11月13日のストについて

11月13日(火)14時の情報(時刻は現地時間)

本日の動き
組合の一つCGTの代表団と、労働大臣Xavier Bertrandが、会談することで合意。
(予定は、13日16時半)
その他の動きはない。あと数時間で、スト突入。
http://fr.news.yahoo.com/rtrs/20071113/tts-france-retraites-greve-bertrand-ca02f96_3.html

1) 国鉄の幹線で運転される列車の一覧から
(再掲)http://www.infolignes.com/rubrique_n.php3?id_rubrique=4
運転列車の傾向
　パリと地方主要都市を結ぶTGVは、日に何本か運転する。
　昼間の国際列車は、運転する。(ドイツ、スイス、イタリア、他など)
　夜行の国際列車は運休。(アルテシア・ナイトなど)
　地方同士を結ぶTGVや、在来線特急corailは原則運休。
　(Paris発のcorailは一部例外有り)

2) RATP(パリ市交通局)
サイトを開くと、先頭に、運行状況が示される。　http://www.ratp.fr/
現在は、14日のスト時の予告を表示
・地下鉄
　1号線・・・4分の1程度の本数で運転
　14号線・・通常運転
　他の路線・・ほとんど運休
・RER
　RER-A・・・ほとんど運休
　RER-B・・・完全運休
　(RERのCやDは、国鉄管轄。運行予定は、
　http://www.abcdtrains.com/asp/initArretDep.asp
　に、駅名を入れると調べられる。)

14日、ニースの場合

朝は、5本、午後から夜には7本走るようですね。
グラースや、タンド方面は運行ゼロ。

経験上、これはスト時の標準的な状況だと思います。

12日(月)14時時点での情報

交渉等の動きはなし。
自陣営の意見や相手の主張の矛盾点を突いた発表をする程度。

国鉄側の発表では、12日17時から、スト時の時刻表を、インターネット上で
及び、主な駅に表示するということだ。
また、列車の運転率は、30%程度を目標にしたいという発表があった。
(路線によって違うだろうし、幹線は多少動くが、ローカル線は一日1～2本
　程度かも知れないですね。)
学校へ通う生徒のための列車は運転し、各学校へ時刻表を配布するそうだ。

大学の自治に関する法律に対抗してデモ等をしている学生の全国連絡会は、
政府に対抗する力を集中するために、国鉄のストに呼応して、
13日から14日にかけてに国鉄駅を封鎖しようと呼びかけている。

http://fr.news.yahoo.com/afp/20071112/tts-trn-soc-dos-bud-c1b2fc3_1.html
http://info.france2.fr/france/36051299-fr.php

1995年には、かなり長いストがあったようです。
記述の中で、「1995年のような長いストになった場合には、、、、」などという
表現が、時々出てきます。

今は、交渉の話も出ていないので、このままスト突入のようですね。

現地時間11日(日曜)正午過ぎ時点での情報

情勢は、この土、日で変化なし。
http://fr.news.yahoo.com/afp/20071111/tpl-france-social-greves-prev-ee974b3_1.html
http://info.france2.fr/france/36051299-fr.php

ストの論点を少しばかり。

鉄道の従事者は、これまで満額の年金をもらうには、加入期間が37.5年でよかった。
しかし、今回のサルコジ改革で、他の労働者が40年になっているのに比べると、
優遇されているので、40年に合わせようというものである。
そこで、組合が反発した。

ストに参加しないと表明していたFgaacという組合は、期間40年を呑む代わりに、
50歳からの賃金を1%上げる条件で、国鉄経営者と妥結した。

スト参加の組合の一つは、政府と労使、三者の会談を提案したが、
労働大臣は、これを拒否した。
理由は、政府の案は、公平で、公正であり、妥協の余地はない、と言うものである。
国鉄経営者側から改めて水を向けられたこの組合は、
金を出せば、ストを見送っても良いと言っているが、交渉の糸口は見つかっていない。
(組合側の要求の%が大きい)

また、他の組合は、国鉄経営者側のやり方に、
組合の切り崩しを図っていると、非難している。

世論調査では、フランス人の65%程度が、組合側の意見に賛成できないとの結果のようである。

と、まあ、こんな状態のようです。
私の感じでは、組合側は、40年を呑まざるを得ない感じですが、
その代わりに、賃金を上げる交渉に移っていくのか、と思います。
それとも、百戦錬磨のフランスの組合は、年限を延ばさないことを勝ち取るのでしょうか。

