今回の旅行はそもそも「スイスのお金」が発端のため、旅行そのものの話にもなるのだけど、例えば現在のスイスの銀行は定期預金の金利を「お問い合わせください。」としているところも多く、私が行った「問題企業」では、7年未満の定期預金は作れない(=普通預金と利率が同じ。)、と言われた。いわゆるマイナス金利の影響(スイスでは政策金利-0.75%が一年以上続いている)が色々と出ているのだけど、そんな話は旅行板には関係ないので関係のある話に絞ると。・・・・
今回のチューリッヒ、バーゼル(ついに二都市目に行ってきた。・・・・)の旅行で感じたのは、クレカのPIN入力が完全に「マスト」になっていて、しかも端末がほぼ全て統一されていること。PINを入れる時はお約束で店員が顔をそむけてくれるのもほぼ統一(?)されていて、enterが緑ボタン(独語でも仏語でもなく)というのも心強い。
ZVVの自動券売機は全てクレカに対応していて、また、SBBの窓口、自販機も全てJCBが使えるというのも心強い(?)今回は「JCBが色々と有利」という体験、噂、経験談(?)を元に意識的にJCBも使ったのだけど、銀聯とまだほぼ互角くらいに戦っている、という印象。
電子マネーについては、唯一見たのが駅にあるSelectaという自販機(SBB,SNCFの駅にはどこにもありますが・・・)で、これはマスターカードのペイパスが使えるとなっている。ところが今回大失敗だったのが、自分のスマホにペイパスを仕込んでこなかった(ドコモのおサイフケータイでIDが使えれば簡単に仕込むことができる。)ため、実験できず。ネットを見ているとこの自販機はコインのやりとりについてあまり評判がよくないので、ぜひやってみたかった。
CHFのキャッシュはもちろんJCBのキャッシング。いつもは帰国後TEL、ネットで振り込み、なのだけど、今回はATMで返せるカードでやってみようということで、セブンカード(セブン銀行ATM)、VIEWカード(ビューアルッテのATM)を候補(いずれも自分の生活圏にすぐある)にしたが、よりローカル色の強い(?)「ビックカメラスイカVIEWカードJCB」を使ってみた。
私のビック~カードはまだチップの付いてないものだけど、本当にこれをクレディ・スイス(クレディセゾンではない、念のため。)のATMに入れてお金が出てくるものだろうか?と思いつつ使ってみたが、英語への切り替えもスムーズ、通信も問題なく、すぐにキャッシュが出てきた。
この日のレートが1CHF=114.047、利息に付いては個別に計算していないが、一週間にわたり計100CHFと190EURの34,994円を借りて、利息が86円。仮にCHF分が30円としても114.34。実は国際キャッシュカードが錆びついていないか確認するために(!)翌日、三井住友銀行の自分の口座から100CHF引き出したのだけど、1CHF=120.46にATM使用料が108円。二日間で大きな為替変動はなかったので、これを考えると国際キャッシュカードなどレートが悪すぎてお話にならない。・・・・もちろん、ビックカメラカードはATM使用料はなし。
JCBのキャッシングの日のセゾンカード(VISA)のレートが1CHF=116.6くらい(複数回の平均)なので、これもほぼ計算に合うレート。クレカ同士では、最終日にJCB(三菱地所)とVISA(セゾン)を両方使ったのだけど、前者が1CHF=114.821、後者が1CHF=115.86で、単純比較はできないにしろ、1円も違うというのは正直びっくりである。
要はクレカもキャッシングもとことんJCBを使いまくれ。である。また、ビューアルッテのATMも優れもので、当然のことながら、キャッシングとショッピングは別々に支払えるし、硬貨は使えないが、お釣りは硬貨で戻ってくる。
スーパーはミグロとコープしか入らなかったが(実は他にもいくつかスーパーがあるみたいだが、スイス人はどこに行ってもミグロとコープしかスーパーがないことに疑問を持たないのだろうか?)寿司等の日本食が普通においてるのにはびっくり。さらに、ミグロで売っていたおにぎり(日本のコンビニのおにぎりと全く同じ)一個3.8CHFにはびっくりした。誰があんなものを買うのか・・・私が毎日食べている玉子屋の弁当とほぼ同じ値段である。物価高に涙した話はまた別個書こうと思うが・・・・ちなみに問題企業との取引は紆余曲折があったものの引き続き続けることになり、これからもスイスとスイスフランの動向には一喜一憂することとなった。