子供は犬未満

という言葉をお聞きになったことはありませんか?

フランス、特にパリでは、「レストラン」で犬連れの食事客は見かけても子連れの客は見ないのは確かです。おとなしく食卓の下に寝そべっている犬よりも、耳障りな子供の声の方が迷惑とも言えます。おとなしくしていたとしても、「レストラン」というある種特別な空間へ、大した店でなくとも、気張って&めかし込んでやってくる人たちにとっては、存在自体が気になります。

子供にしても、夜は早くても7時、だいたい7時半から始まる「レストラン」での、前菜・主菜・デザートと続く2時間くらいかけての食事は苦痛でしょう。皿と皿の間、空白の時間の埋め方も難しいし、しかも観光した後なら。

高級「レストラン」のランチなら子連れ(当時幼稚園から小学校低学年)で通っていた人を知っています。高級なところほど子供のあしらいが上手ともいいます。ただ、こういったところでは、2時間では済まないでしょう。

「レストラン」に拘らなければ子連れで違和感なく食事を摂れる店は少なくありません。外食する店を「レストラン」と一括りにされたのでしょうが、「レストラン」、「ビストロ」、「ブラッスリー」、「カフェ」など様々な業態(区別は曖昧ですが)があり、このうち後二者であれば大丈夫です。

こういった店は、昼夜ノンストップ営業なので、早い時間に食事を始めることも出来ますし、「レストラン」と違って一皿、二皿で済ませることも可能です。

オペラ座近くのLA TAVERNE (24 Boulevard des Italiens 75009 PARIS)では子供が2,3歳の頃から食事をしたことがあります。

シャンゼリゼ近くのLe Boeuf sur le toitでは、土日は、大人一人に対して子供一人がただになる(但し子供メニュー)というのもあります。

FLOグループ:
http://www.flobrasseries.com/brasseries/

La Taverneを含むLes Freres Blancグループ:
http://www.blanc.net/commun/autresres.htm

ブラッスリーでは、伝統的なフランス料理を食べられます。

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1件のコメント

  • Re: 子供は犬未満

    トベロラカシさん、ありがとうございます。
    とっても勉強になりました。
    そう、外食するところ=「レストラン」と書いてしまいました。
    日本じゃないんだから、いっしょくたにしてはいけないですよね。
    娘と「レストラン」は将来の楽しみとして、教えていただいたお店に行ってみようと思います。
    食事に限らず、子連れは迷惑を掛ける事が多いですので、周りにも自分達にも無理のない旅にしようと思います。

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    子連れ旅行を楽しんで

    パリは大人社会のヨーロッパの中でも子連れにはハードルの高い土地です。フランスも地方に行けばそうでもないのですが。

    とはいえ、パリにも子どもはいますので、それなりに楽しめるものはあります。特にパリの東西両側にある森(ブーロニュとヴァンセンヌ)には、小さな遊園地があったり(前者の北側)、動物園、植物公園などがあります(後者)。

    街中でも、(2歳であれば本館は面白くないかもしれませんが)自然史博物館の付属小動物園も楽しめますし、天気がよければリュクサンブールやチュイルリーなどの公園にもちょっとした遊具がありますので、観光の合間に立ち寄るといいでしょう。ポニーに乗ったりもできます。

    レストランも以下の本をご参考にされるといいかもしれません。

    Avec ma Maman―子どもと行くパリの旅案内
    にむら じゅんこ (著) 単行本 (2005/09) リトルモア