少し前の朝日新聞の日曜版に、誰だったか有名な旅行作家のエッセイで、世の中で一番おいしい肉は何か、というのがあり、その中で日本人は牛肉が一番おいしいと思っているが、鹿のほうがおいしい、という話が出ていて(ちなみにそのエッセイで一番おいしかったというのは、カリブーかあざらしだったが、それは普通に手に入らない(?)ので、ここでは触れないけど。)それはなかなか正しいのでは、と思っている。
鹿は去年、長野県のとあるワイン催しで「ステーキ」の形で初めて食べたのだけど、おいしくてびっくり。今まで、酒のつまみみたいな形では食べたことがあったが、少なくても長野産鹿はメインディッシュとしても十分いけるのね。と感心。
先月、別の長野の催しで、エゾシカのカットステーキ、というのがビュッフェ形式で出てきて、これもまあ、今までこれほど鹿を食べたことはない、というくらいたくさんいただきました。北海道で取れたばっかり、というのを持ってきたとのことで、これも牛より柔らかくておいしい。とにかくくさみがない。エゾシカといわゆるニホンシカの違い、というのは食べてて分からない(?)のだけど、増えすぎて駆除に困っている、というのであれば、とにかく食べよう、という訳にはいかないのだろうか。
先週、今年最後の「ジビエ」をやはり長野(超私見だけど、この分野は長野と北海道が一番進んでいると思う)のとある催しでいただきました。その時はオール長野産で、カモ、キジ、熊(!)、いのしし、そして鹿がメインディッシュで、いらっしゃらないのはウサギくらい。よくまあこれだけ揃えられるものだと、そちらに感心しました。そして鹿ももちろんおいしかったです。
円安が進むと、食材はもちろん、ワインも今迄みたいに3桁の値段で買えるようなことはなくなると思うし、ワインと並行して、ジビエ分野の国産化も進めればいいと思うのだけど・・・・別件で、先日警察の銃管轄の人の話を聞くことがあったのだけど、やはりハンターの減少、高齢化が進んでいるとのことで、できればたくさん猟銃を持たせたい(とまでは言ってなかったけど)ので、きちんと手続きを踏んで猟銃を保有する人の増加を望んでいる、みたいな話があって、どこでも高齢化は深刻なのね、というところ。もっとも、ジビエ用の獲物は銃を使わず罠で取った方がいいとか、いろんな説があるので、その土地のレストランのシェフの「そのお肉の仕入れに至るまでのうんちく」を聞くのも案外おもしろい。メイン(?)の日本のワインのことはまた別途・・・おやすみなさい。