レポート

目覚まし時計の使えない空港ホテル

公開日 : 2012年05月01日
最終更新 :

 ひととき流行った(流行りかかった)「高級カプセルホテル(?)」として話題になった「ナインアワーズ」と「ファーストキャビン」ですが、このうち「ナインアワーズ」には泊まったものの、カプセルホテルとしては散々・・・その後、お店が増えていないところを見ても、やっぱり、いまいちなんだろうな。と思っていましたが、もう片方の「ファーストキャビン」が東京に進出・・・してきたので、泊まってみました。

 何も羽田空港に入らなくてもよかろうに・・・と思いつつ、うろうろしながら第一ターミナルに着いたのが19時前、今回は蒲田からバスで来たので、やはり楽。です。フロアを一つ降りて、到着ロビーへ。北ウイングと南ウイングの間で分かりやすいし、場所的には最高に近い。のですが・・・・。

 ナインアワーズと同じで、苛立つ系のカプセルホテル。・・・・チェックイン時にロッカーは?と聞くと、特にないとのこと。後で見ると確かに小さな「更衣室」があるものの、誰も使っている雰囲気ではなく、基本的には「自分のカプセルのところ」で着替えよ。とのこと。しかも、鍵のかかる「荷物入れ」がせいぜいビジネスバッグが入る程度の大きさのものがカプセル内にある。というもので、大きな荷物・・・ボストンバッグ一つ程度でも・・・は最初からロビーに預けるしかない。

 カプセルホテルのいいところは、一旦チェックインして着替えると、素足でうろうろできるところ、と思うのですけど、何しろ「高級」なので、紙スリッパをはかせます。こんなの履いて風呂場に行くと一体どうなるんだろう。と思っていたら、案の定、風呂場のスリッパ入れは見分けのつかない「紙スリッパ」で一杯。そして、私がはいてきたスリッパは誰かに持っていかれ、その時間の最後に上がった私には誰のか分からない紙スリッパが残されている。・・・・トイレも線がひかれていて、そこから先はトイレスリッパに履き替えろ。とのことみたいですが、そんなのを守っている人はいないし・・・・ばっちい。・・・・

 風呂場はちゃんとしていて、これだけが唯一評価出来る点か・・・しかし、二度風呂に入ろうと思えば、フロントで改めてタオルをもらう必要があり、はぶらしも一本しかくれず、剃刀は有料・・・カプセルホテルのあのノリを期待していくと、ストレスがたまります。

 フロントの横にラウンジがあり、そこのWiFIはきちんとつながり、これも合格・・・が、このラウンジ、着替えた後に来てもいい。と言われたけど、あの格好で出入りしていいものか・・・私が観る限りでは着替える前の格好の人しか見なかったけど。

 極めつけはカプセル。テレビは・・・ビデオはエッチも普通も何もなし。これはいいのだけど、きょうび、BSが入らず、地上波だけしか映らないテレビはいかがなものか・・・しかも、ロビーで密閉式のヘッドホンを渡され、これを付けて見よ。とのこと。密閉式のヘッドホンを付けて、ねっころがれるだろうか?

 びっくりしたのは、時計自体がついてないのと、当然目覚まし機能もついてない。さらに持っていたとしても「目覚まし時計は他のお客のご迷惑になるので使用しないでください。」ここで怒りは絶頂に・・・前泊で使う空港ホテルで目覚ましを使うな。とか、ばかもほどほどしろよ。・・・・・そりゃ、振動式腕時計をつけるとか、携帯の目覚まし機能にイヤホンを付けて寝るとか方法はあるが、そんな道具はみんなが持ってる訳じゃないし、だいたい、カプセルホテルで周りの客を起こしたところで、何が一体迷惑なのか?私は必要なかったから聞かなかったけど、フロントでウエイクアップコールを頼めるのかどうか・・・頼めるんでしょうね。きっと。

 前泊のお客はもちろんのこと、後泊のお客だってなにもカプセル内でゆっくりしようなどという客がいるはずがなく、すぐに仕事に向かうか、早く家に帰りたい。・・はずである。私が過去泊まったカプセルでは、チェックアウトの1時間前に大音響の音楽と館内放送で全員起こす。というところもあったが、まだ、そっちの方がはるかに合理的、と思う。

 ということで、確かにドアを出るとすぐに空港のロビーというのは、東急ホテルと同様に気持ちは楽だけどこんなカプセルに5000円も出すならば、シャトルバスの付いた蒲田~大鳥居間にあるビジネスホテルに泊まる方がよっぽどいい。・・・というのが私の結論。または2時間2000円払って大浴場を利用する。くらいならばいいかも知れないけど。

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