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05/07/28 03:31

おっさんひとり,イタリア Caldo Caldo 見聞録 その7の1

【七日目,07/05(火)】 Palermo ---> Napoli
 
 宿に荷物を預け,昨年に続き現代美術館 Galleria modena Restivo へ。昨年,観られなかった
ジャコモ・グロッソの『 Sorpresa 』がきょうは拝めたー。手の間から魅惑的なまなざし。ウットリ。
さらに昨年も聞いたが要領を得なかった明治期に当地へ留学生として渡り,Ereonora Ragusa と改名し,
洋画家として彫刻家の夫,Vincenzo と当時の美術指導をした"清原 玉"の事を尋ねる。

 係員が3人ほど応対してくれ,かつてここで開かれた展示の図録や絵葉書を探してくれ,そのときに初めて
現在,展示してある Vincenzo 作の彼女の石膏像が後世に補修されたことや作品のほとんどが
個人所蔵であることなどが判明。それにしても現在と違う行き来のしにくかった時代,今も展示の
着物姿の金髪女性が湖畔でたわむれる彼女の油絵『 Passaggio Giapponese 』を,どんな心境で
仕上げていたのか。裕福な家に育ち生活の心配もない彼女。ここや日本の東京芸大にある彼女像も
現代から見ても美人で,日本から言葉や往来も船のみの不便な地での先進に頭が下がる。

 おかしな興奮状態のまま,歩き方ガイドには閉鎖中とあり,事実,昨年も閉鎖中だったサン・チータに
向かう。カッペラ・サン・チータで聞けば開館しているとのこと。とりあえず,そこの係の案内で
カッペラ内と地下のクリプタを『個人ガイド』をしてくださり,さらに2000年に前法皇が見えたときの
ピエタ像の写真までいただく。
 横手のサン・チータ祈祷堂と近くのサン・ドメニコ祈祷堂は共通券で入場再開。
 
◆ Rosario in Santa Cita e Rosario in San Domenico ,共通券 2.50 ユーロ。
 9時から13時まで。月~土。撮影不可。
 
 どちらもきれいに修復され,スタッコの天才,『漆喰のパガニーニ』と称されるセルポッタの作品が
蘇っています。セルポッタ繋がりでサン・フランチェスコ・ダッシジ教会のそれも再会したく見てきました。

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