回廊へ上がるのは午後1時ころが良いと教えてもらい、逆算して正午出発だったのです。
    遅れたものはしかたがないので、はやる気持ちを抑えてアンコールワット内へ。
    たしかに参道の観光客が少なめで写真を撮りやすい。初めに第3回廊まで上がって降りてくることにします。

    どんどん進んで第3回廊の上り口を目指します。すると列がありません。そのまま来た順に札をもらって首から下げ、急傾斜のステップを上がります。前回は1時間くらい並んだのにねえ。

    一度見ているので今回は余裕があり、女神像はもとより中央祠塔内の四面の神仏像の配置、中央の祠塔が美しく見えるアングルなどにも注意を配りました。
    女神像の優美さ保存状態もいろいろで、やはり中央祠塔の四面の神仏像の両側に配されたものが指先まで表現に神経が配られ、優れています。
    あとは順に降りて見ていきました。

    第一回廊の裏側で一休み。やはり休憩しているアジア系の少女が英語を話すのでシンガポールかや?尋ねると、母親が日本語を話すのでびっくり。広州から来た一家でした。

    神殿を後にしますが、今回は参道を外れてアンコールワットが美しく見える位置を探しました。
    蓮池の手前くらいがよく写真に使われるアングルのようです。

    その向こうにラオスやタイの地方にあるような屋根があり、行ってみると現在のお寺でした。屋根の角度はラオスの寺院に似ていました。仏塔の先端にカビラ梵天王の四面の首が付いて興味深い特徴です。
    お寺の柵を塗り替えている人たちと会話しました。皆さん、年配の方はわたしのラオス語が理解できます。

    アンコールワットの次はプノン・バケンの丘です。ここは登る価値はなく、すぐに降りました。

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  • 第2日、バンテアイ・スレイとクバール・スピアン

    二日目は少し遠出してバンテアイ・スレイ寺院遺跡へ。距離があるのでトゥクトゥクでなく乗用車を出してもらいました。
    クメール遺跡の中でも知名度の高い寺院で、東アジアの大陸系、半島系の観光客が観光バスでやってきます。
    あまりに人が多いと注意力を分散させられます。

    バンテアイ・スレイの装飾は彫りが深く鮮明で、赤茶色の石の色と合わせ、東北タイのピマーイ遺跡のものと類似性を感じます。
    バンテアイ・スレイは女神像が有名なわけですが、それ以外の戸口上のまぐさ石というのでしょうか。
    この部分の描写が風化せずよく残っていて非常に優れています。
    女神像のほうはあまり近くに寄れず、遠くから見るようなふうになっていました。

    人が多かったので帰路は人のいない北側の平原と湿地に水路あるエリアを周りました。
    ここは時間帯によってボートトリップもあるようです。
    景色は良かったのですが、現地の物売りの子どもがしつこくて困りました。
    子どもたちはラオスよりはミャンマーのパガン程度の文化水準で、あまり良くありません。

    クバール・スピアンは駐車場から橋を渡ると急登が始まります。かなり大きい石がごろごろしていて、周囲は暖地性の森林です。八丈島の三原山山系の谷筋に似ています。
    南西日本の山は知らないのでたとえられませんが、屋久島もこんなかもしれません。

    とにかくどんどん登っていきますが、ちょっとした山登りです。気温が上がって暑くなりました。
    残りの距離の表示があるのですが、傾斜が急で時間がかかりその2倍くらいに感じます。
    上の方まで登れば少し楽になりますが、最後の方にも難所があります。

    遺跡自体は流れの中に石を掘ったリンガやヨニ、ビシュヌ神などの神像が残されています。
    写真はきれいに撮れます。

    文化財的な価値は知りませんが、現地の人が行楽で山に登るような雰囲気の場所ですので、短期の旅行でわざわざ時間を割いてお金をかけて来るほどの場所かどうか。

    ふだん身体を動かしてない人にはこの場所まで登るのは大変に思いました。

    自動車のチャーター代は55USDとのことですが、一人なので少し値引きしてもらいました。

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  • 退会ユーザ @*******
    17/01/26 11:25

    サンライズ&サンセットはどちらか行かれましたか?

    行かれたのであれば、どちらに行かれたかと感想を伺いたいです。

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    プノンパケンの丘

    丘の上の遺跡が展望台として有名になっていますが、丘は低くアンコールワットが密林の中に小さく見えるくらいで大したことはありません。
    ここからの眺望は西のトンレサップ湖や南のシェムリアップ市街。

    帰るときには夕陽を見るのに順番待ちの列ができました。丘を下る道で大勢の観光客とすれ違いました。

    アンコールワットの日の出を見ませんかと運転手に訊かれましたが、関心がないので断りました。

  • 訂正

    なぜか子どものころから右・左を間違えます。

    第一回廊の壁画
    (誤)西面南側のは躍動感がある。→ (正)西面北側のは躍動感がある。

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