先週末、10時過ぎにとある新宿の松屋に入った時のこと。私はとりあえずカレーでも食べようと入ったのだけど、すぐ後ろの30代前後の三人組、広東語をしゃべっている。券売機を中文にして(北京語表示の方が英語表示よりわかるんですかね。)それぞれが券を買っているみたい。私の隣から三人が並んだ。しばらくすると運ばれてきたのが、焼魚の朝食、目玉焼きの朝食・・・・牛丼、ではなくて、あの日本ちっくな朝食を食べるのね。私はえらく感心した。
というのも、私が初めて香港に行ったのが20年前。それからしばらくの間は、香港(=チムシャツォイ)での朝食はホテルで食べるか、北京道のマックだった。北京道マックは世界で最も多国籍な客のいるところと今でも思っているが、マックの朝食セットとサウスチャイナ~を持ち込んで、片づけようとするおばさんと戦いながら、今日の一日をどうするか考えるのが、いつもの日課であった。
それが香港人の朝食、近所の茶餐廳に入って、マカロニスープやら油菜やらのセットを頼んで、持ちこんだ蘋果日報を眺めるようになったのはここ数年くらい。ただの食わずもの嫌いであったのだけど、新宿のお兄さんたちみたいに、日本に何度も来ているようには見えないのに、日本人でさえあまり食べてないであろう「牛丼やの朝食セット」を食べているというのは、ただただ、すごいなあ、と感心してしまう。
ということで、久しぶりに香港に行きたくなってきた。