初キューバ

崩壊寸前の社会主義国家ですよ

インターネットは有線のが大きなホテルのロビー横にあるだけ。クレジット・カード、なんじゃい！です。上級国家公務員の給料が月に２４ドル、普通労働者の給料が７ドルなので、普通の家庭でPCなんか買えるはずがないでしょう。それに、頻繫な停電で各家庭には灯油のランターンが常備です。生活最低必需品も不足の不足。コンビニみたいなところに入っても、商品が申し訳ない程度にならんでいるだけです。

キューバの経済も崩壊寸前で、いかに外貨を稼ぐかで観光客誘致ですが、逆にこれが、観光従事者との収入の桁はずれの格差に。

それで、物価が安いかと言えば、外国人にはかなり高いです。相部屋のドミでも２５ドル。食事代も桁外れの先進国並み。もっとも、交渉すれば、アスピリンの錠剤一瓶の物々交換で食事にはありつけますが。

気候も年がら年中暑いのを通りこした暑さ。扇風機でもあれば、それこそ天国です。しかも、訪問される時期は、一年中で一番暑い真夏の真夏。これまたバカ高い外国人専用ホテルや、外国人専用送迎バスは、冷房完備ですが。

国内移動も十分な時間を考慮に。長距離バスもディーゼル燃料不足で運休だらけ、バスもメキシコで１０年ほど走りまくって廃車になったバスなので、見かけはそれほど古くはなくとも、故障だらけ。TVが天井からぶら下がっているのを見ると、懐かしくはなりますが。地方にいっても、出発日の前々日にはハバナに戻られることを。

それから、ちょっとスペイン語ができ独身であれば、男女・年齢に関わらず、強烈にナンパしてきます。わたしのような６０歳半ばの爺さんにまで、２０歳そこそこの若くて美人のコから、結婚して島から連れ出して、って毎日のように。親戚の５０歳手前のかなり身体がくたびれた姪、結婚承認に３０００ドル払い、さらに４５０ドルのキューバパスポートを取ってあげて２３歳のを連れて帰ってきましたが。相手はキューバ国立舞踊団（バレー）の踊り子の男です。

ボロ車を見て、外装の壁がかなりくたびれた建物を見るのも、日本にはない情景なので、面白いかとは存じますが。それから、キューバ人（社会主義の国の人はほどんどですが）、話す声がでかすぎ、１週間ほどいると頭が痛くなってきます。ちょうど、その頃に離島でちょうどいい期間です。バカみたいに３週間もいたので、メキシコに着いたときは天国に戻った気分になりました。

出国検査は出国税を払うだけ（３０ドルほど）です。