トホホなイギリス旅行(2)

3.バスはそっけない
YorkshireのMaltonで路線バス(ムーアバス)を待っていた。事前にネット↓で調べたところ、「駅前にバスターミナルがあり、その中の3番乗り場に発着する」とのことだった。
http://www.yorkshiretravel.net/welcome.do
確かに駅前通りの反対側に小さなバスターミナルがあり、ネットで得た情報のとおりに待っていた。「本当にここで待っていてよいのだろうか」という一抹の不安はあった。
バスは駅前通りをon timeでやってきた。駅前に止まった。2、3人乗客を降ろすとそのまま走り去っていった。バスターミナルには寄らずに。「んっ!?」置いてきぼりを食らった。ついていないことに不安が当たってしまった。つぎのバスは1時間後なので、やむなくタクシーを利用した。

4.列車がない(1)
北部イングランドの田舎(Darlington郊外)にある博物館に行った帰りに無人駅で列車を待っていた。トーマスクック時刻表には載っていないBishop Aucklandへの支線である。発車時刻の10分ほど前に、駅にアナウンスが流れる。“…Cancel…”突然の運休だ。代替バス等はださないようだ。つぎの列車は約2時間後だが、これが確実に運転されるという保障はない。「どうしよう。」一瞬目の前が真っ暗になる。気を取り直し、路線バスがあるらしいので、街の中心方面に向かって歩き出す。15分ほど歩き回ってバス停をみつけた。バスは1時間に1本の運行で、つぎは40分後。次の次が終バス。流しのタクシーはないし、携帯電話は持っていないし公衆電話もないのでタクシーを呼ぶ手段もない。人はほとんど歩いていない。ときおり車が走り去るだけのさびしい街である。バスを待つしかない。8月とはいえ夕方の風は冷たく、身も心も冷え切った。定刻になってもバスは来ない。不安が増してくる…。
定刻より10分ほど遅れてバスはやってきた。助かった。日曜日にはバスは運休だ。もし日曜日だったらどうしたであろうか。
それにしても2時間に1本程度しかない列車を平気で突然運休するとはどういう神経だろうか。無人駅にもアナウンスがあっただけでもましと考えるのか。イギリスの常識なのだろうか。

5.列車がない(2)
OxenholmからLancasterへ行こうと思い、Oxenholm駅で列車を待っていた。およそ10分後に列車がある。ところが、電光表示板を見ていると、停車駅にLancasterがない。つぎの停車駅はその先のPreston。手元にあるトーマスクック時刻表ではLancasterに停車することになっている。駅に貼り出してある時刻表を見るとLancaster行き列車の項では、この列車が塗りつぶされている。要は「この列車ではLancasterに行けない」という意味だ。Oxenholm-Lancaster-Prestonは1本の線のはず。福井-金沢-富山の特急が金沢を通過するようなものだ。「これはどうしたことだ?」と首をひねっていたところ、案内放送があり、“Sorry、つぎの列車は工事のため9月○日までLancasterは通過します”。ドイツだったら代行バスを運転し、利便を図ってくれたであろう。ドイツでは代行バスの経験が何回かある。つぎの列車は1時間後で、そこまで待つ価値もないと思ったのでLancaster行きはやめた。

トホホなイギリス旅行(3)に続く

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    6.列車がない(3)
    Glasgowには東海岸線でやってきたので、帰路は西海岸線を行こうと思い、土曜日朝6時頃にGlasgow Central駅に行った。西海岸線の列車はサービスがよく評判の高いVirgin Train↓である。
    http://www.virgintrains.co.uk/travellingwithus

    6時10分発に乗るつもりだった。ところが入線しているはずの列車がいない。駅の電光表示板をみても当該列車はない。どうやら運休のようである。すでに「列車がない」を短期間に2回経験しているので驚かない。
    この時期の日曜日、Virgin Trainは工事のためにほぼ全面運休ということは知っていたが、土曜日のGlasgow発が運休とは知らなかった。駅にはVirgin Trainについての案内はなにもない。他社(First Scot)の列車が一部運休や時刻変更がある旨のポスター掲示があっただけである。この時期、工事運休が多いようなので、ネットでよく調べておかないと危ないと痛感した。

    結局、仕方なく40分後にでる往路と同じ東海岸線経由のNational expressの列車に乗った。Brit Rail pass使用なのでこのような融通がきく。

    Virgin Trainには別の機会に乗った。1等車を利用したが、噂どおりの列車であった。とりわけ無料の食事サービスがとても良かった。イギリスの鉄道の中では断トツ。

    7.飛行機が飛ばない
    JAL402便で帰国した。出発が2時間遅れた。
    夕方6時頃ヒースロー空港ではスコールのような雨が降っていた。「ヨーロッパでもアジアのような降り方をするんだ」とのん気にラウンジの窓から見ていた。出発時間の7時には小降りになっていた。
    定刻とおりボーディングとなったが、機内で2時間待機となった。ほとんど無風状態で雨は小降りでも飛べないものなのか。となりに駐機しているサウジエアやSASも待機している。理由はこの状態でも「天候不良」。これにより成田からの別切りの国内線の予約がパぁになった。



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