先日、「めぐろバレエ祭り」一環として、都立大学のパーシモンホールに「夏祭りガラ」を観に行った・・・お目当ては上野水香の「ボレロ」。彼女のボレロは三回目なのだけど、二年に一回くらいしか踊らないので、なかなかお目にかかるのが難しい。ベジャールは特定のダンサーにしか「ボレロ」を踊ることを許さなかった、なんて聞くけれど、であればいつかは幻のバレエ、になってしまうのだろうか。
この「夏祭りガラ」のプログラム曰く、「全国には約4360のバレエ学校、教室があるが、内320校が目黒区を中心とする東急沿線にある。」ときた。私のような23僻地区に住んでいる人間にはまばゆい文章である。続いて「スイスのローザンヌはローザンヌ・バレエ・コンクール(これは有名)があり、ベジャール・バレエ団(これも有名)の本拠地であるが人口は13万人、それに対して目黒区の人口は27万人です。・・・・」と続く。要はこのくらいの人口でも目黒区が今後日本のバレエの中心地になることは十分可能(この祭りの実質的な主催者の東京バレエ団は目黒区にある。)である、ということを言いたいらしい。
ローザンヌもこの板ではあまりメジャーな場所ではないが、果たして目黒と似たようなところ(?)なのか、ぜひ、行ってみたいものである。ちなみに私の住んでいる僻地区は人口は目黒区の倍なのだけど・・・・何が有名なんだろう?
なんてことを思っていたら、二月のミハイロフスキーバレエ来日の時に体調不良で来れなくなったセミオノワは、9月のミラノ・スカラ座の来日時に観るぞ、と意気込んでいたら、「妊娠のため、出演が不可能になった。」という主催者からの連絡が来た。代役はシュツットガルトバレエ団の人が踊るらいのだけど、ミュンヘンで彼女を観ていて良かったとつくづく思う。バレエの場合、あの人を追っかけて、世界中をうろうろするということはあまり聞かないが、それはテニスとかと異なって、日本にいても向うからやってくるから、だと思う。が、年に二回も振られるのは余程運が悪いのか・・・。ミュンヘンに行くときに代替として考えたシュツットガルトのプリンシパルがくるのも、何かの縁かも知れない。おとなしく東京文化会館に行くしかないか・・・・