ヴィースバーデン6時台の電車で出発して、マインツで乗り換え、一路ケルンへ。乗って気付いたのだけど、昨日乗った列車IC2310と同じ列車である。なのに今日は予約で一杯。たまたま今日は予約していたので、先に座っていた女の子を押しのけて(?)、座る。(列車については後述)今日の指定席はライン川側なので、退屈な川でも見ているしかない。弾丸の場合、毎日、六時、七時台の電車に乗らざるを得ず、朝食をゆっくり食べられないのが難点。ケルンには9時過ぎに着くが、ケルン・ボン空港からのベルリン行が12:25発なので、今回は初めての空港、航空会社のため、一時間前には空港には着いておきたかった。となると、ケルン発が11時。食事時間は一時間半くらいか・・・・
ケルンに着いたら、かの「全自動コインロッカー」(後述)に預けるのに若干手間取り、9時20分くらいに駅を出たろうか。目指すはどんなガイドにも出ているレストラン「Frueh am Dom」である。大聖堂の正面を横切り、Hohe Str.を少し歩くと、am Hofというそれを横切る通りがあり、左に曲がってすぐ・・・かなり古めかしい、入りにくそうなたたずまいである。
重いドアを開けると・・・中も重厚な感じである。そこそこ広いが人はほとんどいない。一人と言うと、すぐに席に案内され、メニューを渡された。私がここにした最大の理由は、ガイドを見る限り九時に開いているお店はここだけだったからである。メニューもドイツ語の下に簡単に英語の説明が書いてるパターンで、これが一番望ましい。ドイツ語の「食事名」(?)が英語で対照できるし、外人もドイツ人も同じメニューなので、外人向けメニューに誘導されることもない。
ところがよく見ると、まだ朝食メニューで、卵が2つか3つかとか、イモがついてるかどうかとか、ベーコンを付けるかだの、これよりは日本の牛丼屋の朝メニューの方が絶対バリエーションがあるような、しょぼいメニューばかりである。といっても、夜に来れない弾丸は進むのみ、仕方ない。食事はいいから、それよりもケルシュビールである。・・・お店と同名の「フリュ」を頼んだ。ところがここで衝撃が走った。
何とビールは10時から、という。用意はできているじゃないの、じゃあ、ワインはどうか?と聞くと、アルコールは10時からだ、という。アルコールフリーの「フリュ」(何でこんなものがあるのか知らないが)があるので、それはどうか?と食い下がったが、それも10時まではだめ、とのこと。何のためにケルンに来たのか・・・と目の前が真っ暗になったが、よく考えると10時まであと15分。ウエイターも私の落胆ぶりが分かったらしく、あと少しだ、と時計を指してくれる。とりあえず、コーヒーとバンとチーズのセットという陳腐なオーダーになった。
57分くらいに確認にきてくれて、59分くらいには一杯目を持ってきてくれた。200CCの小さなグラスで飲むケルシュビールは・・・おいしいのだけど、やはりビールはジョッキか大グラスで飲むものだと思う人が多いのではないか・・・時間的に中途半端になり、結局、3杯、600CC飲んでお勘定。13.1ユーロ。ウエイターのおじさんに心配させたこともあり、15ユーロ払って出た。
ミュンヘンのホフブロイハウスでもそうだったのだが、朝食メニューというのは、ビールを延々と飲むようには作られてないので、やはり昼以降のメインディッシュの出る時間に行くべきと反省。また、このお店(他は知らないが)のビールは10時からしか出ないことは、要注意である。・・・帰りの大聖堂前は、中国人のカメラマンでいっぱいであった。
11時頃の電車でケルン・ボン空港に行き(飛行機も後述)検査を終えたところに売店があった。何とこの「フリュ」の瓶ビール、缶ビールを発見。何だ、そんなものなのか・・とちょっとがっかり。ついでにワインを見ていると、もっとびっくりでモンラッシェが置いてある。セラーでなくぼんぼんぼんと店頭に置かれたモンラッシェは初めて見た。値段もそこそこだし、ドイツワインがどうだこうだを捨て去って(?)買っていこうかと思ったが、東京までの道中を考えて思いとどまった。もちろん、ミュンヘン空港にこんなセンスのもの(?)は置いてないことは自明だったのだけど・・・やっぱりなかった。ちょっぴり不思議なケルン・ボン空港である。