12、13日の二日間で、解決とはならないでしょうから、何日かのストの間に、
妥協点を探る動きになるだろうと思います。
(どこの国も、既得権をなくするのには、大きな摩擦が発生しますね。)

ギブアップ報告

いろいろ情報提供ありがとうございました。

諸情報を検討の結果、自分が高齢であること、一人旅であること、
今回の旅がパリから鉄道を乗り継ぎながらサンレモに至り、
ニースから帰って来る計画であったこと、そう度々旅行が出来る身分でもないことなどから、もう少し落ち着いた時に行くことにしました。

組合が本気になった95年のストのときは、全くストのことを知らずにパリに行きメリデアンエトワールに泊まりましたが、連日徒歩での市内観光を余儀なくされ、帰国時は空港まで行けるのか心配という経験をしました。
今回はそれほど酷くはならないと思いますが、体力なども考え延期します。

Re: ギブアップ報告

質問内容は多岐にわたっていて、
私にも参考になる良い回答が多かったのに、残念なことでした。
ご無理なさらないのは賢明な判断ですね。

4月の中旬頃が狙い目でしょうか　?
私なら、貴殿の逆コースになりますが、
日本からミラノ IN/OUT で、鉄路で春のリビエラを目指して、
最終的にパリまで行き、パリから格安フライトでミラノに戻る
ルートの旅程を計画します。
ミラノ IN、パリ OUT のオープン・ジョーが安ければ、それも良し。

『花のリビエラ』ということでサンレモに行けるチャンスです。

次回の旅を楽しみましょう。

現地時間11日(金)深夜までの情報

France 2　のサイト
http://info.france2.fr/france/36051299-fr.php
から主なものをかいつまんで以下に記します。

1) 国鉄、RATP(パリ市交通局)の組合
スト表明をしている組合の半分以上は、スト全体を盛り上げることを目論んで、
20日の公務員のストに合流出来るように、出来れば11月20日まで
ストを続けたいと言っているそうである。

RATPの一部の組合
14日だけの24時間ストを予定している組合もある。
(2組合。RATPは、必ずしも足並みは一致していない)

2) その他の業種
電力
14日にスト、ただし、停電があるのは、計画した一部の供給先になる予定

公務員、教育関係、郵便、フランステレコム(電話)
11月20日スト

パリ　オペラ座従業員
11月14日と22日スト　(22日は一部の組合)

銀行(Crédit lyonnais　など、 Crédit Agricole系の銀行)
11月22日スト

裁判所勤務者
11月29日スト　及び当日デモ実施


3) SNCFの特定の列車の運行を調べるサイト
http://www.voyages-sncf.com/trafic/gl/fr_perturbations_gl.html
左端、紫色の小枠の中に Suivez votre train 、、、
と書いてあるところをクリックして、
列車時刻、列車番号等を入れると、運行状況が表示されます。
(ただし、デモによる場合は、たぶん当日でないと、正確な情報は出ないものと思います。)

RATP (パリ市交通局) 組合の動き

RATPの8組合の内、6組合が既にストを表明(ほとんどの組合は13日20時から)、
態度保留だった2組合の内の1組合も、14日のストに参加すると表明。(9日発表)
残りの1組合は所属人数が少ないようなので、ほぼ全ての組合が参加と言える状態。

従って、14日(水)は、パリでは地下鉄、バス、空港からのRATP運営のロワシーバス等、
ストになる見込み。
http://fr.news.yahoo.com/afp/20071109/tts-social-retraite-gouvernement-transpo-c1b2fc3.html

RATPの組合で、最初からストを表明している2つの組合は、
14日～16日までストを継続すると表明している。
http://fr.news.yahoo.com/rtrs/20071108/tts-france-retraites-ratp-ca02f96.html

エネルギー関連の組合も、14日のストに同調するとの発表。
(こちらの影響は分かりません。)

国鉄組合については、以前の報道から変化なし。(予定通りスト)

政府の年金に関する最新の提示案の内容は、
基本的な部分で何も譲歩していない、との内容だそうで、
スト必至の流れになっています。

20日も

20日も、全土で公務員か何かのストだとか?