イギリスの歴史を学ぶのに適した書があれば教えて下さい。

皆様、ありがとうございました。

ご紹介いただいた文献は、まず図書館にて借りて読めるよう、予約をしました。
他にも楽しい、興味深い書物はあるかと存じますが
これ以上教えていただいても、行く前に読み切れない可能性があります。
そうなると、せっかく教えていただいたのに申し訳ないこととなってしまうので、このあたりで締め切らせていただくことといたしたく。

ありがとうございました。

階級本

王室歴史云々本は様々に在りますが、色々読んでいるとゴシップ誌を彷彿とさせ、アホらしくなってきて、どの立場から書いているかでその読み解きが違い、正直あまりお勧めというものはありません。

イギリスのもう一つの世界である階級制度について、面白い本がありますので、飛行機の中でさくっと読むのには適していると思い、お勧めします。

『階級にとりつかれた人びと―英国ミドル・クラスの生活と意見 』(中公新書)2001/5新井 潤美氏著書です。
同じ方による『不機嫌なメアリー・ポピンズ』という著書もありますが、それより前に書かれ、内容もしっかりしているのに飽きさせず、階級というものに支配された英国のもう一つの世界を知る事が出来ます。

王室→貴族→ジェントリー→中流の上→中流の中→中流の下→下層…と、その細やかなブロック分け、家やメイドの有無、持ち物や装い、言葉で全てが分けられるという世界があることに驚かされます。
それを読んだ上で、トマス・ハーディーや、ジェーンオースティンなど、その当時の階級がベースで書かれている小説家の作品を読むと、イギリスという国が良くわかります。

イギリスは紳士の国じゃない！

イギリス国旗が白地に赤十字の地域のド田舎もんが、好き勝手放題、王様も女クセの悪いのばかり。カトリックで王様が政略結婚させられ、女として飽きてしまった皇太后と離婚できない、それじゃと、家来に強姦させ、不倫ということで牢獄送りした王様。そのカトリックも離婚認めないのら絶縁、イギリス国教会に名前を変えて離婚OKにした王様。エリザベス女王があまりにも乱れきった男女関係に嘆き、紳士の国へと変換成功も上辺だけで、自分の息子もコントールできず。

こんな王室の出来事歴史を知っていれば、イギリスの紳士の国という虚像の裏側からも観察でき、より親しみが湧いてきますね。
イギリス留学中に、金がない、気候が寒すぎる、町に大学以外何もない退屈から、図書館でこんな裏歴史の本ばっかり読んでいました。お陰で、上辺のイギリス歴史も関連させて、急に理解できるようになりました。残念ながら、日本語では読んだことなしです。

紳士の国という虚像

虚像なんですか…

たとえばヘンリー８世を考えたら、まあそうかもですね(笑)
でも、確かに
＞より親しみが湧いてきます

あの時代に、バチカンを袖にして英国国教会を作るとは
いかに「自己都合」とはいえ、すごいなぁと思いますし。
ただ、自分の身内があのタイプだときっとイヤだろうなあ。

周辺国(属国）アイルランド　スコットランドの歴史

を読むとイングランドの逆の立場からみられて面白いです。

私（ポチ）はアメリカ国籍でカリフォルニアに40年位住んでいるので、イギリス史はたいてい英語で読みますが、
アントニアフレイザーのスコットランドのメアリーの本は確か日本語でも出てたと思います。　とっても印象に残ってます。

http://goo.gl/7EwLMB

アイルランド史関係の本もたぶんいろいろ日本語でも出てると思います。　昔アイルランドから来たという学生にアイルランドでのクロムウェルについての評価を聞いたことがあるのですがそれはすごいものでした。

イギリスの歴史と美術

MONARCHY WITH DAVID STARKEY BBC

SEVEN AGES OF BRITAIN BBC

は　いかがでしょう？

歴史関係の本ならば

西洋史関係の本なら圧倒的シェアを誇るのが山川出版社です（ほら、高校教科書でも使ったでしょう、『詳説世界史』なんか）。そこのHPで検索してみましょう。
といっても星の数程あるから探しにくいかと思いますので、一番の定番は、シリーズものの一つですが『世界各国史・イギリス史』でしょうか。あと『世界史リブレット』シリーズから探すとか。
近代史ならなんと言っても川北稔先生の本を読んでみて下さい。色々専門書を書かれていますが、一般書としても面白く読めます。
中野京子先生はイギリス史の方ではないのでどうでしょうかね・・・。
なお、案外シェイクスピアの史劇を読んでも面白いと思います。

趣味嗜好が違うが。。。

王朝や王室の歴史からロンドンにアプローチするのもいいと思うが、
自分は街並みの移り変わり、変容、成り立ちに興味がある。

「歴史発見！ロンドン案内 (洋泉社新書ｙ) 」
「写真で見る ヴィクトリア朝ロンドンの都市と生活（原書房）」

上は軽く読めるし、現地に持って行っても良い。
下は100年前のロンドンをビジュアルで体験できて内容も濃い。
行く前も帰ってきてからも楽しめる。